第34話 旅の途中
貴族の護衛の人が乗る馬のあとを走ってついていくけど、当然、馬の方が走るのは、早いから離されていく。
でも、待ってくれることはない。
俺たちなんて、人数合わせでしかないのかな?
または弾除け??
幸いに、見失うことなく貴族の屋敷に到着したみたい。でかい屋敷が見えたから。
俺たちは屋敷に到着したけど、息が切れているし汗をかいている。
すぐって言うから走ってきたのに、お嬢様の準備にもう少しかかると言われて待機することになった。
じゃ、走らせるなよな。
汗かいたじゃないか、と思ったのは、俺だけではないと思う。
全員が、手や仰ぐもので顔や体をパタパタしているから。
そこで俺が風魔法を発動して、涼しくしてあげる
「ありがとう、クリス」アリシア
「ハァ〜落ち着いた」ソフィア
「汗がひいたわ」イザベラ
「‥‥‥」コリン
もう少し準備がかかると言うことだけど、屋敷の中に入る事は許されず、門の内側の庭で待つように言われた。
その時間を利用して屋敷の統括をしている男性の執事が説明を行った。
王都に住んでいる、お嬢様のお兄様が病気になって、すぐに戻らなければいけないので、旅の護衛を頼みたいと。
その連絡が急に伝えられて、急いでいるということらしい。
貴族の執事から現在地から王都までの地図をもらって説明を受けた。
「お嬢様には失礼のないように」とまで言われた。
前世では俺も王都に住んでいたんだが、貴族やお姫様やどこかのお嬢様がいっぱいいたから慣れてはいる。
一応、お嬢様以外にメイドが3名ぐらいついていくそうだ。
あとは男性の護衛が5名。
後は自分たち冒険者が5人。
つまり全部を入れて14名と言うことになる。
これでも少ない方だが、急な旅なのでしょうがないと言うことだ。
14名の旅なので、荷物を積む場所もいるので、馬車が4台と言うことになった。
4台の馬車は王都に向けて出発した。
一番前の馬車には、貴族側の警護が3人とソフィアが乗り込んだ。
そして.次の馬車には、貴族のお嬢様とメイドが2人とアリシアが乗り込んだ。
3台目の馬車には、メイド1人と警護の男性2人とコリンとイザベラが乗り込んでいる。
最後の4番目の馬車には、荷物で埋め尽くされたこと以外に、自分が乗ることになった、つまりに馬車だけど、貴族の馬車だから、作りはしっかりしているので、幌だけがある馬車ではない。
貴族の馬車だけど、座る部分はクッションが良い。
だけど、トランクばかり積んでいる。
この中にお嬢様の下着が入っているのかなと変態じみたことを考えないでも、なかったけど。
なんだか自分だけ扱いが違うような気がしたんだけど気のせいかな?
女性ばかりのいるパーティーだから、変に勘違いされていなければいいんだけど。
俺って下男??
1日目は、昼食は馬車が動きながら馬車の中で簡単な食事をした。
何事もなく夜を迎え、夜営ができる場所で馬車をとめて、夕食を食べるそうだ。
ほとんどは貴族の護衛が用意してくれたのでものなので、こちらは何も用意をしてこなかったけど、しかも急に決まっているから、よかった。
つまり3食とも貴族が用意してくれている。
というかお嬢様だけ、馬車から出てこない
食事の時も寝る時も馬車の中で顔をみたこともないんだけど、俺
下男だから?? 顔なんて見せる必要がない??と思っているの、君たち??
ほんとうに怒るよ。
まぁ、貴族は、しもじもには、顔も見せないのか?
お嬢様の馬車の周りを護衛が固める。
そして護衛は交代で眠るそうだ。
メイドの3人は、護衛が乗っていた馬車で寝るそうだけど‥‥‥
俺たちには、馬車を一台、使っていいと言われたので、その馬車を使わせてもらった。もちろん女性だけ。
俺は外で寝る。
雨が降らなければいいけどね。
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