第36話 王都に向かう 2
小説の初めにプロローグ1〜7を書き加えました。
これはアルベルトの物語になります。
よかったらご覧ください。
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夜営地に到着して、食事をする準備に入り、今日は早く寝ることにする。
昨日と同じように、お嬢様の馬車の周り5メーターくらい離れて警護の5人が馬車と反対側を向いて交代で寝るみたいだ。
旅することも手慣れいる。
さすがは貴族だね。
お嬢様は馬車からは1歩も出て来ないし。
食事をした後、俺は焚き火の横に、毛布をかぶって寝ることをする。
2時間ぐらい経った頃だと思うけど、感知魔法を発動させていたから、わかったんだけど、何かが近づいてきた。
「動物かな?」
初めは何が近づいたか、わからなかったんだけど、近づいてきたのは盗賊だとわかった。
初めは、一人だったが、人数が増えていく。
人数を確認したら20人ぐらいの盗賊がいるみたいだ。
「結構、多いな」
全員が気がついた時点で剣を構えているが、その時には、盗賊たち模型も間近に迫っている。
たぶん冒険者崩れかな。
盗賊は、冒険者が稼げない人がなることが多いので、手っ取り早く稼ぐには盗賊家業は良いらしい。
魔物よりも、人を襲った方が金品強奪、婦女暴行などで良い思いをできるから、安易に身を落とす冒険者が多い。
そして人を襲うということは殺すことになる可能性があり、それに対しても何も思う所はないみたいだ。
まぁ、そんな奴らしか盗賊になることはできないと思う。
人を殺しても、何も思う所はない奴らだ。
俺のメンバーも女性が多いので、盗賊が近づいてくると怒りを覚える。
それは盗賊が人を襲う場合、男は殺されて、女は、どうなるかわかるだろう。
なにも悪いことはしなくても、奴隷商人に売られて、性の奴隷や拷問、虐待などを加える奴や、生きながらに切り刻まれることもある。
一度、奴隷に落とされると、人は一生、奴隷として扱われる。
貴族だけが、奴隷に落とされても、貴族に戻ることができるけど。
なんて理不尽なんだ。
人として何も変わっていないのに、ただ貴族に生まれるか、生まれないかの差で
俺は近くに止まっている馬車を警備している男に合図を送った。
警備の男は、最初は、なんのことか、わからなかったけど‥‥‥
やっと警備をしている男性も俺が送った合図に気がついたようで、周りの警備の男性の体を揺らして起こしている。
俺は馬車の中で寝ているメンバーの4人を起こしに行く。
メンバーの4人がメイドとお嬢様を起こしに行った。
これで全員が盗賊に備える体制ができた。
全員が体制を整えたので、まだ、盗賊は遠いけど、焚き火を消しはしないけど、土をかけて火を小さくした。
急に消してしまうと怪しまれるから。
しばらくすると、うす暗闇の中から、剣を構えた20人ほどが現れた。
まだ気づかれているとは、思っていなかったみたいで、盗賊たちは音を立てずに静かに近づいてきている。
木の陰に隠れた警護の1人が、盗賊が来るのを待っている。
反対側の木のところにも警護の1人が隠れている。
盗賊たちが近づいた時に、木に隠れていた2人が切りかかった。
そして女性陣には、お嬢様とメイドを守ってもらう。
こんな時はメイドさんは、戦闘ができるメイドもいるけど、今はいないので役に立たない。
護衛の5人が盗賊に襲い掛かる。
盗賊20人に対して5人の戦いになる。
護衛の5人は、俺が教えてやったなに俺に期待していないので数には入れていないみたいだ。
俺を戦力に入れないと言う事は、自分たちで、どうにかできると思っているんだろう。
お手並み拝見と行こう。
木の陰に隠れていた護衛が盗賊を2人、瞬間的に殺傷した。
おー警護の人の動きが良いから、すぐに倒すことができた。
あと3人の護衛が、刀を構えて走りながら盗賊を切っていく。
全部で8人の盗賊が切り殺された。
盗賊たちは、夜の襲撃が見破られていたことに気がつき、陣形を立て直す。
ここからが本番だろう。
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