第425話 お手伝いしよう!起きてくれますように!

『お寺の和尚さんが♪』

「かぼちゃにょたにぇを♪」

『まきました♪』

ぴゅいきゅい『『め~がでちぇ♪』』

『『ふくらんで~♪』』

『『『は~ながさいて♪』』』

みゃ『じゃんけん♪』

『ぽん!なのだ~♪』

あんよでじゃんけんぽん!


「ふあ~まけちゃ~」がくっ

『ぼくのかち~♪』

ぴゅいきゅい『『ハクつよい~』』

『『どうして~?』』

『『『ひとりがち~』』』

ハク、じゃんけん強いです。連勝です。


『ふふ。じゃんけんをあんよですれば、みんなで出来るなんて、よく思いついたわね~サーヤ』

「えへ~?ぐーちょきぱー♪」

おばあちゃんにほめられちゃった♪だってハク達も一緒に遊びたいもんね!


〖あ~ん♪みんな可愛い~♪〗

みんなで、おばあちゃんに手遊びとかを教わってると


きゅるる『ジーニ様』

〖絹?どうしたの?〗

きゅるるん『『『このこ』』』

きゅるるん『『『『おきそう~』』』』

こくん『もぞもぞしだした』


ねんねしてた光の精霊さんが、おっきしそうだよって、絹さん親子とみあちゃんが教えてくれました。

光の精霊さんはいつの間にか、いつものかご型お布団でねんねしてました。一体どれだけ用意してあるのかな?


〖あら。影の功労者のお目覚めね〗

みんな、わらわら集まってきました。精霊さんたちはみんな心配そうなお顔です。でも、それだけじゃないみたいなお顔もしてます。

『あらあらまあまあ。それが分かるのね。えらいわサーヤ。みんな、複雑な気持ちでしょうね』

「う?」

そうなんだね。そうこうしてると、


『んんん~ふわぁ~。ふかふか~』

光の精霊さん動き出しました!

おててぐい~って伸びしたと思ったら

『ん~ふかふか~。おやすみなさい~すや~』ぱた

また寝ちゃいました。分かるよ~おふとん、ふかふか気持ちいいよね~


〖ええ?また寝ちゃうの?でも、無理には起こせないわねぇ〗

〖どうしましょう。もう少し寝かせてあげますか?〗

〖そうですね。寝かせてあげましょう。疲れてる所ではないでしょうし。ただ、食事もさせてあげたいので、出来れば一度起きて欲しいのですが〗

神様たちも、困ってます。

しょっか~ずっと寝てたんだもんね?栄養とらないとダメだよね?じゃあ、


「おばあちゃん、おかゆ?しゅーぷ?じぇりー?おうどん?くじゅゆ?しゃゆ?」

ご病気の時のご飯の方がいいよね?


『あらあらまあまあ、そうねぇ。よく気づいたわね。白湯まで覚えてたのね。いい子ね。そうよね、いきなり固形物はだめよね。胃に負担がかからない食べ物を用意してあげましょう』

いい子いい子されました。

「えへ~♪」


『山桜桃ちゃん、春陽くん、手伝ってもらえるかしら?何が食べられるか分からないから、いくつか作っておきましょう』

『はい!』

『分かりました!』

しゅたっ!と、山桜桃ちゃんたちも準備オッケーです。


『サーヤ、悪いけど、例の葛粉少し使っていいかしら?とろみが少しあった方がいいと思うのよ』

「あい!もちりょん!」

葛まんじゅうはもう少し我慢できるよ!おからだ治す方が大事だよね!

『いい子ね。ありがとう。サーヤも手伝ってね』

「あ~い!」

がんばるよ!


『ぼく達も手伝うよ~』

ぴゅいきゅい『『おやさいとってくる?』』

『『果物とってくる?』』

『『『なんでもいって~』』』

みゃあ『てつだうにゃ!』

ちびっこもやる気満々!


『あらあらみんないい子ね~。それじゃ、絹さんたちと、みあと姫ちゃんは、光の精霊さんをお願いね』

きゅるる『まかせて』

きゅるるん『『『『『『『おまかせ~』』』』』』』

こくん『まかせる』

『何かあったら姫が飛んでって知らせるのだ~』

『あらあら、頼もしいわね。お願いね』


おばあちゃんがパキパキお話を

『ハキハキね』

しょうともゆー。

『サーヤ?』

ハキハキお話を進めます。

「がんばりょ~」

『話を逸らしたわね?』

なんのことかな?


そんなこんなで、光の精霊さんの優しいご飯作りました!

