第161話 冒険者として

俺は、新しい屋敷の温泉につかりながら、アリシアの良いものを見せてもらったので、ご満悦で自分の部屋に帰ってきた。


でも今度は温泉につかるときには電気をつけておくか、鼻歌でも歌っておけば気がついてくれるかなと思ったが、たまには真っ暗で入ってみようかなとも思った。


この屋敷の雰囲気も、なかなか良いものだなと思う。


特に温泉が体を休めることができるし、たまには入りに来るのもいいもんだなと思った。


最近は本当に、瞬間転移を繰り返したり、いろいろなことがあったけど、2つの国で爵位までもらってしまって、家が2件になった。。


しかも貢献度が大きいと言うことで管理は全て国がやってくれる。


ここまでやってくれれば、俺もがんばって恩を返さなければいけないと思ってしまう。


この屋敷で、最近は気苦労が多かったので、骨休めで、しばらく休んで、また冒険に行こうと思う。


何回か温泉に入ったけど、入っているときには、誰も入ってくることはなく、俺一人だった。時間をずらされたかな。


別に女の子たちが入っている時間を狙っていたわけじゃないよ。


ほんとうだよ、俺が入りたい時間に入っていただけだから。


俺は、しばらく屋敷で休養して明日から冒険に出発することになった。


ダイラス連邦を通って西に行ってみようと思う。


西の国は、ブラッドフォード大公国と言う国がある。


かなり独裁的な王様が収めていると言う噂がある国だ。


別に王様なんか、関係ない、会いに行くわけじゃないから。


王様に会いに行くんだったら、面会の予約で数日、待たされるし、接待とかあるし、面倒しい。


この地方には冒険者ギルドと言うのがあり、魔物がでるために、依頼をだして、冒険者にお金を支払するシステムがある。


冒険者ギルドは魔物に限らず、迷いネコの捜索や、貴族からの依頼を受けて、冒険者に依頼している。


ほとんどの国が所属になっている冒険者は国に所属している訳じゃなく、冒険者ギルド自体が、別組織になっている。


冒険者ギルドにはランクがあり、主にはFランクから始まるが、Fランクは初心者だけ、しかも半年以内に数件の依頼達成をしないと、冒険者ギルドカードはく奪があるほど、厳しいが、冒険者にも色々な奴がいるから、主には盗賊は冒険者のなれの果ての場合が多くある。


主にと言っているのは、Fランクから上がるというのが違う組織もあるからだ。


俺が前世では、Gランクからのギルドもあったから。


冒険者で行くときには、Bランク冒険者として行くわけだし、Aランクだと少ないから目立つかもわからないけど、Bランクは、Aランクよりも多いので、目立たないと思うんだが、そういえばBランクってどれぐらいの数がいるんだろう?


勝手にBランクの方が多いと思っているだけで、本当の数は知らないから。


Bランクと言うのも特別の部類に入るのかな?


ちょっとソフィアに聞いてみよ


たまたま屋敷の廊下をソフィアが歩いていたので、「ソフィア、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」と言って呼び止めて、「冒険者のランクがあるでしょう。」


「俺たちってBランクだよね。」


「そうだね」


「Bランクって、Aランクよりも低いから、それほどすごいって思われないよね?」


「それは違うよ、Bランクだって少ないから、全員の羨望の的だよ」


「え〜そうなんだー」


どうも俺は勘違いしていたらしい。


「AランクでもBランクでも、そんなに簡単になれるランクじゃないしね」


どちらかと言うと、俺たちは貢献度からBランクに昇格している。


戦闘力で昇格したんだったら安心なんだけど。


最近は魔法ばかり使えたから、剣の技術を磨いておかなきゃいけない。


剣と魔法の両方を使える人は圧倒的に少ない。


しかし両方、使えるに越した事は無い。

なので、ソフィアに全員を呼んできてもらう。


「冒険に行く前に、今から剣の稽古をします」


ちょうど4人いるので、2人と2人に分かれて剣術の稽古だ


俺は別としてソフィアとイザベラ、アリシアとコリンが剣で戦う。


そういえば、魔法だけではなく拳の戦闘もしておかなければいけないと考えておく。


冒険者として、拳で戦うか、剣で戦うか、魔法で戦うか。


拳で戦う場合は至近距離、剣で戦う場合はもう少し離れた距離、魔法で戦う場合はさらに離れた距離から可能だ。


もちろん戦うには、近い距離まで近づく必要がない魔法が1番有利だ。


しかし、近くに来るまでに倒すことができればの話だ。


魔法は、近くからでも放つことができる。


普通は相手が近くにいると焦りがあるから、魔法が発動できないこともある。


そして魔法は、当たらなければ効果は無い!


今度は戦闘訓練というのが必要になるので、全員でまずは竹刀を持って防具を着込んで、戦ってみろ。


旅の途中でも出来るように竹刀と防具を持っていこう。


レボ今まで魔法で魔力をまとわせることばかりしていて濃密にすると言う練習をしなければいけないが、それができていて維持できていると拳も剣も、効果は無い。


そう思った俺は実践してやってみなければ納得しないだろうと思ったので、ソフィアに真剣を持ってきてもらって、俺を切ってもらうように言った。


そしてやり方を説明する。


「斬られ役の人は、いつもの練習のように自分にも力を集めてまとわせて濃密にしていく、そして切る役の人は思いっきり切り付ける。」


「わかった?」と言うと、みんなが、すごい不安な顔をした。


「まず俺がやって見るから」


と言って基礎訓練のように間力をまとって濃密にしていく


「ソフィア思いっきり剣で傷つけて」と言ったのでソフィアは本当に気迫を込めて切り付けた。

「カキーンッ」と言って真剣が跳ね返った。


「じゃ今度はイザベラ、俺を拳で殴ってみて、」と言ったらイザベラが裸を見られた恨みを込めてか、わからないけど思いっきり殴ってきた。


「ガンッ」と言う音がしてイザベラが拳を痛そうに抑えている。


しょうがないので、治癒魔法をかけて直しておく。



「じゃあ今度は魔法で、そうだねー、全員で一斉に攻撃してきて。」


「俺が今の状態を維持しておくから、全員で一斉に攻撃ね」


今の状態でどれぐらい頑丈になるかと言うことを理解してほしいから、全員で一斉に一点だけを狙って攻撃してもらう


基礎魔法は、どれだけ有効だと言うことをわかってほしいから実験してみる。


「手を抜かないで全力でお願い」と言うと


全員が攻撃魔法を用意する。


ソフィアは氷の魔法、イザベラは火の魔法、コリンは氷の魔法、アリシアは、ウインドウカッターをするそうだ。


アリシアがウインドウカッターを使うなんて初めて見るんだが。


「じゃあ、スタート」と言うと全員が攻撃魔法を発動させた。


しかし全員の攻撃魔法が、俺の体に当たる事はなく、表面上で作った魔力に当たって跳ね返されている。


「みんな、わかったね」


「今まで自分たちが、何をしていたのかと言う事が…」


魔力を自分にまとって濃密にすればするほど防御壁ができるんだ。


でもそれでも相手の魔力の方が上回れば、完璧とはいかない。


そういうことがないように練習しているんだよ!


みんな汗をかいたね、じゃあ温泉に入ろうか、と言うと嫌な顔をされたけど汗をかいていたので温泉に入った。


でも内湯からしか声は、聞こえない。


俺も内湯だけ。

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