第214話 大公国の未来


体が弱い第二王子の特徴を聞いたので、センサーで探してみる。


王子は上の階の大きな部屋にいるみたい。

たぶん間違い無いだろう。


ベットに寝ているから。


幸いなことに部屋には、王子一人しかいない。


俺は寝ている王子に、少しだけ体をヒーリングしてあげて、精神魔法で夢を見させることでした。


子供たちが誘拐されて親から離されて、ひどい目にあわされたり、ムチを打たれたり、殺されたりするようなシーンを夢として第二王子に見せた。


王子は寝ているけど、すごく寝汗をかいている。


そして王子はゆっくりと目を開けた。


目を開けた王子は俺と視線を合わせた。


「なぜ、私の部屋にいる?」


「今、あなたに見せた夢は、この城で行われている本当のことだからです」


王子は、先ほど見た夢を本当だとは思っていなかったみたいだが、俺の言葉で気がついた。


「あなたが私に夢を観せたんですか?」


「このままでは、あなたの国は滅んでしまいますよ、滅亡しなければ、俺が滅ぼします」

と俺は嘘を言って、脅す事にした。


あながち、嘘とは言えない、アレクとパトリシアが巨大化して遊べば、そうなるから。相撲を、とってもいいけど。


「あなたは、神ですか? 」


誰が神だよっ、 でも、そう勘違いしてくれる方がいいかな?


「私は目が覚める前に私の体を治すのを感じました。」


少し、回復させただけだよ


 「今まで、こんなに体が軽かった事はありません。」


なおせる魔法師がいなかっただけじゃないか。


 「こんな元気な体にしてくださった、あなたに感謝することと、神のあなたに、この国を滅ぼされることがないようにしていきます」


「先ほど夢だと思っていたことが現実に起こっていると言う事は、うすうす私の耳にも届いていました。」


「でも今まではどうすることもできなかった! 」

「悔しくて残念でしょうがなかった。あなたが手をお貸し下さるなら、私はあなたが望むように行動したいと思います、神よ 」


王子はベッドから降りて跪いた。


だから誰が神だよ!


「私は、今からどうすればいいですか?」


そして俺は今からやることを王子に話した。


自分の父親や兄弟を精神魔法で麻薬のせいにして、機能不全にしなければいけないことを詫びた。


「いいえ、神よ、父や兄弟たちは、その罰に対する以上のことをやっています。神が悔やむ事はありません。」


頭まるで俺を神のように言ってくる、今は否定しないほうがいいかなと思って、そのままにしておいた。


そして3つの貴族の件も報告しておいた。


なんだか第二王子は、神を信奉しているのかなと思うくらいだった。


そして第二王子が着替えて動き出そうとするので、俺は、王子が部屋を出ていくことで了承したと考えて、王様と第一皇子と第3皇子に末期の麻薬患者のようになる精神魔法をかけた。


そして俺も王子の部屋を後にした。


すぐに第二皇子が帰ってきた時には、俺の姿はなかった。


「神よ‥」


皇子が一人、佇んでいる。



俺は、地下に転移して結界を通って、また瞬間転移してアレクとロゼッタとパトリシアの3人を連れてオーリス王国の屋敷の自分の部屋に戻ってきた。


解放された女の子たちは、全員が衰弱状態だったが、大きな怪我も直しているから元気そうだった、今は食堂で少しずつ食事をとっていると言うことだ。


食堂を見渡していると、あちらこちらで食事をとっている子供がいるけど、配膳している1人にシャーロット王女がいるのに気がついた。


俺はシャーロット王女の近づいて、「何をしているんですか?」と聞くと、「見てわかりませんか、お手伝いですよ」と言ってお皿を運んでいった。


一通り見てもらって大丈夫だと思ったので、俺は自分の部屋に戻った。


そしてメンバー全員を集めた。


「みんな、ご苦労様」


「本当に疲れたわよ」とイザベラ


「屋敷に来てからの方が大変だったわね」とソフィア


今、俺の部屋に食事が運ばれてきている。


そこにシャーロット王女も食事を運んできてくれて自分も座った。


「みんな疲れたでしょ、いただきましょ」とシャーロット王女が言った。


なぜか、シャーロット王女が仕切った。


俺たちは無言で食べだした。


そこに護衛を伴った王様がドアから入ってきた。


俺たちは立とうとしたが、王様が手で制した。


「すいません王様、今から報告に行こうと思ったんですけど」と俺が言うと、


「何を言う、公爵殿、これだけの大仕事をしたのに…、また貴殿に助けられてしまった。」


シャーロット王女だけが、もぐもぐ、もぐもぐ食べていた。


よっぽど、お腹減っていたのね、

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