第409話 ああぁ⋯

本日二話目です。よろしくお願いします

☆。.:*・゜☆。.:*・゜


おばあちゃんとみあちゃんがジーニ様に怒られつつも、力の加減を覚えてるみたいです。


パーンっ!

〖ぎゃーっ〗

的、こっぱみじん⋯


『ねぇ?なんで内側から破裂したのぉ?』

『魔力の玉が的の中に入り込んだよな?』

『はい。吸い込まれたような?』


『あらあらまあまあ、ちょっと振動が激しかったかしら?』

『名付けて『みんなが見えないくらい細かく振動してる玉』』

『あらあらまあまあ?『超振動玉』位でいいんじゃないかしら?』


『⋯⋯』

『ご主人~っ』

ゆさゆさっ

『⋯かわいそう』


加減?加減ってなんだろね?



そんなこんなで

〖ふぅ⋯〗よろり

ジーニ様、大丈夫?おばあちゃんたちが、ごめんなさい。


〖こほん。いい?みんなも聞いてね。今、練習しているのは、何も攻撃する時だけに使える技じゃないの。仲間に合図を送りたい時、仲間を助ける時にも使えるわ〗

ジーニ様、よろよろだけど、ちびっこたちの先生に復活です。


「うにゅ?いちゃいいちゃい、しにゃい?」

どーんって、当たったら痛いよね?


『ほっほ。サーヤ、もしじゃよ?サーヤたちが楽しく遊んでる時に、危険がせまるとしようかの。ワシらは気づいたが、遠くて、とても声は届かん。駆けつけようにも間に合わん。声がたとえ届いたとしても、間に合わん。そういう時、みんなならどうするかの?』

じぃじがなぞなぞみたいに聞いてきました。


「うにゅ~?みんにゃ、あぶにゃい⋯」

どうしよう?


『声が届いたとしても、間に合わないんだよね~?』

『そうじゃのぉ。ハクならどうするかのぉ?』

『ぼくなら~?ん~吠える?じゃ、ダメだよね~?声だもんね~』

『そうじゃのぉ』

『う~ん』

ハクも考えます。そんなハクにギン様が


『ハクと、そうだなモモとスイならば、まったくダメなわけじゃないぞ。フェンリルとドラゴンは「咆哮」が使える。だが、使い方を誤れば、敵も味方も関係なく動きを止めてしまう可能性もあるんだ』

と、説明すると

『そっか~。じゃあ、ぼくは咆哮っていうのも練習しないとだね~』

ぴゅい『わたちも!』

きゅい『ぼくも!』

『そうだな。近いうちにな』

ギン様がにっこり笑います。きっとやる気になってくれて嬉しいんだね。


『でも、質問の正解ではないんだよね~?』

『そうだな。ハクや双子じゃなくてもできる方法じゃないといけないな』

『う~ん。むずかしいね~』

ぴゅいきゅい『『むじゅかち~』』

「むじゅかちいにぇ~」

う~ん。って考えてたらモモとスイが


ぴゅいきゅい『『あっ!ばびゅんって、いち、なげたら?』』

石?

『あっそうか~』

「でみょ、とぢょくかにゃ?」

『そうだよね~?それに、ぼく投げられないしね~?』

だよね~?蹴る?


『それに、石なかったら?』

『木の実投げる?』

フルーとフライも石じゃないって思ってるみたいです。そうだよね、投げるものがないかもしれないもんね。


『ほっほ。でもの、みんないい所まできとるの』

『石や、木の実の代わりになるものを考えてみたらどうかのぉ』

じぃじたちが楽しそうに、もう少しで答えが出るんじゃないかの、っていいます。


「かわりなりゅ?」

『なんだろね~?』

ぴゅいきゅい『『う~ん?』』

『ぼくたち、答えになるもの』

『知ってるんだよね?』

そうだよね?そうじゃないと問題にならないもんね?


『『『あっ』』』

妖精トリオ?

『わかったかも~』

『みんな、さっきからしってるよ~』

『れんしゅうしてたもんね~』


練習してた?練習?

「ふあっ」

あ~!!

『そっかあ~魔力飛ばせばいいんだ~』

ぴゅいきゅい『『たしかに~』』

『でもぉ、さっきのモモとスイのは』

『みんな焦げちゃうね?』

あっ⋯


『それをいったら~』

『おばあちゃんたちのも』

『あな、あいちゃうね?』

うわぁ⋯


『そうだのぉ』

『今のままではだめだの』

そうだよね~?


〖ふふ。じぃじ達のおかげで答えが出たわね。そう、上手く使えば、合図や牽制にも使えるし、コントロールがしっかりしていたら、相手だけを吹き飛ばすことだってできるわ。でも今のままだとみんな吹き飛んじゃうわね〗

たしかに~。だめだめだね~。


『サーヤちゃん、みなさん、今はまだ属性を乗せてませんが、例えばこんな風に』

ぱしゅっもくもくもくもく


「ふあっ」

アイナ様が飛ばした玉がもくもくです!

