第253話 トリスタン王国 7
俺はトリスタン王国に戻って、オーリス王国の王様たちと話したことをパーティーメンバーに話した。
「王様にシャーロットは元気だと伝えてきたよ」
「えっ、そんなことを聞かれたんですか?」
「うん」
「もう、そんなに日は経っていないのに」
「そうだけど、それだけ王様に愛されているんだよ」
「はい、それは、もう、お父様ったら、心配性なんだから」
「いい、お父さんだね」
「ありがとうございます」
鼻歌ので出てきそうな感じでシャーロット王女は嬉しそう
俺は話を戻して、王様たちの話をする。
知らなくても良い話だとして話し始めたが、王様と宰相から、全面的にバックアップしたいと申し手があったことを全員に話したら、ほっとされていた。
そして全員に話を終えた後、ラフィーナにも伝えなければいけないので、急に思い立ってライオネル公国のセセラフィーナの部屋に転移した。
「セラフィーナ、話しがあるんだけど」と言って近寄ろうとしたら、セラフィーナは着替え中だった。
ちょうど下着姿になっているところに、俺がやってきた。
俺はすぐに目を逸した。
セラフィーナは「キャッ」と言って後ろを向いた。
俺は、「ごめん、ごめん」
セラフィーナは「いいえ、大丈夫です」すぐに洋服を着た。
「もうこっちを向いてもいいですよ」
と、セラフィーナが言うので、顔を見る。
まだ顔が赤かったけど、「ごめんね、急いで伝えなければいけないことがあって」
セラフィーナは「もう何回も見られていますからいいですよ‥‥‥」
俺は、下を向いて頭をかきながら、
オーリス王国で話したことをセラフィーナにもう一度、話した。
セラフィーナは「さすがはシャーロットの国ですね」といった。
「最近はシャーロットも、以前とは違ってしっかりしてきましたもの、これも公爵様のおかげですね」
俺は、「俺のおかげと言うよりも、シャーロットが決断をしたからだと思いますよ。お城の中に入るよりも外に出ると言うのは勇気が要ることです。それは、あなたもそうでしょう。あなたも勇気のある行動ができている。」
セラフィーナが俺に近づいて寄りかかって頭を肩に起きてきたので、しばらく、そのままでいた。
俺は寄り掛かっているフラフィーナを引き離して、あともう少しですよ、といった。
それじゃあ連絡を待っていますよ、がんばりましょと言って、トリスタン王国に戻ってきた。
城を見張っていたソフィアが急いで帰ってきた。
宿に戻ってくると、ソフィアから、お城で動きがあったと言われた。
ソフィアと一緒に、見張りをしているカフェまで歩いて来た。
そして見張っていたアリシアに聞いたら、お城の動きは、兵隊の出入りまで増えていると言うことで、出兵が近づいたことを表している。
もう時間的な余裕がないのかもわからない。
セラフィーナが準備ができたか確認をして、今日、実行できれば、動こうと思う。
俺はカフェにいながら俺が目を閉じて、意識の中で声を出さずにセラフィーナに渡している魔法道具を通じて連絡をした。
そうしたら、人数は整ったと言ってきて、全員に説明も終わったと言った。
こちらも準備が整った、今日の夜、決行することにした。
そして俺たちは、カフェにいながらトリスタン王と側近の奴らをマークする。
どんなにカリスマがあるトリスタン王だって、戦争に反対する奴だって少なからずいるはず。
そして戦争反対派も、あちらこちらで話される内容を確認しながらマークする。
閣僚たちの中にも戦争反対派が、4人いる。
そして戦争派が、9人、そして王様の1人。
戦争反対派の中に、現地で指揮を取る指揮官がいる。つまり指揮官も上からの命令で嫌々ながら戦争をしていると言うことだ。
俺は、戦争反対派の指揮官に連絡が取れないか試みることにした。
もし戦争反対派の指揮官に、会うことができれば、作戦の成功度が上がる。
お城の中で指揮官が動きまわっていて人が周りに多くいるから、いなくなるのを狙っている。
カフェで紅茶を飲みながら、このケーキ美味しいな、と思って待っていると、チャンスがあった。
俺は、しばらく出ると言ってカフェから出てきて路地に来た。
路地から戦争反対派のダグラス将軍の前に転移した。
急に現れた俺を見て将軍はびっくりしていたが、刀に手を伸ばそうとした瞬間だった。
一瞬で俺に切りかかってきた。
けど、刀を結界魔法で止めた。
さすがは将軍になるだけはある。
俺は、「将軍、ちょっと話を聞いてもらえませんか?」
ダグラス将軍は「侵入者、なんかの話を聞く必要はない」
俺は仕方がないので、金縛りの魔法を使う。
すると将軍は声も出すことができないし、目しか動かすことができない。
そして「俺は、この戦争を止めたくて将軍の前にきました」
将軍は動けなくなったことに驚いてはいた。
「今、この場で、動けなくなった、あなたを切り殺すこともできます」
「しかし、それをすれば、確実に戦争に突入するでしょう。」
「俺は、先ほども言ったように、人が殺し合う戦争を止めに来たんです」
将軍は、俺が簡単に自分を殺せることを理解した。
「もし納得していただけるようであれば、少しだけうなずいてください。そしてもし声をあげようとするならば、あなたが発する前に私は、あなたを殺します‥‥‥」
俺は将軍に対して殺気を込めて話した。
俺の周りに、すごい勢いで魔力が集まってきている。
将軍は、俺の殺気を感じて、顔を上下にした。
「今から魔法を解きますけど私は見ていますからね」
そして俺は将軍の金縛りの魔法を解いた。
「貴殿は何者だ」
「今は、それを話すことはできません、私は戦争を止めたいだけなんです」
「戦争は、もう止まらなぬ」
「いいえ、俺だったら可能です」
「貴様は何者だ? どうすると言うのだ、上層部は、すぐにでも出兵するつもりだ」
「はい、わかっています、最後の、希望があなたなんです」
「どういうことだ?」
「私は、1人でも戦争を止める事は可能ですが、あなたが協力してくださるならば、人を殺すこともなく戦争を止めることができます、あなたは、どうしますか?」
「私も、戦争を止めたいと思うが、一兵卒の私に、止める権利は無い」
「では、俺たちに協力をしてくれませんか?」
「俺たち?」
「はい、私1人ではなく、他にも数人います。それも、かなりの実力者ぞろいです、他のメンバーと将軍が戦っても、あなたは勝つことはできないでしょう。将軍、ご決断を」
「わ、わかった、戦争を止められるなら、貴殿に協力するのも悪くない、どうせ私の人生は、戦争になると思った時点で終わっている」
「いやー、助かりました、将軍が協力を申し出てくれて、この国を滅ぼさなくて済みました」と俺は冗談のように言った。
「貴殿が、言うと、真実味があるな!」
「私は、どうすればいい」と将軍、
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