おふざけシリーズ

みゆたろ

第1話 運命の人

ーーこんなはずじゃなかった。。


今思えば、そうとしか思えないが、あんなにも、運命的だと思った瞬間はこれまでにただの一度もなかった。


あれはそう、2年前の事だ。


私は彼の事を何も知らないのに、上辺だけの彼の優しさに騙されていた。。

騙されていた、と言うのは言いすぎか。。

彼は確かに優しい。それは付き合い始めて2年が経った今でもーー。


ーー好き。。

ーー愛してる。。

ーーずっと一緒にいたい。


その想いが、私の頭の中をエンドレスで繰り返されていく。。


そしてとうとう、私は彼に告白する。


もう、気持ちにウソはつけない。もう、私は彼への愛で溢れている。

もうごまかせない。。


彼は背が高く、テニスをこよなく愛するスポーツマン。

テニスだけじゃない。

スポーツなら何をやらせても、天下一品だ。そつなくこなしていくそんな人だ。


パッと見はイケメンではない。

どちらかと言うと普通より少し下って感じだろう。

しかし、彼は優しい。

そんな場面を何度も目撃している。

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