ある日の魔女っ子日記② 番外編

じゃじゃん!くるりんっ♪


〖きゃ~っサーヤかわいい♪今日はお天気もいいし、撮影日和よ~!〗


「えへ?」

そうかな?かわいい?


〖魔女は真っ黒と言ってたのに、真っ白なんですね?〗


「えへ?」

それはね?色々ね?後でね?


〖箒も中々様になってますね。精霊樹と、ん?これは⋯〗じー


「えへ?」

気づいた?気づいた?




そう。これが完成するまで大変でした⋯


きゅるる『アルコン様が逆鱗くれた』

きゅるるん『『『ただのうろこじゃないんだって♪』』』るん♪

きゅるるん『『『『とくべつなうろこなんだって♪』』』』るんるん♪

きゅるる『たくさんもらってきた。さすが、長生き』うきうき

絹さんたちがとってもるんるんしてます。

「あ、あい」

そうだね?確かに長生きだよね?


『うちらもね、もらったよ。逆鱗もだけど、鱗とかもね』

『あと、結葉様も色々くれたんだよ』

『精霊樹の枝とか葉っぱも』

『この枝なら、サーヤちゃんが片手で掴めるね』

『うふふ。細いけどぉ、サーヤが十人乗ったって折れたりしないわよぉ』

『『『うわっいつの間に!』』』

『うふふ♪』

結葉様がいつの間にか、おかみさんたちの背後に!


『それよりぃ、この鱗、面白い効果があるみたいよぉ。さすが、レインボードラゴンと呼ばれるだけあるわねぇ』うふふ


きゅるる『え?』

『『『え?』』』

きゅるるん『『『なになに?』』』

きゅるるん『『『『どんな~?』』』』

『それはねぇ?うふふ♪』

こしょこしょ


「ふお?」

『あらあらまあまあ、内緒話になっちゃったわね?どんな効果があるのかしらね?』

「ね?」

『ところでハクちゃん、痒いところはないかしら?』

『大丈夫だよ~』

「はく、ふわふわ~きもち♪」もふんっ♪

『えへへ~サーヤとおばあちゃんのブラッシングが上手だからだよ~』

サーヤとおばあちゃんは、ハクのブラッシングです。


きゅるる『ハクのしっぽは特に念入りに』

きゅるるん『『『ハク、がんば♪』』』

きゅるるん『『『『サーヤとおばあちゃんも、がんば♪』』』』

『う、うん』

「あい」

『あらあらまあまあ?内緒話は終わってたのね?』

ハクのキレイな毛が狙われてます。


『最近は、もえちゃんたちが、ちびちゃん達のブラッシングも張り切ってるからね』

『色んな色の毛が揃ってるんだけど』

『さすがにハクちゃんは、ノーマークだったからね』

『『『がんばっとくれ』』』


『う、うん』

「あい」

『あらあらまあまあ、そんなにブラッシングしすぎてもね?』

そうだよね?どうやらおいちゃんが貯めておいた分では足りなかったみたいです。


この前のベビーラッシュで、たくさんの色のもふもふが誕生したから、黒や紫、赤とか、とってもカラフル。

それで、お姉ちゃん、お兄ちゃんになった元祖将来有望なもふもふ軍団が、張り切って、妹や弟たちのもふもふを育ててるのです。毎日のブラッシングも欠かしません。なので、カラフルな毛も無駄なく回収されているのです。


ガチャッ

『ハク、サーヤ、ブラッシングが終わったら畑に一緒に行ってくれるか?』

おいちゃんが、疲れたお顔で登場です。


「あい」

『いいけど~どうしたの~?』

優しいハクは、すぐ了解してくれました。でも、おいちゃんの疲れた顔が気になります。


『それがな?畳の原料のい草を育てようとしたらな?エル様とジーニ様、それからリノ様がな?』



〖ふむ。完成したものに付与を施すのは勿論ですが、育てるところから力を与えれば、もっと素晴らしくなるのでは?〗

〖そうね。魔法の親和性もあがるでしょうしね〗

『でしたら、サーヤちゃんが土を耕して、私とハクちゃんで雨を降らせたらいかがでしょう?ハクちゃんは、聖だけではなく水の属性も強いですわよね?でしたら、聖水の雨を降らせられるはずですわ。私も共にやりますし』

