ある日の魔女っ子日記① 番外編
これから本編に出てくるものの為に、ちょっと先に番外編を。番外編続きになっちゃいますが( ̄▽ ̄;)では
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
ハロウィンは、トリック・オア・トリートでお菓子もらって~、くれなかったらこちょこちょして~、おいしいかぼちゃとリンゴのお料理食べて~?
あとは、いろんな仮装して~、魔女っ子の日?そう言えば~
「まじょ、にゃんで、ほうき?」
ジーニ様、ほうき無くても飛んでるよ?
『ん~、確かに、魔女に箒に黒猫ってイメージ強いよな?しかも鼻の長い黒ずくめの婆さんな』
「ねぇ~?じーにしゃま、はくりょくびじんしゃんにゃにょに」
〖⋯っ〗
〖〖⋯まだっ〗〗
ん?なんか聞こえた?
『あらあらまあまあ、そうよね。ジーニ様は美人さんよね。お話の魔女とは大違いよね』
「あい。しゅっごいちがう」
〖⋯っ〗
〖〖⋯ですからっ〗〗
『だめよぉ』
ん?またなんか聞こえた?
『でも、外国では、本当に魔女がいるって信じられていたらしいわよ?一部の地方では、今も魔女って職業の人がいるらしいわ』
「ほんちょに、ほうき、とびゅ?」
ほうきに股がって、びゅんびゅん?
『さあ?どうなんだろな?』
「ほうきより、じゅーたん、いいちょおもう。みんにゃ、いっちょ」
おしゃべりして、もふもふして、きっと楽しいよ?
『まあ、確かに?箒より絨毯の方が楽そうだよな。寝っ転がって飛べそうだし』
「あい。きっちょ、らくちん」
ほうきにずっと座るのはきっと大変。おしり痛そう?
『でも、物語や映画の影響もあるでしょうけど、日本人の中の魔女って、やっぱり箒で空を飛ぶイメージよね』
「あちょ、あやちい、おくしゅり、どくちょか、ぐちゅぐちゅ」
おっきなお鍋にみどり色の何かがぐつぐつぼこぼこ?こわこわ?
『『確かに』』
そんな風に、おいちゃんと、おばあちゃんと、魔女さんのことをお話してたら
〖〖⋯あっ〗〗
『逃げたわよぉ』
ん?何か聞こえ⋯
ひゅんっ
〖あ~んっ!サーヤったら、私は美人さんなんて!なんていい子なのぉ!〗
ガバッ!むぎゅうううっ
「くえっ」
『うおっ!?』
久々のむぎゅう攻撃っジーニ様のお胸は凶器!
『あらあらまあまあ?サーヤを離しなさいっ!女の敵め!』てしてしてしっ
『凛さん⋯』
「くえっ」
中身でちゃううっ
しゅぽんっ
『んも~、ダメでしょ?ジーニ様ったらぁ』
「ふあ~あ」
息吸えた~
『サーヤ、大丈夫ぅ?』
「あい。あいがちょ」
いつもありがとうございます。
〖結葉、サーヤ返して~〗
『このこの!女の敵めっ』てしてしてしっ
〖きゃっ、ちょっと凛!?〗
『凛さん⋯』
あ~おばあちゃんがまたジーに様のお胸を⋯
〖お母様、ダメって言いましたのに〗
〖魔神、いい加減にして下さい〗
〖あ、あら、おほほ。そうね?魔女って、魔法使いとは違うの?〗
「じーにしゃま?」
むぎゅうを無かったことにしようとしてますね?
〖何かしら?おほほ〗
じとー
『女の敵め』てしてしっ
おばあちゃん、もう大丈夫だよ?
『ん~とな、俺たちのいた世界には魔法は無いからな、物語の中に出てくるんだけど。だいたい魔女と言えば、真っ黒な大きなつばの帽子に、ドレス。なぜか箒に乗って空を飛ぶイメージなんだよ。しかもだいたい怖い魔女なんだよな。かわいいのは少しだな』
「いひひ、わらっちぇ、ぐりゅぐりゅ、どくりんご。こわこわ」
しかもお鍋の中身は⋯うきゃーっ
『そうなのよね。ぐつぐつ煮立った怪しい鍋の中身は想像したくないものばかりよね』
「あい。こわこわ」
うきゃーっ
〖ふぅん?おなべでぐつぐつ?魔法使いというより、怪しい魔術師みたいね〗
『『確かに』』
「しょーかみょ。でみょ、ほうきちょ、じゅーたんは、やっちぇみちゃいね」
お空、自由に楽ちん飛べたらいいよね?
