第8話 三匹の焼豚
ある日ある時ある場所で三匹の豚の話
親のスネをかじっていた三匹の子豚たちは、ある日親に追い出されます。オオカミの噂もあり、仕方なく家を建てることにした三匹。
長男は危機意識が無く適当にワラの家を建てました。
次男はオオカミを気にして木の家を建てました。
三男は万全を期しレンガの家を立てました。
「腹が減ったな どこかに獲物は……」
最近噂になって獲物が見つからないオオカミ。
運悪く三匹の子豚たちはオオカミに見つかってしまいました。慌てて家に帰ると、籠城することにしたのです。
「ワラの家か…… こんなもの燃やしてしまえばどうということはない 焼豚の出来上がりだ」
家を燃やされ慌てて裏口から三男の家に逃げていく長男。
「逃げたか…… まあ後でいいか 次は木の家だと? いくら丈夫でも燃やせば同じ事」
家を燃やされ慌てて裏口から三男の家に逃げてく次男。
「さて三匹まとまったところで仕上げだ レンガなら大丈夫だと思ったか? 裏口はふさいだ逃げ道はないぞ? 焼いてしまえば家は無事でも中はどうかな?」
オオカミは自身の勝利を疑っておらず、どうやって食べようかなどと妄想するのであった。
その時であった……自分の腹から何かが生えてきた。
「いつから我々を閉じ込めたと勘違いしていた? 籠城するなら当然備えはして有り、万が一に備えた秘密の抜け穴も用意してある さぁ お前の罪を数えろ」
「そんなバカな…… ワラと木の家は油断させるトラップだったのか……」
三男の子豚によってオオカミは退治された。
その後豚たちは大いに繁栄したそうです。
解説
三匹のこぶたが元ネタです。
これまた息で吹き飛ばすとかせず、放火にしてみました。焼豚というイメージがあったので。
一部有名な台詞を盛り込んでおります。
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