〖あら、リノ、すごくいい案だわ。サーヤとハクの練習にもなるしね〗

〖そうですね。まずはイグサで練習して、今後は定期的に、畑に聖水の雨を降らせても良いのではないですか?〗

〖それ、採用〗

『はい。賛成ですわ』



『って、ことでな?頼むわ。すまんな』はあ⋯

「あ、あい」

『は~い』

な、なんということでしょう⋯

どんどん計画が壮大に⋯


『あらあらまあまあ?ハクちゃん、ごめんなさいね。完全に巻き込んじゃったわね』

『大丈夫~ぼくも練習になるし、それにみんなのためになるなら、嬉しいよ~』にこ~

「はく、すち」むぎゅう~

なんていい子!抱きついちゃうよ!

『えへへ~ぼくもサーヤ大好きだよ~。でも、サーヤ、あんまりぎゅうしたら、ぼくぺちゃんこなっちゃうよ~?』

「ふあっ」

それはダメダメ!



なんてことがあり、そしてもちろん


きゅるる『凛さんは、デザイン担当』

『あらあらまあまあ?今回は魔女っ子でしょう?一枚か二枚で⋯』

きゅるる『だめ』

きゅるるん『『『『『『『だめーっ』』』』』』』

〖そうよ!サーヤの魔女っ子姿がひとつで良い訳がないわ!もちろん私とお揃いも忘れちゃダメよ!〗

「ふおっ?」

ジーニ様が降ってきた!

『あらあらまあまあ?ジーニ様とサーヤじゃ体型が違いすぎて⋯』

〖そこは何とかして!〗

『は、はい』

「あわわわ」

おばあちゃんが押し切られました⋯


更に、

〖サーヤたちは魔法の練習も増やさないとね〗

「ふえ?」

『なんで~?』

〖だって、箒が完成したら、空飛ぶのよ?だからね、風とそうね、少なくとも重力魔法の練習しないとね〗

「ふお?」

『そっか~』

『あらあらまあまあ、おかみさん、私の箒もよろしくね』

『任せな!』


と、いうことで、空を飛ぶために魔法の練習も増えました。



そして、じゃじゃーん!

初めに戻る~


『サーヤちゃんの箒と衣装にはね、アルコン様の逆鱗が使われてるんだよ』

『もちろん箒の材料は』


『私よぉ。精霊樹の枝は丈夫よぉ』


『しかも扱いやすかったしね。それにね』


『ぼくの毛も使ってるんだって~。ぼく役に立った~?』


『『『もちろんだよ!』』』


『えへへ~良かった~』


そうなのです。サーヤの箒のてっぺんと、あと、箒の穂に隠れた部分にも逆鱗が仕込んであるんだって。


『硬い逆鱗をどうしようかと思ってたらよ』

『逆鱗を逆鱗で加工するとはな』


『ダイヤをダイヤで加工する応用だぞ』


『アルコン様が最初に手刀で逆鱗を割った時は驚いたけどな』


『ふむ。そんなに驚くことか?』


『『『⋯⋯』』』

親方たち、色々言いたいことあるんだろな~。がんばれ!


それで、ハクの毛は柄と穂を結ぶ紐に使われたんだって。


『あと、サーヤちゃんの持ち手の所にも使ってるよ』

『滑り止めと、装飾も兼ねてね』

『触り心地いいだろ?』

「あい!」

じゃすとふぃっとってやつだよ!


『良かった~』

「はく、あいがちょ」

ハク今回大活躍だったもんね。あとで、おいちゃんにスペシャルおやつ作ってもらおう!