『そっかあ、土なら目くらましが出来るんだね~?』

うわぁ、忍者さんみたい~


『そうにゃ!水とか風とか属性を変えれば、まだまだ色々できるにゃ』

ニャーニャにゃんがハク正解にゃって、褒めてくれます。


ぴゅいきゅい『『お~!』』

『『なるほど~』』

『そのためには』

『いろんなつよさもできないと』

『だめなんだね~』

うんうん。そうだね。


〖そうよ。気づいてくれて嬉しいわ。慣れたらこんな風に〗

ぽんぽんぽんって、ジーニ様の頭の上にいくつも魔力の玉が浮いてます!


「ふお~お!」

『すご~い』

ぴゅいきゅい『『いっぱい!』』


〖ふふ。こんな風にいくつも待機させたり、形だって〗

すうっ!うわぁ~みんな槍の先みたいにとんがっちゃった!痛そう!


〖そう。こんな風に、より攻撃的にしたり、属性も〗

すうっ!うわぁ!みんな違う色になっちゃった!

そして、的に向かって、シュンッ!パーンっ!


「ふわぁ~」

それぞれ眩しい光を出したり、水浸しになったり、火に包まれたりしてます。でも、


「みんにゃ、こわれてにゃい?」

『ほんとだ~なんで~?』

ぴゅいきゅい『『すごいおとしたよね~?』』

『『どうなってるの~?』』

『『『ふしぎ~』』』

みゃあ『ふしぎにゃ』

みんなで、的を一生懸命見るけど、傷がありません。


〖破裂音を派手に鳴るようにしたのよ。すごい音がすると、それだけでびっくりするでしょう?〗

ジーニ様が、くすくす笑ってます。


「あい。ちゅよしょう」

『そうだよね~?見た目だって迫力あったし~』

ぴゅいきゅい『『だまされちゃった~』』

『『本当だね~』』

『ジーニさま』

『だますの』

『じょうず~』

みゃあ『すごいにゃ』

みんなでおめめパチパチ。びっくりだよね~


〖そう?ありがとう。で、いいのかしらね?〗くすくす

いいんだよ~


「できりゅかにゃ?」

『練習しよう~』

ぴゅいきゅい『『うん!』』


『ね、ねえ?』がくがく

『みんな⋯』ぶるぶる


『『『フライ、フルー?』』』

みゃあ『どうしたにゃ?』

フライとフルー?震えてる?


『『あ、あれ⋯』』がくぶるがくぶる

あれ?⋯あっ!


ぶつぶつぶつぶつ

『⋯よね』

こくん『⋯』


あ、あれ?おばあちゃん?みあちゃん?



『あらあらまあまあ。確かに、色んな可能性があるわねぇ。でも、スナイパーみたいに精度をあげれば、たとえ人質を取られても、狙えるわね⋯』

こくん『指鉄砲。ばびゅん』

『でも、サーヤなら小さいから持ち上げられちゃうわね』

こくん『危ない』

『うふふ。色々試さないといけないわね』

こくん『研究する』

『そうね。サーヤを傷つけようとするやつに容赦は無用よね』

こくん『徹底排除』

『うふふふふ』

『くふふふふ』



お、おばあちゃん?みあちゃん?

「こ、こわこわこわ⋯」

なんのお話してるの?

『う、うん。なんか近寄っちゃ』

ぴゅいきゅい『『ダメダメ?』』

『『なんか、悪いお顔してる?』』

編みぐるみなのに⋯

『『『なんだろ~こわ~い』』』

みゃあ『ね、ねぇね~』

『だ、大丈夫にゃ、ココロ⋯多分?』

後ずさりするちびっ子たち。

『きゃははは♪』

姫ちゃん、余裕⋯


〖あ、あのね、凛?みあ?だからね、今はまず基礎を⋯〗

ジーニ様、頑張って!


ぶつぶつぶつぶつ

『ゲンさんにも協力してもらって』

こくん『最強の助っ人』

えええ?


〖いやいやいやいや、やめて?〗

〖それは流石に〗

〖シャレにもならないですね〗

神様たちが三人ともお顔ヒクヒク!


ぶつぶつぶつぶつ

『ふふふふ、見てなさい。目に物見せて⋯』

『くふふふふ』

こ、こわこわこわこわ


〖やめて?本気でやめて?〗

ジーニ様、泣いてる⋯

『あらぁ、混ぜるな危険ってやつかしらぁ?』

『お母様!冗談言ってる場合ではありませんわ!』

『そうにゃ!止めるにゃ!』

『誰が止めるんだ?ギンか?』

『わ、私には無理です!アルコン様こそ!』

ふいっ。あっ、アルコン様聞こえないフリした。

『無理だろうのぉ』

『無理だの』

ああ、おばあちゃんが、どんどん⋯

きゅるる『危険物扱い』

絹さん、はっきり言っちゃった⋯


『ふふふふふふふふ』

『くふふふふふふふ』

ああぁ、おばあちゃんたちがごめんなさい⋯


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

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