第227話 海辺の屋敷

新しくもらった屋敷で海水浴を楽しんだ後、転移して温泉につかって、ライオネル公国の海岸沿いに立っている新しくもらった屋敷に戻ってきた。


俺たちは大きな屋敷の探索をしていないので、全員で屋敷の中を見て回ることにした。


それぞれが好きな部屋でいいとたんだけど、なぜか全員が俺の部屋に近いところがいいと言い出したので、じゃんけんにした。


この屋敷は窓を開けると海臭さが少しある風が入ってくる。


海臭さが少ないのは俺が張った結界のせいかもわからないけど。


新しい屋敷で景色が最高に良いから、朝、目が覚めたりするのも景色がいいと思う。


街の中の屋敷もいいけど、温泉の屋敷も、また特別なものもあるし、海辺の屋敷もいいなと思う。


なんだか、色々な国でもらった屋敷は、いろいろなバリエーションが揃っていて使い勝手が良いような感じがする。




俺たちは屋敷に戻ってきて、しばらくは、セラフィーナと話をしていた。


明日になったら、俺たちはライオネル公国のここから、オーリス王国に戻ることになる。



別れ際に俺は、前に考えておいたことを使うためにセラフィーナに、通話の装置を渡した。


「この通話装置のココを押すと、僕に念話が届いて、会話ができるよ!」


そして、「よっぽどのことがない限りは数分以内に来ることができるよ。」


「そして僕のところにも同じ通話装置があるから、メンバーの誰とでも話せるよ。」


だから、僕たちは、いつでもセラフィーナのそばにいるから!


と言って別れを告げた。




俺たちはライオネル公国から、オーリス王国の屋敷に転移して戻ってきた。


全員に、三日間の自由行動と言った。


しばらくは忙しい日々を過ごしていたので、何もする気もなく部屋で、ダラーとしてゆっくりしたい。


しかし、そんな俺に体を休めることはなく俺も、この三日間のうちにダイラス連邦にある地下3階の扉がない閉じられた空間の部屋に行って研究ができる。


屋敷にセラフィーナに渡した同じ通信装置を用意した。


俺と、いつでも連絡ができるようにしといた、これで研究に没頭ができる。


最近は本当にいろいろあって、忙しくしていたが、国と国の結びつきを強くしていけば、たぶん前世のような事は起きないと思っている。


でも、俺のやり方が間違っているかもわからない、絶対の自信はない。


いくら未来予知を使えても、遠い未来はわからないから。


近くの国が、何を考えているかわからないような国だから、責められたり、戦争があると思う。


友好国になれば、そんなに簡単に攻めようと言う気ないだろうから。


まずは国のトップ同士を合わせること。


顔を知っている同士は争いが起こりにくいと考えたい。


国と国に有効を結んでもらうことが俺は、いい方向に向かうと思った。


俺がアルベルトとして前世で生きていたときには、隣の国から戦争を仕掛けられて、数ヶ月に及んだ戦乱が起きた。


攻め込んできたものも、そこにいるのは、戦争を仕掛けようとしたい人ではなく、自分の家族を守りたいと思っている人や、死にたくないと思っている人が目の前にいるんだ。


しかし戦争を仕掛けるのは、上層部の一部の奴らだけだ。


一部の奴らが戦争をしていればいいのに、自分たちは安全なところにいて、現場に指示を出すだけだ。


いつでも巻き込まれるのは普通の人。


戦争で死んでいくのも、その辺にいる人


しかし行かなければ、近くの見方に剣で切られてしまう。


敵前逃亡とか、何かの理由につけて!


そいつらだって怖いんだと思う、けど、他人を利用する!


人は感情の化け物だから、ネタミ、傲慢さ、が出てくる。


できるだけ僕が生きている間に、人と人を会わせること!




前世でのアルベルトの僕は、戦争に巻き込まれて、魔力欠乏に陥り、へとへとになりながら自分も多くの知らない人を殺していたが、最後は知らない人に殺されて死んでしまった。


今でも、怖くてしょうがない。


俺は、俺が倒れた地面の冷たさを知っている。


その地面の冷たさをから、俺は臆病になってしまった。


それを知らない奴は、そんなことなんて対したことがない、と言うだろう。


一人で、地面の冷たさを感じながら、動くことも声を出すこともできないで、一人で死んでいくことが、どれだけ恐怖になるか。




生きることができれば、そして横にいてくれる人がいてくれたら…  さらってでも遠くに行って生きたい。

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