きゅるる『衣装は今回魔女っ子。黒が基本って話だったけど』

きゅるるん『『『ハクのけをつかいたかったから』』』

きゅるるん『『『『まっしろもつくった~♪』』』』


「えへへ~♪」くるんっ

『えへへ~♪』ふぁさふぁさっ

サーヤのお気に入りです!ハクのふささふさふわふわしっぽも、ひぁさふぁさ振れてます。


きゅるる『大きなつば広のとんがり帽子に、先っぽのぼんぼんはハクの毛』

きゅるるん『『『まっしろもふもふの、まるえりケープは~』』』

きゅるるん『『『つとむくんたちのだよ~』』』

『白の膝丈ワンピースはシンプルな形だけど、袖口と裾に幅広のファーをつけてあるよ』

『ちゃんとスカートの中は見せパンだからね』

『白いブーツの折り返しのファーは、やっぱりハクちゃんの毛だよ』


〖アルコンの鱗は?〗


『使ってるよ』

『リボンを止めてる飾りやボタンなんかがそうだよ』

『宝石みたいだろ?』

おかみさんたち、ニヤニヤです。


〖え?〗

『我も初めて見せられた時、驚いたのだ。渡した鱗と色が違ったからな』

そうなのです。今はオパールみたいな白い宝石みたいに見えるけど


『うふふ。さすが、レインボードラゴンと呼ばれるだけあるわよねぇ。これねぇ?鑑定したらアルコンの風や、防御の加護の他に、「変彩自在」って出たのよぉ』


〖〖〖変、彩?〗〗〗

『何だそれは?』

神様たちもアルコン様も不思議そうです。


『うふふ。サーヤ、教えてあげましょうかぁ♪』

「あいっ!」

がんばるよ!ふんすっ


『ふふん!サーヤちゃんが』

『チョーカーに触って』

『魔力を流すと?』


「えい!へ~んしん♪」ぽふんっ


〖まあ!〗

〖真っ黒になりましたね〗

〖あ~ん♪黒も可愛いわ~♪〗


「えへ~?」

上手に出来た~♪

『あらあらまあまあ♪上手に出来たわね』

『そうねぇ。上手よぉ』

「やっちゃあ♪」

大成功~♪


きゅるる『鱗の色も変わったでしょう?』

今はブラックオパールみたい!って、おばあちゃんが言ってたよ。

『面白いわよねぇ』

『ちなみにサーヤちゃんが空を飛ぶ時には』

『かならずゴーレム戦隊のごーちゃん、れーちゃん、むーちゃんが付き添うらしいからね』

『ごーちゃんたちのマントもサーヤちゃんに合わせて色が変わるよ』


じゃじゃん!

ごーちゃんたちも、ポーズです。

マントの留め具を鱗に変えたんだよ。

『またパワーアップしましたわね』

『小さいのに最強ゴーレムにゃ』

そうなんだよ!


きゅるるん『『『ドレスは』』』

きゅるるん『『『『これだけじゃないよ~』』』』


〖任せて!〗ぱちんっ


『ふむ。大人っぽいドレスだな』

ギン様が言う通り~

『でも、なぜ今回は動かないんだ?』

それはね~?


『足先まで隠れるロングドレスなんで怖くて動けないんだよな』

「⋯⋯」こく

『あらあらまあまあ、口まで真一文字にしなくても⋯』

「⋯⋯」

だって、踏んじゃう


きゅるる『中世の貴族風?の黒いドレス。スカートも何枚か重なって、前開きのスリットから、中の赤い生地が見えるようになってる』

『袖もね、肘から先が広がってくデザインなんだけど』

『付け替え可能な袖になっててね?今はジーニ様とお揃いの内側が赤いベロアなんだけど』

〖えいっ〗ぱちんっ

『こんな風に真っ黒なレースの袖に変えられたりするんだよ』

「⋯」こく

おばあちゃんの、自信作のレースだよ!


〖うふふ。胸元に沢山使ったレースも素敵でしょ?〗

大きなつば広帽のつばを、少しあげてポーズ。ロングの襟が立ち上がったローブをバサッ

きゅるる『ちなみに、ジーニ様バージョンで横スリットでマーメイドライン、見せ布無しバージョンもある』

〖これね♪〗ぱちんっ

きゅるる『でもこれにすると⋯』


ひゅんっ!べとっ!