『なんで箒に、絨毯なのかしらぁ?自分で飛べばいいんじゃなぁい?こんな風にぃ』ふわぁ
そう言って飛んでみせる結葉様。ごもっともな質問です。だけど
「わかんにゃい。えほんみちゃ」
なんでだろね?
『あらあらまあまあ、理由なんか考えたことなかったわね?当たり前にお話になってたから』
『そうだよな。俺なんか、絨毯より畳の方がしっかりしてるのにな。とか思ったりしたもんな。箒はグラグラしそうだしな』
「おちゃ、のめしょう。おひるにぇみょ」
ほうきじゃ、ねんね出来ないよね?
『そうね。畳ならお茶も飲めそうだし、お昼寝も出来そうね。あらでも、絨毯なら自由に形を変えられるかしら?万が一の時とか』
『確かに。サーヤ達ちびっこなら包んで守ってくれるかもな。あと、狭いとこなら畳より自由がきくか?』
だよね?おばあちゃんもおいちゃんも、もしもの話にいつの間にか真剣です。それに、ほうきなら
「おしょら、おそうじ、できちゃうかみょ?しゃっしゃっ」
ほうきはお掃除の道具だもんね?
『あらあらまあまあ、そうねぇ、嫌な空気とか、嫌な雨雲とか、掃けちゃったら面白いわねぇ』
「あい」
でしょう?
『空飛びながら空気の掃除?空気清浄機?いや、吸い取ってないから違うか、お祓い?』
『お祓い?聖域が更に綺麗になっちゃいそうね?』
「きりゃきりゃが、きりゃきりゃ?」
『そうね。キラキラがキラキラになりそうね』
「ほうきにょ、おちりかりゃ、きりゃきりゃ~」
キラキラな光の粒がでたり?
『ワハハっ箒のおしり?』
「あい。とびにゃがりゃ、きりゃきりゃ~」
キラキラきれいかも?
『あらあらまあまあ、キラキラを振り撒きながら空飛ぶ、魔女っ子サーヤ?それは可愛いかもね』くすくす
「あい」
楽しそう!
〖いいわね。それ〗うんうん
『うふふ。そうねぇ。おもしろそうよねぇ』にこにこ
「ふえ?」
『『え?』』
何が?
『それってぇ、魔道具みたいなものでしょう?それなら、いつもはみんなの乗り物になってるアルコンたちだって、乗れるんじゃなぁい?』
『ふむ。それは面白いな』
『でしょう~?』
『ああ』
「ふお?」
『な、なるほど?』
『あらあらまあまあ、たしかに?』
自分で飛べるのに道具使うの?でも、そっか。そうすれば一緒にお茶飲めるね?
〖そっちもだけど、箒のほうよ〗
「ほえ?」
『『箒の方?』』
訳が分からなくて三人で顔を見合わせちゃいます。
〖そうよ。もちろん、魔女っ子のかわいいサーヤも見たいけど、ほうきからキラキラ。それって飛びながら浄化するってことでしょ?〗
「ほえ?」
『『はい?』』
浄化?
〖ふむ。確かに、箒に聖属性を付与して、上空を飛べば、魔力を持つ者なら、誰でも浄化が出来るかもしれませんね〗
〖しかも意識して魔力を操作すれば、瘴気や悪意も祓えそうですね〗
〖でしょう?〗
神様方が、何やら真剣に⋯
「ほえ?」
『『ええ?』』
『いやいや?そんな壮大な話だったか?』
『あらあらまあまあ?違ったと思うわよ?』
「あい」こくこく
『どっちかと言うと、もっとどうしょうもない話だったよな?』
『そうよね?』
「あい」
箒のおしりからキラキラ出たら綺麗だな位だったよ?
