第248話 トリスタン王国 2
アリシアは俺が透明化魔法を使って横に座っていることがわかったみたいだ。
目で見えなくても、気配と言うわけでは無いけど人の温かさというのが感じられたのかなと思う。
しかしそれも消さなければ、本当の意味で透明になるとは言えない。
人が生きていく上で血の流れと言うのは大切なことだし、そのためには体温がある。
体温まで消すと言うよりも、すべてを消さなければ本当の意味で透明化とは言えないと思う。
まだまだ修行が足りない。
俺が透明になって確認した情報では、やはり戦争を起こそうとしていると思う。
だから人を集めているんじゃないかと思えるんだけどまだ証拠はない。
その中心人物が多分、トリスタン王!
人を集めると言う事は、何かの工事を行うから人を集める場合もあるけど、多分、戦争だろう。
どこに戦争を仕掛けようとしているのか。
戦争は、隣接している国からだから、セラフィーナのライオネル公国か、北のオズワルド王国、または、オーリス王国も一部、接している。
または、以前オーリス王国に戦争を仕掛けてきた東のガルシア帝国か。
戦争をするためには、お金、人、武器も必要だし食料も必要、馬車、馬も、テントも必要だがら、物の流れが活発化する。
一番、確認するのに手っ取り早いのは、物資の流れだと思う。戦争を行うためには、かなりの量の物質が必要だし、貯めておく倉庫も必要だ。
食料や弾薬を貯めておくところ。
つまり馬車に積まれた食料や、弾薬を載せている馬車が行き着く先を探ればいいと言うことだ。
メンバー全員で、馬車の動きを探ることにした。
馬車に何が積まれているかで、判断して追跡していくことにした。
ただしメンバーといっても、シャーロットとセラフィーナは単独行動させることはできない。
シャーロットにはアレクとアリシアについてもらった。
セラフィーナには、ロゼッタとイザベラについてもらった。
という事は単独行動ができるのは、俺とソフィアとコリンとパトリシアだ。
単独行動する4人と2チームに分かれて馬車を追跡することにした。
追跡して報告するだけなので深追いはしてはダメだと注意しておいたが、神獣以外は危険性が伴うこともあるので、神獣以外の6人には、本人に気づかれないように黙って俺が防護壁の結界魔法を張って守っている。
結界魔法を使ったことは神獣たちは気づいていた。
アレクが気がついて、やれやれと言う感じで手を挙げていた。
ロゼッタには、過保護じゃと言われた。
パトリシアは、顔を横に振られた
防護壁の結界魔法を張られた6人は、その言葉が、なにを意味するわからなかったけど。
今回、作戦上、馬車の流れを早く見つけなければいけないので単独行動を許したが、今回が初めてだ。
用心には用心を重ねておく必要がある。
そして常に6人の気配を魔法で感知しておくことにした。
作戦を行動してから1時間経ったが、馬車の流れはわかっていない。
そしてさらに、もう1時間、経った頃に、音を立てないように動く馬車があった。
その馬車を見つけて、隠れながらついていく。
そうすると、さらに後からも馬車が現れて、その馬車の後方にソフィアがいる
ソフィアが近づいてきたので、2人で透明化の魔法で見えなくする。
さらに進んでいくと、もう1台馬車が現れて、馬車の30メーターくらい後ろには、コリンがいたので、コリンにも透明化魔法をかけた。
馬車の列をつけながら、30分ぐらい歩いていると大きな建物の前に止まった。俺は建物を見上げたら、ここは、お城か?
塀の前で兵士に呼び止められている。 そしてすぐに中に入っていった。
トリスタン王は、戦争の準備は隠してはいるけど、公にはしていない感じだ。
俺たちは塀の近くに隠れながら、俺は神獣たち3人に念波を送って、俺がいる場所に転移してもらった。
すぐに、シャーロットとアレクとアリシアが現れて、その後にすぐにセラフィーナとロゼッタとイザベラが現れた。最後にパトリシアが現れた。
パトリシアは、何かもぐもぐ食べている。
どうも買い食いしてたから遅くなったみたいだ。
街の雰囲気は戦争にすぐに突入するわけではないから、主力の騎士たちや兵士を早めに動かすことができないのかな?
だから冒険者を中心に集めているのかな?
だから、いくら街を調査しても情報を聞き出すことができない事になる。
普通だったら戦争を行う場合、大担に動いているはずだから、街全体が戦争モードになっていなければいけない。
と言うことを考えれば隠密行動なのかなと言うのもある。
だから、お城が人を集めないで、街の建物を使って人を集めているのかな?
なんだか今回は疑問だらけだ!
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