『あらあらまあまあ、女の敵め女の敵め!』てしてしてしてしっ

〖きゃーっ!凛!やめて~〗

『ボンキュッボンのうらやまけしからんボディ!ずるい~分~け~て~』てしてしてしてしっ

〖無理に決まってるじゃないっ〗


きゅるる〖体のライン強調しすぎで、たちまちこうなる〗

『あ、ああ。よく分かった⋯』ヒク

「⋯」おばあちゃん

『凛さん⋯』

〖お母様⋯〗

おばあちゃん、ギン様だけじゃなくてみんな引きつってるよ


『はいはい。その辺にして、次行かないと、サーヤが身動き出来ないままよぉ』べりっ

『このこのっ』

〖助かった〗


『おお、結葉様、凄いな。あの凛さんを引き離すなんて』

「⋯」ほんとだね。

『喋るくらい平気じゃないか?』

「⋯」念の為だよ

『そうか』

そうだよ。


〖今の内に、次〗 ぱちんっ


「ぷはーっ」

やっと動けます。

『息まで止める必要なかったんじゃないか?』


きゅるる〖黒猫耳付きフードのローブに、膝丈のドレス〗

きゅるるん『『『ふりふり~』』』

きゅるるん『『『ふわふわ~』』』

『レースをふんだんに使った』

『パニエを履かせてるよ』

『ビスチェ風のドレスだよ』

きゅるる『編み上げ部分と絞ったウエスト、首元から袖までのレースがとってもかわいい』


「えへ~?」くるん

そう?


きゅるる『でも、大人バージョンだとやっぱり』


〖きゃーっ〗

『あらあらまあまあ、女の敵め女の敵め~』てしてしってしてしっ


きゅるる『こうなる』


「おばあちゃん⋯」

『凛さん⋯』

〖お母様⋯〗

〖もう放っときましょう〗


「でみょ、サーヤ、おむにぇのちょこ、ちろいぶりゃうす、みちゃいにょも、すち」


『ああ、かぼちゃパンツのやつだね』

『白いブラウスと、黒の襟付きのベストくっつけたやつだね』

『箒に乗りやすくするためにベストの後ろをゲンに言われて、えん?』

『燕尾服』

『そう、燕尾服風にしたやつだね』


きゅるる『ノースリーブだから』

きゅるるん『『『マントと』』』

きゅるるん『『『『ながいてぶくろ~』』』』


「あい!」


〖ちょ、ちょっと凛、もう!〗ぱちんっ

『このこのっ』てしてしてし


『まぁ!これもかわいいですわねっ』

『本当ですわっ食べちゃいたいくらいですわっ』はあはあ

『リノ様っ変態禁止にゃ!』すぱーんっ


『うんうん。その黒く光る革靴苦労したよな』

『ああ。その靴先の丸みをだすのもな』

『でも、気に入ってもらえたなら、苦労のかいがあったな』


「あい!」

お靴のりぼんも、靴下の猫ちゃんのお顔もお気に入りだよ!



『じゃあ、そろそろ飛んでみましょうかぁ』


「あい!」びしっ

ドキドキです。


『サーヤ~大丈夫だよ』

ぴゅいきゅい『『いっしょいるよ~』』

『『ぼくたちも』』

『『『じゅんびおっけー♪』』』

みゃあ『一緒に飛ぶにゃ♪』

『姫も魔女なのだ~』

「あい!」

みんなも自分専用の箒持ってます。

あ、でも、ハクと

きゅるるん『『『ぼくたちは~』』』

きゅるるん『『『『じゅうたん~』』』』

『ね~♪』


『ぽぽたちは、三人で畳な』

『ハイなんだな』

『力を合わせるだ』

『がんばるだよ』


ちなみにみんな、黒い帽子に、黒いマントです。

ちなみにジーニ様は、


きゅるる『さすがにかぼちゃパンツじゃない』

『ロングのスカートだね』

『まあ、やっぱりかなりスリット入ってるけどね』

『かわいいではないね』


〖編上げのロングブーツだからいいじゃない〗

〖お母様、程々にしてください〗


『あらあらまあまあ、お祓いしてやる~えいえいっ』

〖ちょっとっ!箒で祓うのは私の胸でも腰でもないでしょっ〗


「おばあちゃん⋯」

『凛さん⋯』

おばあちゃんがすみません。


『まあまあ、放っときましょう。ゲンのそれはなぁに?』

『ん?俺の好きな映画でな、未来の世界で空飛ぶスケボーがあったんだよ。やってみたかったんだよな!これ!』ニカッ


「ふおお」

眩しい!