『魔道具なら俺たちの出番だな?』
『だよな?箒を作ればいいんだよな?』
『魔石つけてな。あ、畳もか?』
『絨毯も作ればいいよ』
『なんならさ、日常使いする絨毯や畳をさ、それに変えたらいいんじゃないかい?あ、箒もね』
『それいいね。何かあった時の非常手段にも、使えそうだしね』
「ほえ?」
『『え?』』
親方たちまで?
『そうですわね。面白いのではないでしょうか?』
『色々試せそうですわよね?アイナが魔石を作っても良いですけど、面積がある絨毯などでしたら、魔法陣という手もありますわよ?』
『まあ、リノお姉様、すごいですわ。それに、素材自体、もともと聖属性や、飛ぶのでしたら風や空属性のものを使ったり、混ぜたりするのも良いかもしれませんわ』
『でも、ご主人、肝心のその素材ってなんにゃ?』
『そうですわね?風や空の素材に、聖属性の素材と言えば?』
みんなの目が次第に、フゥ、クゥ、それにハクに⋯
『『え、え?』』
『ぼく~?えっと、ぼく、毟られそう?』
『『ええ?』』
『わ、わたしに提供できるようなものは無いですよ!?』
『お、おれだって!ハクもだよな?』
『ぼく~?毛?』
『『いやいやいや』』
『だめでしょ?』
『ダメだぞ!』
「あい!はくにょ、もふもふ、はげちゃびん、めっ!もふもふもふもふ!」
ハクは絶対ダメです!
『サーヤ~ありがとう』すりすり
「あい!」
ハクのもふもふはサーヤが守るよ!
ハクの前で両手広げて通しません!
『『わたし(おれ)たちは!?』』
「えちょ?えへ?」
自分で守って?
『『ひどいっ』』
えへ?
『だ、大丈夫ですわ』
『そうですわ。毟ったりしませんわ』
『そうにゃ。ちょーっとだけにゃ』
「ぢゃめーっ」
ダメだよ!はげちゃびんはだめ!
『ん?待てよ?ハクの毛ならあるぞ』
「ほえ?」
『『え?』』
『なんで~?』
おいちゃんが、変なこと言い出したよ?
『ほら、ブラッシングの時に出る毛。何かに使える時があるんじゃないかと、みんなの毛をインベントリにまとめてあるんだよ。いくらでも入るからな。ゴミにするのも気が引けたしな』
「ほあっ」
なんと
『あらあらまあまあ、思わぬ所でゲンさんの収集癖が役立ったわね』
『違うぞ。もったいない精神と言ってくれ』
『あらあらまあまあ、物は言いようねぇ』
おばあちゃんが呆れてます。そういえば、おいちゃんの作業場は『いつか使うかもしれないだろ?』の物が沢山あったね。
『それにさ、思い出したもんがあるんだけどな』
『思い出したもの?何かしら?』
『これだよ』
おいちゃんが、ザラザラザラっと机の上に出したもの、それは
『『あっ!』』
親方?兄弟でどうしたの?
〖〖〖ん?〗〗〗
神様たちも変な顔?
『あはははっ』
え?結葉様、大笑い?
『なんでそんなものを、ゲンが⋯』ぶすっ
え?なんでアルコン様、不機嫌?
『お、おまえ、それ⋯』
『前に兄貴の工房で言ってた⋯』
ぷるぷる
親方たち?どうしたの?