ついでに、


『ゼリーとプリンなら、みんなも精霊さんも食べられるしね?』

と、言うことで、たくさんみんなおてつだいして作りました。


「がんばっちゃ」ふい~

『たくさん卵割ったね~』

ぴゅいきゅい『『かわむきも~』』

『おててが果物の匂い~』

『いっぱいむいたもんね~』

『『『まぜまぜもしたよ~』』』

みゃあ『うつしかえたりもしたにゃ』


『みんなお手伝いしてくれたから、特別にね』

って、お味見もさせてもらいました。


『スープもポタージュスープだけでもこんなに出来るんですね』

『まさか先日のブロッコリーの芯がこんな綺麗な色のスープになるなんて』

そうなのです。お野菜のポタージュスープだけでも、ブロッコリー、コーン、じゃがいも、かぼちゃに枝豆。色とりどりです。

もちろん、こっちもお手伝いしたよ!


『胃が慣れてきたら、蒸したお野菜や白身のお魚とかも出しましょうね』

『蒸し料理、サーヤちゃんも体にいいって言ってました』

『体が弱っている時にもいいんですね』

『そうね。栄養素もあまり流れ出さないし、柔らかくできるしね。お魚はふっくらとするわよ。逆にこういう時は油物とかは控えてね』

『『はい!』』

いいお返事です。


『お粥も作ったし、炊いたご飯があればミルク粥にもできるしね。おうどんは、あとでゲンさんに打ってもらいましょう』

「おうどん⋯」じゅるり

食べたい。


『サーヤは相変わらずうどん好きね?』

「あい。すち。ほうとうちょか」じゅるり

『まあ、お味噌しだいね。それは⋯』

「しょうでちた」がっくり

お味噌~しょうゆ~おいちゃん、はやく~


『凛さん、飲み物はどうしますか?』

『そうねぇ、お白湯と、そうね、はちみつとレモンで飲みやすい経口補水液を作りましょう。あとは、オレンジやリンゴでジュースも作りましょうか。葛湯とかもいいわね』

『『分かりました!』』

なんやかんや、沢山できました!わ~い!


『さあ、戻りましょうか』

「あ~い!」

『『はい!』』

『もどろう~』

『『『『『おー!』』』』』


たくさんのお料理を作って、みんなで光の精霊さんのところに戻ります。


「おっきちたかにゃ~?」

『どうかな~?』

ぴゅいきゅい『『おふとん』』

『『気持ちいいもんね~』』

『『『おきたくないよね~』』』

「にどにぇ、ちあわしぇ~」

『わかる~』

ぴゅいきゅい『『ぜいたくぅ』』

『『絹さんのお布団』』

『『『きもちいいもんね~』』』

「にぇ~♪」

絹さんのお布団は最高です!


『あらあらまあまあ。サーヤ、みんな?二度寝はダメよ?』

「うにゅ~」

『『『『『ええ~』』』』』

気持ちいいのに~


『凛さん、サーヤの寝起きは毎朝そんなこと気にしてられない気が⋯』

『そうだよなぁ?普通に起きれたこと、あったか?』

『『⋯ないですね』』

『『だよな(ね)~』』

「ぶ~」

フゥたちも山桜桃ちゃんたちもひどい~。そんなしみじみと~。サーヤはちゃんと、ちゃんと⋯ちゃんと?

「ありぇ~?」

なんか、ない?

『ないでしょう?普通に起きれたこと⋯』

『サーヤは起きてるんだけどな~』

『『非常に残念です』』

「ぶ~」

でも、サーヤ、悪くないと思う~

『そうなのよね~』

『サーヤは悪くないんだよな~』

『『むしろ被害者ですよね』』

「ぶ~」

そうだよね~?


『あらあらまあまあ。そうなの?』

『『はい』』

『『そうなんです』』

「ぶ~」

きっと明日からは大丈夫じゃないかな~?

『さあ、それは⋯』

『どうだろなぁ?』

『『サーヤちゃんですから』』

「ぶ~」

どういう意味~?

『あらあらまあまあ』

「ぶ~」

明日になったらきっと大丈夫だよ。多分⋯?



〖あら。戻ってきたのね?おかえりなさい〗

戻ると、気がついたジーニさまがおかえりなさいしてくれました。


「たぢゃいみゃ~。おっきしちゃ~?」

ジーニ様に聞くと、代わりに結葉様と、エル様が

『まだなのよぉ。大丈夫かしらぁ?』

〖直に起きると思うのですけどね〗

と、教えてくれました。

「しょっか~」

まだなんだね~。


『まだ起きないの~?』

ぴゅいきゅい『『どうしてかな~?』』

〖う~ん。どうしてでしょうねぇ〗

シア様も心配そうです。でも、当の光の精霊さんは、気持ちよさそうにすやすや寝てます。


『ねえねえ』

『サーヤの起こし方は?』

『あ~』

『おいちゃんしきの』

『おこしかた~?』

「うにゅ?」

フライたちと妖精トリオはなんのことを言ってるのかな?


