第7話

舞踏会当日


バルトロメウス公爵家

「ソフィア様 こちらに」

「何処にいくのですか?」

「ピカピカになるところでございますよオホホ」侍女頭さんが口にてを当てて笑う


「?でも奥様は……」

「ソフィア 私ならもう大丈夫みたいです」コキコキ首を廻しながら奥様が答えながらベッドから立ち上がる


「良かった! でも無理はなさらないでくださいませ」

「ソフィア……ありがとう 優しい娘ね」

こんないいコを虐めてたのね 伯爵家の継母達め 許せないわ!



「ソフィア 私は大丈夫だから いってらっしゃい マシュ―が暫くしたら帰ってくるはずだから」

「かしこまりました ではピカピカ?いってまいります 本当に無理はなさらないでくださいませ」

お母様みたいに私に接してくださる奥様 儚く亡くなったお母様みたいに なってしまわれたら 悲しいわ



「セバスチャン!」

「はい 奥様 動かれますか?」

「えぇ もう充分でしょ ソフィアちゃんが舞踏会で一番綺麗になるように 抜かりないわね?」

「勿論でございますよ あとダリアとマ―ガレットから …………という報告を受けております 存分にやるように伝えております」

「分かったわ あんな可愛いソフィアちゃんを 許せないわ では 私も出るので準備はよろしく頼むわよ 主人はいつ戻るのかしら?」

「奥様の準備の方も侍女頭に万全にと伝えております 旦那様はお昼には到着するとの 報告を受けております」

「そうわかったわ 主人もビックリするわね マシュ―にソフィアちゃんみたいないいコが出来たって知ったら」

「奥様 そこでございますが……」

「なに?」

「若様がソフィア様にゾッコンは手に取るようにわかりますが ソフィア様の方が今一つかと 爺の気のせいなら良いのですが……」

「う―ん そう言われればそうかもしれないわ 何か良い手はある?」

「一つ ちょっとした事ですが 舞踏会で相手の伯爵家のバカ親子とソフィア様が必ず出会う様に 奥様が手引きしていただきたいのです 絶対に綺麗なソフィア様を見て 文句を言い出すと思われます」

「それは絶対に言うわね」

「ソフィア様は若様が先に背中に庇い 相手を負かすと」

「マシュ―ちゃんに出来るかしら?」

「奥様……そこは奥様と旦那様が後ろからふぉろうするのでございますよ お二人ならソフィア様をお嫁様に迎えたいなら……」

「………そうね 主人が居れば出来ると思うわ 結婚式準備頼むわよ!」

「お任せください 実はもう…」

ダブルニヤリ




「誰か…」

「ここに!」

「ライラック」

「はい」

「至急 伯爵家のダリアとマ―ガレットのもとに行き伝えてくれ」

「はい!」

「ソフィア様とバカ親子を舞踏会で対面させるが若様が二人を負かす(主に旦那様)そのあとで ドレスの件を 帰途につく…そう階段を降りて馬車に乗り込んで次の手を そうなった後にすぐ ワンちゃんをの順でやってくれと 伝えて欲しい」

「かしこまりました 若様後にドレス 馬車乗り場で次の手 その後すぐワンちゃんですね 至急参ります」

「頼むぞ」




コンコン

「ダリア マ―ガレット」

「あら ライラック どうしたの?プラン変更かしら?」

「セバスチャンからよ………………」

「なるほど わかったわ」

「わたし 動物さん達と打ち合わせしてくるわね」

「頼むわ」

「じゃあ 私は帰るわね」

「セバスチャンさんに 了解と伝えて」

「分かったわ」




コンコン

「入りなさい」

「失礼します ダリアとマ―ガレットには伝えて参りました」

「うむ うまくいくであろうなふふふ」

ライラックはこの人達は敵に絶対に回しちゃいけないって思った



所は変わり

こちらは王宮のある街の門

馬車が2台停まっている

男が2人 門のなかに入れるのを待っているらしい

一人は怪物………いやごつい……いや大きな人?男である 身なりは高貴な貴族風

一人は普通の貴族風の男である


「いや~お前にこんなところで会えるとは

何年ぶりだ?」

「ホントに 学園を卒業してからだから…20年か?25年だな かわらぬな お前 すぐ分かったぞ」

「ガハハハハ」

バン!背中を叩かれた普通の貴族風は体制を崩しながらも建て直し

「どうだ家族は?バルトロメウス公爵よ」

「そういうお前はどうなんだ?アンバ―伯爵」

「そうだなぁ 結婚して一女を儲けたのだ」

「おぉ 奥方も娘御も達者か?」

「彼女は亡くなったんだよ」

「………そうか お前も辛かっただろう 娘御も……」

「そうだな 娘が一人では可哀想だと思い 義理にはなるが 母親と姉二人を迎えたのだ 私の恋愛感情は無しで」

「それでやっていけるのか?お前には無理な事だろう?」

「そうだな 娘が 妻……亡くなった彼女にそっくりでつらかった だから逃げてしまったのだよ 何年も そして今戻ってきた 娘に償いを言うために」

「そうか 知らぬ間に色々あったのだな」

「お前のところはどうなのだ?」

「元気な妻と息子がおるよ 息子は騎士団長をやってるが……」

「それは もう孫もいるのではないのかい?」

「聞いてくれ………孫どころか女の影も何も無い……はぁ ワシににて男前なのだが…」

アンバ―伯爵は苦笑い

まだこいつは自分で鏡を見たことがないのか?

「そ、そうか 残念だな」

「お前の娘御はどうだ?」

「そうだな 一度会わせてみるのも良いな!」

「今晩の舞踏会は来るのか?」

「あるのか?」

「あぁ 王族の嫁探しだな うちの息子も居るから 娘御も連れてくるがいい 招待状は全部の貴族に配られておるよ」

「そうか では私も娘といくか」

「おう!それでは通れるようだ では後程舞踏会でな」

「ああ 分かったよ 後でな」

手を降りわかれた二人


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