『すごい笑顔だな』

『歯が光りましたね』

あまりのおいちゃんの笑顔にアルコン様とギン様が呆れてます。

お気に入りのおもちゃを見つけたおいちゃんは、子供みたいです。


『まあまあ、とにかく行こうぜ。ごーちゃんたちもよろしくな』

『『『⋯』』』びしっ


「いきましゅ」

ほうきにまたがって、魔力込めて~


『お、サーヤの周りに風が吹いてきたな』


「とぶよ~えいっ」

ふわぁ~ぴゅんっ


「うきゃーっ」

はやいーっ


『あっおばかっ』

ぴゅんっ

『『『⋯』』』

ぴゅんっ


『わーっ』

ぴゅいきゅい『『サーヤーっ』』


サーヤが急発進っ!


『サーヤ、落ち着け!魔力を入れすぎだ』

「ふえ?」

おいちゃん

たちまち追いついた、おいちゃんとごーちゃんたち。

ごーちゃんたちがサーヤの箒を支え、おいちゃんがサーヤの背中をぽんぽんして落ち着かせます。

後から追いついたジーニ様とアルコン様と結葉様とリノ様も、

〖サーヤ、落ち着いて〗

『たくさん練習しただろ』

『私たちの材料でできてるんだから、安心してぇ』

『深呼吸ですわ。サーヤちゃん』


「あ、あい」ひっひっふー


『あらあらまあまあ、サーヤ、それ違うわ。はい、ゆっくり息吐いて~』

「ふう~」

『吸って~』

「すう~」

『吐いて~』

「ふう~」

『もう大丈夫ね』

「あい」


〖良かったわ。それじゃ、ごーちゃんたち、手を離して大丈夫よ。うん、一人で大丈夫ね〗

「あい」

びっくりしたけど、もう大丈夫です。


『では、サーヤちゃん、キラキラも撒いてみましょうか。下から見てますわ』

「あい」びしっ

箒のおしりからキラキラだすよ!


『サーヤ~』

ぴゅいきゅい『『キラキラ~』』

「あい!きらきら~」

楽しいね~♪


もう大丈夫だと下に降りた大人たち。

〖びっくりしたけど、大丈夫そうね〗

〖はい。お母様。それにしても〗

〖見事に聖域が広がってますね〗

『うふふ。聖域の空気はじゅうぶん綺麗だと思ってたけど、見てぇ』


『なんと、精霊樹が輝いてますのぉ』

『ん?それでは、青葉の方ももしかして?』

ざばあっ!

『じぃじ、亀じぃ!』

『大変!青葉の精霊樹が!』

『キラキラして』

『『『また青葉が倒れちゃったーっ』』』

『『やはりの(ぉ)』』

言ってるそばから大当たり!


「きゅははっきりゃきりゃ~♪」

『あらあらまあまあ、楽しそうねぇ』

『なんか、下でジーニ様たち呆れてるみたいだから、本人自覚なしにやらかしてるんだろなぁ』


『『『お前が言うなっ』』』


『ん?』

親方たち、なんか言ったか?


〖まあ、何にしろ、聖域の守りがまた強力になったことは確かね〗

〖今回の影の功労者はハクですね〗

〖ブラッシングされすぎて、更にもふもふになりましたしね〗

『ハハハ』

ギン様、複雑。


「きりゃきりゃ~♪」

『きらきら~♪』



そして、後日


『これ便利なんだな』

『野菜たくさん運べるだ』

『らくちんなんだな』

空飛ぶ畳に自分たちは乗らず、野菜をたくさん乗せて運ぶぽぽちゃん兄弟。


『ぽぽたち、自分たちも乗れば楽なんだぞ?』

『いいんだな。その分、お野菜が沢山乗るんだな』にこ

『たくさんお届けできるだよ』にこっ

『たくさんのってうれしいだよ!』にこにこ

「ぽぽちゃん、つくしちゃん、なずなちゃん、すち⋯」ふら~はしっ!

「くえっ」

何するの~

『サーヤ、ぽぽたちがいい子過ぎるのは同意だが、今は我慢だ。今抱きついたら、ぽぽたち潰れるぞ』

「ふあっ」

それはダメダメ!ガマンです!


『『『あ、あぶなかったんだな』』』ドキドキ

ごめんなさい。


『うん、完全に荷車代わりになってるな。増産するかな』

「しょだね~」

思わぬ所で、空飛ぶ畳が大活躍したのでした。


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。空飛ぶ箒と絨毯と、畳!登場です。私は畳がいいな~。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る