『あ~あれかぁ』

『じゃあ、準備しないとね』

『『準備します』』

「うにゅ~?」

フゥたちと山桜桃ちゃんたちは分かったみたい?


『あらあらまあまあ、何だか私も分かった気がするわぁ。そうね、ゼリーなら、いい匂いがするんじゃないかしら?飲み物は、レモンとはちみつで作ったあれかしらね』

「うにゅ~?」

なんで、匂い?


『サーヤ~。光の精霊さんまだ起きないね~』

「しょだね?」

なんで大っきな声?

ぴゅいきゅい『『おっきちないなら~』』

『『食べちゃおうか~』』

「うにゅ?」

食べちゃう?

『『『たべちゃお~』』』

みゃあ『ココロも食べるにゃ!』

え~?そんなことしちゃ

「ぢゃ⋯」

『だめ~わたしの~』

「うにゅ?」

あれ~?誰の声?


『やったあ!』

ぴゅいきゅい『『おっきちた~!』』

『『サーヤ作戦』』

『『『だいせいこう~♪』』』

「うにゅ?」

え~?サーヤ作戦?


『いいにおい~わたしにもちょうだ~い』


「ふあ?おっきちた~?」

なんでぇ?お布団かぶったまま、むくって光の精霊さんが起きました!

『あらあらまあまあ。ほんとに成功しちゃったわね』

〖食い意⋯じゃなくて食いしん坊決定かしら?〗

〖まあ、なんにしろ、起きてよかったです〗

〖そうですね。体も問題ないようですね〗

神様たちがほっとしてます。


『『『光の~ぉ』』』

らんちゃん、なるちゃん、ひょうかちゃんは抱き合って喜んでます。

『『『良かった』』』

だいちゃん、はーちゃん、みーちゃんもほっとしてます。

『『おばか。おはよう』』

あげはちゃん、ぼたんちゃん、なぜそこでツンデレ?


『良かったですわぁ』

『良かったにゃ』

『もう大丈夫ですわ。お母様を助けてくれてありがとう』

『ありがとう。気づかなくてごめんなさいねぇ』

『お陰で助かった。ありがとう』

精霊王様たちと結葉様、精霊樹さんも次々と話しかけるけど

『光の精霊様、申し訳ありません。もっとはやく、おもいだしていれば』

『モウシワケアリマセン』

レンゲとアカシアだけは謝ってます。

光の精霊さんはというと、ポカーンとしてます。それで


『あれぇ?私、寝てるうちに、巨人の世界に来ちゃった?もう一回寝たら元に戻るかな?寝よう』

もそもそって潜っちゃいました


『『『いやいやいや』』』

『『『起きろよ』』』

『『光の。起きる』』

ぺいって白黒コンビがお布団をはいじゃいました。


『あ~、ふかふか~かえして~』


光の精霊さん、よっぽどお布団気に入ったんだね。わかるよ~。でも~またねんねする前に~


「ひかりにょしぇいれいしゃん、じゅーしゅ、のみゅ?」

『飲む』

こくこくこく。とっても素直に飲む精霊さん。一気飲み?食器は妖精さんたち用のだよ。


「おいちいじぇりー、たべりゅ?」

『なんだか分からないけど、食べる』

ぱくぱくぱく。これもあっという間に食べる精霊さん。やっぱりお腹すいてたんだね。


『美味しい。無くなっちゃった』しゅん

あらら、今度は落ち込んじゃいました。


『あらあらまあまあ、そんなに急いだら胃がびっくりしちゃうわ。まだあるからゆっくり食べるのよ』

『分かった』

おばあちゃんがそう言って新しいゼリーを渡すと、今度はゆっくり食べてます。

『美味しかった』

『そう。良かったわ』

おばあちゃんが食べ終わった器を受け取ると

『おなかいっぱい。眠い⋯寝る⋯』

ぱたっ

『すーすー』

ぱたっと、倒れたと思ったら、そのまま寝ちゃいました。


「あ~ねんね」

『そうねぇ。暫くはこんな感じじゃないかしら?』

「そうにゃの?」

〖そうですね。しばらくは様子をみましょう〗

「しょっか~」

エル様とおばあちゃんが言うなら間違いないね。


でも、ご飯食べてくれてよかったね。



☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございますm(_ _)m

うちは、小さい頃めったにケーキを食べなかったので、風邪ひいて寝込むとおばあちゃんがパン屋さんのケーキを買ってきてくれたんですよね。バタークリームの。かえって具合悪くなる時もありましたが( ̄▽ ̄;)あとは、リンゴやみかんをすってジュース作ってくれたり、風邪ひいた時の楽しみでした。皆さんはそういうのありますか?土地で違ったりもしますよね。


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