第31話 全員で冒険準備
俺はベットに寝ていたら、ちょうど顔のところに朝日が差し込んできて眩しさを感じて目を覚ました。
でも、まだ、眠たかったので、布団の中で微睡みながら、布団の暖かさを感じていた。
そこに突然、ドアがバタンと開いてアリシアが勢いよく入ってきた。
「うわっ、びっくりした」
「クリス、早く起きなさい」
「もう、朝から驚かさないでよ」
鍵をかけるのを忘れて俺も悪いけど、男性の部屋に入るんだから、もうちょっと気をきかせてほしい。
流石に昔みたいにベットにダイブすることはなかったけど、昔は俺が寝ていると、アリシアが部屋に急に入ってきて、俺の上にダイブしてきたから、びっくりして飛び起きたけど。
もう本当に「グエっ」て感じだったよ
せっかくのまどろみが台無しになったが、アリシアが、うれしそうにしているので、笑顔を見た途端自分も同じ気分になる。
そうだったアリシアが冒険者になって、一緒に宿に泊まっていたんだった。
朝から昨日の魔法の練習をしていたことが原因で、すっかりそのことを忘れてしまっていた。
「冒険者ギルドに早く行こうよ」とアリシアが言った。
「まだ朝食も食べていないんだけど」
じゃぁ朝食を食べてから冒険者ギルドに行こうねとアリシアは言った。
俺はうんと頷いて、アリシアも部屋を出て行ったので身支度を整える。
身支度をしながら、自分の部屋の窓を開けてみると空気が澄んでいて気持ちよさを感じる。
窓を開けながら洋服を着て、用意をして食事に向かう。
女性陣は4人とも食堂に揃っていた。
「遅いわよ」とイザベラに言われた。
俺が席に座ると、食事が運び込まれてきた。
アリシアがギルドに早く行くわよと言うので急いで食事を食べた。
そんなに遠くないところに冒険者ギルドがあるので急がなくてもいいんだが、基本、冒険者ギルドは24時間営業している。
24時間しているが依頼の受付が張り出されるのが朝になっているので、朝早くから冒険者ギルドには冒険者たちが集まる。
冒険者ギルドにつくと多くの冒険者たちがワイワイガヤガヤ言いながら依頼が貼りだされるのを待っていた。
アリシアが「へーすごいね」と言っていた。
初めて見る喧騒なので、感嘆していた。
そして依頼が張り出される時間になった。
羊皮紙を束で持った受付のお姉さんが、ランクに合わせて依頼を貼っていく。
アリシアは冒険者になったばっかりなのでFランク
今回はアリシアははじめての参加だけど、全メンバーのランク状態から行っても、ギリギリDランクの依頼を受けてもいいそうだ。
人数が増えた関係もあるみたいだけど。
アリシアを含めて5人いるから。
でも上に行けば行くほど危険度が増すので、受付嬢に言わせるとEランクをお勧めすると言っていた。
全員でEランクの掲示板の張り紙のところに行ってみる。
アリシアが「どんな依頼があるのかなぁ〜」と言っていた。
もちろん依頼を受ける前に全員の剣術の確認をするために空き地にあるところで、少し戦闘訓練をしていた。
誰が、どう動くか、どの位置に入るのがベストなのかと言うことを確認しあった。
大事なことだからね。
なんだか自分の位置だけは他のメンバーと違うんだけど。
自分は魔法も使えるからしょうがないか。
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