『そう。鑑定で、エンシェントドラゴンの鱗って出たやつだよ。あと、逆鱗とか、牙とか爪の欠片とか?畑耕した時に、どかした石と一緒に回収してたらしいんだよ』
『『やっぱり⋯』』
〖〖あの時のね(ですね)〗〗〗
『あはははっ』
『⋯⋯』ぶすっ
みんなして、色んな反応ですね。
『やっぱり、前にアルコン様が暴れた時のやつなんだな?けっこう数があるんだぞ。ほんとに随分派手にやらかしたんだな』
おいちゃんが広げながら言ってます。
〖あれはね~〗
〖確かに、大変でしたね〗
〖私はお留守番だったんですよ〗
〖シアはね、まだ小さかったから〗
『あはははっ』
『⋯⋯』ぶすっ
結葉様、笑いっぱなしだね。
『まあ、だからさ、空飛ぶことに関したら、アルコン様は最高だろ?これ、使えるんじゃないか?』
おいちゃん、あっけらかんと、なんでもないよに言ってるけど、それ多分⋯
『バ、馬鹿野郎!そそそ、そんなどえらいもん簡単に扱うな!』
『そそそ、そうだぞ!それ返して来いって言っただろ?』
『え~?』
おいちゃん⋯
『⋯いや、返されても困るのだが』
まあ、そうだよね。
パタパタパタ
『ん?』
あっ、モモとスイが
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん、だめだめのだね』』
『うぐっ』ずしゃ
ぴゅいきゅい『『だめだめ~』』
『⋯⋯』ぐしゃっ
あ~あ~
〖ま、まあ、話を本題に戻すけど、いいんじゃない?使っても〗
〖そうですね。素材としては十分過ぎるくらいですしね〗
〖なんなら足りない分は、剥ぎ取ればいいですしね〗
え?エル様それはちょっと⋯
〖ふふ、冗談ですよ〗
そ、そっか~
『はいはいっ!それじゃあ、箒は私を使えばいいんじゃなぁい?ねぇ?精霊樹ぅ』
え?精霊樹さんを?
『まあ、サーヤたちの為ならばな』
いいの!?
『ちょ、ちょっと待ってくれ、そんな恐れ多い素材ばっかり』
『そ、そうだぞ、手にとるのも恐れ多い』
『それを使えってのか?』
おお、いつも積極的な親方たちがっ
『なんだ?腰が引けてんぞ?』
『『『お前のせいだ!』』』
あ~あ、おっちゃんてばもう少し考えてあげようよ⋯
〖まあまあ、精霊樹はともかく、アルコンのは、かなり昔の素材だし?練習と思って使ってみたら?〗
〖そうですね。どの道、傷物ですしね。精霊樹は新鮮な生物ですけど〗ニヤ
『む⋯傷物』
『し、新鮮』
『あはははっ』
わあ、エル様、悪いお顔。
〖医神、そんな遊ばないであげてください。でも、鱗や逆鱗などはまだまだあるのでしょう?アルコン〗
おお!シア様ナイスフォロー!
『ああ。下手に落として人間やエルフ共に、くだらない事に利用されたくなかったからな。可能な限り回収しているから、かなりあるぞ。我の眷属たちにもそうするように伝えてある。現に、インベントリの能力を持たぬ者は我に預けていたからな。ドラゴン素材も使いたければ沢山あるぞ。そうだな、お前たちなら安心だ。いくらでも使え』
そう言って、『ほら』と、無造作に高級素材が
ドサドサドサっ
『いくらでも使ってくれ』
『良かったな。親方。使い放題だな!』グッ!
アルコン様、なんてことないことみたいに⋯
おいちゃんも、親指立ててグッ!って⋯
サーヤにもわかるよ。これはきっと
「おいちゃん」
ぴゅきゅ『『おとうしゃん』』
『ん?』
『なんだ?』
ドターンッ
『『『わーっ!あんたーっ!』』』
ほら、やっぱり
「『『だめだめ~』』」
『うぐっ』がくっ
『なんでだ!?』
『『『あんた~っしっかり!』』』
『『『⋯⋯⋯』』』
あ~あ。
きゅるる『サーヤ、衣装任せる』
きゅるるん『『『これ~』』』
きゅるるん『『『『わけてもらおう~♪』』』』
きゃっきゃっ
「ふえ?」
『あらあらまあまあ、一番逞しいのは絹さん親子だったわね』
「しょだね~」
きゅるる『ハク、毛をちょっと分けて』
『ええ~?』
きゅるるん♪『『『これとこれと~♪』』』るんるん♪
きゅるるん♪『『『『これもこれもこれも~♪』』』』るんるん♪
絹さんはハクにもアタック!ハクがたじたじ⋯
子グモちゃんたちは、きゃっきゃっるんるんしながら、ドラゴン素材を漁ってます。
〖うふふ。絹たち頑張って〗
〖私たちもお手伝いしますからね〗
〖ふふ。実に頼もしいですね〗
『私の素材も忘れないでぇ』
あわわわ
「ちゃいへん」
魔女のお話してただけなのに
『あらあらまあまあ、すごいことになっちゃったわね~』
「あい」
どうして、こうなったのかな?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。応援、感想、星、近況のいいねもありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます