ある日のひな祭り日記 4 番外編
本日二話目です。よろしくお願いします
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
ポンッ
『灯りをつけましょ♪』
(『いいぞ~ハクー!さすがワシの孫だ!』
『親父!邪魔するな!!』
『お二人共お静かに』)
「ぼんぼりに~♪」ポンッ
(〖あ~ん!かわいいかわいいかわいい~!〗
〖お母様!落ち着いて下さい!〗)
きゅい『おはなをあげましょ♪』
ぴゅい『もものはな~♪』ポンッ
(『スイ、モモ、上手いぞ』ほろり)
『『五~人囃子の♪』』
『『『笛太鼓~♪』』』ポンッ
(『フルーもフライも、頑張っておるの』
『ハイ。レンゲサマ。ヨウセイトリオモデス』)
みゃあ『きょ~うは♪』
『たのしい♪』
(『ココロも姫ちゃんも頑張りましたわ!』
『ほんとにゃ!』)
「『『『ひな』』』」
『『『『『『『まつり~♪』』』』』』』
ポンッ
(きゅるる『子供たちも決まった!』)
『『『『『わあああ!』』』』』
パチパチパチパチパチ
みんなでお歌の発表です!色々応援の声の方が大きかった気がします。気のせい?
『あらあらまあまあ。上手に歌えたんじゃないかしら?』
指揮者は、指揮棒を持った編みぐるみこと、凛おばあちゃんです!
「おばあちゃ~ん!おいちゃ~ん!」
ぶんぶんおててを振ります。見てた~?
『ああ!分かったからやめろ!危ない!』
きゅるる『大丈夫。糸で止めといた』
『そ、そうか。ありがとな』
『あらあらまあまあ。ゲンさんたら、心配性ねぇ』
みんな、おててを振り返してくれました!
でも、おいちゃんがなんでこんなに慌ててるかと言うと
『一段一段は低めにしたつもりなんだけどな』
『やっぱり7段目ともなると結構高いね』
そうなのです!ドワーフさん特製!立体七段飾りなのです!
ぼんぼりも、桃や橘、桜に菜の花も、菱餅もひなあられもあるよ!
『遠くまで見えるね~』
「しょだね~」
サーヤはてっぺんにいるの!だからおいちゃん慌てちゃったの。お隣はハクです。ちゃんと頭に烏帽子をつけてお着物も着てるんだよ!笏は首からぶら下げてるの。ぷらぷらしてます。
さーやはね、
「はく~。さーや、おひなしゃま~♪」
お袖をちょんってつまんで、広げて見せちゃうよ!
『うんうん~♪かわいいね~♪』
「えへ~♪はく、かっちょいいにぇ~♪」
『そう?ありがとう~♪』
そうなのです!サーヤはね、お雛様になっちゃいました!
頭にキラキラカチューシャのってて~、赤い袴の上に、朱色?のお着物に、いろんな色のフリフリが襟とお袖と、裾についてるの~♪ひおーぎっていうのも持ってるよ!閉じたり開いたりするの♪
みんなが、かわいいって言ってくれたんだよ!
『『『サーヤ~にてるね~♪』』』
「ふぃお・ゔぇる・あーぶみょ、かあい~にぇ♪」
『『『でしょ~♪』』』
妖精トリオは三人官女!サーヤと同じような朱色のお着物だよ!かわいいの♪あれ?でも、ヴェルとアーブは男の子⋯まあ、いっかあ♪
『『ぼくたちかっこいい!』』
『ぼくの持ってるの弓矢って言うんだって!』
フルーは右大臣!
『僕はおヒゲだよ!』
フライはお髭つけて左大臣!
「ちゅよしょ~♪」
『ほんと?』
『強そう?』
『『やった~♪』』
五人囃子は、もはや大合奏です!
ぴゅいきゅい『『たいこおもしろ~い』』ぽんっ
みゃあ『じょうずにできたにゃ!』ぽんっ
『青い着物なのだ~♪』ぽんっ
きゅるるん『『『決めポーズも』』』ぽんっ
きゅるるん『『『『きまったよね!』』』』ぽぽんっ
「みんにゃ、じょーじゅーっ!かっちょい~♪」
パチパチパチパチパチ
みんな青いお着物着てます。それで、笛はなくて、みんな太鼓です!おばあちゃんが
『あらあらまあまあ、さすがに笛はね~ゲンさんくらいよね?』
『竹で作るか?』
ってことで笛はおいちゃんでした!おいちゃんも青いお着物着てるよ!
『俺は嫌だって断ったよな!?』
ダメです。強制参加です。台には乗れないから、横で立って吹いてました。
『お、オイラたちいらないと思うんだどもな』
『『たってるだけだっただよ』』
必要だよ!ぽぽちゃん三兄弟は仕丁です。黄色いお着物だよ!
「かあい~から、ひちゅよう!」
『『『えええ~』』』
かわいいは正義です!
『いらないのは、わたしたちよね?』
『なんで、おれまで』
『それは』
『僕たちもです』
フゥとクゥと山桜桃ちゃんと春陽くんもお内裏様とお雛様のかっこしてます。キレイです!それで、どうしても、歌いながらリズムとって動いちゃう、ちびっこ達を脇から落ちないようにしてたんだよ!
『だからって』
『こんなかっこする必要は』
『『ないと思います~』』
なんで泣きそう?
「にあっちぇるよ?」
『『ううううっ』』
『『いたたまれない⋯』』
なんでぇ?
『みなさんはまだ分かりますけど、なんで私たちまでぇ。ぐすっ』
『ええ?いいじゃん』
『たまにはこういうのも!』
『綺麗なカッコ嬉しい!』
『『『青葉も楽しまなきゃ!』』』
青葉ちゃんは恥ずかしくて泣いてるけど、泉の精霊さんたちはノリノリです。
『『『わ~い』』』
『『『ひらひら~』』』
水の妖精さんたちも飛び回ってます。
「みんにゃ、にあう~」
『そうだのぉ。孫の晴れ姿が見れたようで嬉しいのぉ』
『ほんにの、長生きしてよかったの』
じぃじたち、気分は孫たちを見るおじいちゃんです!若返ってるけど。
〖私たちだってなかなかでしょう?〗
「う?うきゃあ!?」
キラキラがキラキラーっまぶしーっ
〖お母様、なんで私たちまで?〗
〖いいじゃない!似合うんだから!〗
『これぇ、綺麗だけどぉ、歩きにくいわぁ。重いしぃ』
『そう思うなら、私まで巻き込まないでくださいませ!お母様!恥ずかしいですわぁ』
『え~?いいじゃないですの。お母様と私とおそろいですのよ?アイナったら、なんの不満がありますの?』
キラキラです!キラキラすぎです!本物の十二単を着た、ジーニ様にシア様に、結葉様にアイナ様に光の精霊王様です!そろい踏みです!
「ま、まぶち!」
『すごいね~』
ぴゅいきゅい『『キレイだけど~』』
『『すごい迫力~』』
『『『めが~っ』』』
みゃあ!『ねぇねーっようせいトリオがたいへんにゃーっ』
『にゃっ?目を閉じるにゃよ!』
『『『きゅう』』』
「ふあっ?ぽぽちゃんちゃちーっ」
うわぁんっぽぽちゃんたちが倒れちゃったーっ
『キャハハ!すごいのだ~』
きゅるるん『『『ぼくたち』』』
きゅるるん『『『『がんばった』』』』
ふんすっと胸を張る子グモさんたち。
きゅるる『我ながら、いい仕事した』
『そうだね』
『でも、本当は一番外側の着物、模様が入るらしいよ』
『それは、来年の課題だね』
きゅるる『織物、染物、もっと追求』
『『『そうだね』』』
な、なんか、気合が入ってるっ
『俺たちが作った家具だってちゃんと使えるように作ったぞ!』
『だけど、漆塗りとか、蒔絵とか言うのがあるらしいぞ』
『ゲンと凛さんが言ってたヤツだな』
『『『やりがいがありそうだな!ガハハ!』』』
あああっなんか、色んなところで、やる気が!!
『な、なんかやばい予感が』
『あらあらまあまあ。こういう時は』
『そ、そうだな。おーい!そろそろ飯にしよう!』
『そうねぇ、せっかくみんなが、食材集めから頑張ってくれたのだしね』
話しをそらすのが一番!
「うきゃーっごはん!」
はやくはやく!
『こら!サーヤ!』
『暴れないの!』
『皆さんもです!』
『まだ台の上なんですから!』
フゥ達に怒られちゃいました。
「ごめしゃい」
みんなで大人しく移動です。
『すごいね~』
ぴゅいきゅい『『ごはんまでキラキラ~』』
「しゅご~」
色んなお魚や、卵、菜の花、更に
「りぇんこんに、えびちゃん~」じゅるり
豪華なちらし寿司~
『『うわあ』』
『『『サーヤのおくち』』』
みゃ『きらきらにゃ!』
『すごいのだ~』
あとあと、おっきなハマグリのお吸い物に~、手毬寿司も~♪
そして、でーんと!伊勢海老の丸焼き!!
「ふわぁ~ぁ」じゅるり
きゅるるん『『『サーヤのおかおが』』』
きゅるるん『『『『もっとキラキラ~』』』』
だってだって~
あっちには関西風と関東風の桜餅に、菱餅と同じ色のパフェ~!他にも、あれはゼリーかな?プリンかな?ケーキもある~!!
『あらあらまあまあ。サーヤ、おくち拭きましょうね』
「あい」
『ひなあられは日持ちするし、菱餅は飾り終わってから焼きましょうね』
「あ~い!」
わ~い!お楽しみがたくさん~
『ふふふっ。ついに、甘酒も出来たんだぞ!』
「うきゃーっ」
甘酒~
「はやくはやく、ちゃべよう!」
『ああ、そうだな』
『それじゃあ?』
「いちゃだきましゅ!」
『『『『『いただきます』』』』』
ガッガッガッ
「う?」
なんの音?がしっ
『サーヤちゃん、ご飯の時は?』
「みゃえをみちぇ」
『そうです。しっかり味わって食べましょう』
「あ~い」
ぱくっ
「おいちい~えびちゃん♪ちゅぎ~」
ぱくっ
「りぇんこんちゃん♪おいち♪」
『良かったですね』
『少しずつお取りしますからね』
『ゆっくり食べましょう』
「あ~い!」
おいし~♪
『『ふぅ』』
『山桜桃、春陽、プロだな』
『もちろんです!』
『あれをかわいいサーヤちゃんに見せる訳には!』
『うん。そうだな、ありがとうな』
『『いえ!』』
『あらあらまあまあ。せっかく綺麗なお着物着たのにね』
ちらり
〖医神!それは私の!〗
〖名前は書いてませんよ〗
〖なんですってー!〗
ガガガガガっ
『沢山あるのにな、なぜ毎回ああなる?』
『さあ、わからないわねぇ』
『サーヤちゃんたちに見せる訳には』
『いきません!』
『そうだな~』
『あらあらまあまあ。これからもよろしくねぇ』
『『はい!』』
けっきょく、こうなるのでした。
「おすちも、おいち♪」
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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