12話 修羅場

「ミオ!どういうこと!?」

「なんで!?モギさんに手を出したの!?」


妹のチカさん、クラスメイトのキョウさんに囃し立てられてる。


「えぇ〜と、実は…」




 ♢♢♢♢♢




「傷心している女の子を慰めるふりでお持ち帰りなんてひどい!」

「ミオがそんなだとは思わなかった。」


2人はまた罵詈雑言を吐く。


「ミオくんは…悪いくない…」


「え!?モギさん!?」


「リナって呼んで…」


「え…あ…はい…」



ジロジロと見つめてくる2人。


「モギさんはいつまでミオの腕に抱きついているつもり?」

「あぁ〜チカちゃんと私にはむ胸があまりないのを揶揄うために私達にそのまあまあなものを見せつけてるということ?」


「そんなんじゃ…ないもん…」


「チカさんもキョウさんも…落ち着い「「うるさいっ!ミオは黙ってて!というか一旦部屋から出てって!」」


「わかりました…リナさん頑張ってください。」


「わかったよ…ミオくん。」


彼女の顔は可愛らしくてビビッと来てしまった。

別にそういう趣味はないのに…


「早く出てって!」


「はい!わかりましたー!!」




 ♢♢♢♢♢




「リナさん大丈夫かなー?」


そんな事を言っていると部屋からリナさんが出てきた。

帰ってきた頃よりも縮こまっている。


「ミオ!」


「わっ、びっくりした!チカさんか…」


「キョウちゃんとリナちゃん、泊まるから」


「はい?」


「だから2人とも今日泊まるから!」


「いや…頭が追いつかない。というかさっきの件はどうなったの?」


「とりあえず解決!ミオの料理が美味いと言ったらリナちゃんも食いついてきたし…」


「もう名前呼び…まぁいいです。今日は4人分作りますね…」


「よろしく!」




2人は一度家に帰ってから荷物を持ってくるらしい。



「ミオー!今日は晩御飯何ー?」


「麻婆豆腐でーす!」


「はっ!なぜキョウの好きなものを…?」


「さっき2人に食べたいものを聞いていたので」


「なーんだ。安心安心。」


「なにが安心なんだか…」




 ♢♢♢♢♢




「うっまーい!」

「ミオくんの手料理…美味しい…」

「やっぱりミオの作る料理は世界一ね!」


「そういえば2人はどこで寝るんですか?」


「リビングに布団履いてねるよ〜。」


「わかりました。じゃあ食べ終わったらお布団の用意しますね。」



それから30秒間ほど沈黙が続いた。



「そういえばキョウさんはどうしたんですか?」


「会議をしてたのよ。」



「会議…ですか…。まぁ頑張ってください。」

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NOTロリコンがロリに好まれすぎる 創意工夫  @souikuhu

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