第408話 練習を続けよう!

おばあちゃんと、みあちゃんは、もーそーりょく?『想像力よ』うにゅ?想像力が豊かなんだって。ジーニ様いわく


〖魔法は確かにイメージが大事だけど、凛とみあは別格みたいね。ある意味誰よりも危ないわ⋯〗

なんだって。あれ?おばあちゃんとみあちゃんが別格なら、


「おいちゃんは?」


しーん⋯


あ、あれ?みんなだまっちゃった?


〖そ、そうよね。ゲン、今でさえめちゃくちゃだものね〗

ジーニ様が一番最初に立ち直りました。


『そういえば、前に一瞬で転移魔法ものにしたわよねぇ?』

結葉様が思い出したみたいです。そういえばあったね。食器片付けた時だね。フゥとクゥがかわいそうだったやつ。


『ああ。そうだったな。たしか、ドアを開けたらそこは別な場所、みたいなイメージとか言ってたな』

アルコン様がその時のことを思い出したみたいです。でも、それを聞いたおばあちゃんが⋯


『あ、あの、ジーニ様、凛が⋯』

〖え?〗

ギン様も気づいたみたいです。


ぶつぶつぶつぶつぶつ

『ドアを開けたら、別の場所?それは有名な、某ネコ型ロボットのあれよね?ピンクの⋯』

お、おばあちゃん、それ以上は⋯


ぶつぶつぶつぶつ

『と、いうことは?こことあそこにドアがあって、開けると⋯』

おばあちゃんが歩きながらドアを開ける真似をすると⋯スッ

「ふあ?」

消えちゃった?


『あらあらまあまあ。出来たみたい?』

ぽふぽふぽふぽふ

あっ。おばあちゃんが、ジーニ様のお胸のとこにっ


〖き、きゃあああああああっ〗

ジーニ様が悲鳴を上げてます。

ごめんなさいっごめんなさいっ


〖お母様!?〗

〖なんとっ〗

シア様とエリュ様が驚いておめめまん丸です。


結葉様とアルコン様、ギン様は

『『『お前もかっ!』』』

見事に声を揃えております。

そして、


にゅっ『できた』

おばあちゃんの肩の上に、今度はみあちゃんが、よっ!てジーニ様にご挨拶。

〖ぎ、ぎゃああああああっ〗

〖ああ!お母様しっかり!〗

〖なんと⋯〗

エル様、さっきから同じ⋯

『『『こっちもかっ!』』』

あ。結葉様たちも似たような感じだった。


『うわぁ。すごいね~』

ぴゅいきゅい『『まぜるなきけんは』』

『おばあちゃんと』

『みあちゃんもだね~』

『じーにさま』

『たじたじ』

『かわいそう』

ハクたちも、びっくりです。あと、ジーニ様が同情されてます。


『きゃはは!姫もあれ出来るのだ。姫も行ってこようかな!なのだ~』

「ふあっ?」

姫ちゃんまで爆弾発言!?


みゃ~『え~ひめちゃんもできるにゃ?』

きゅるるん『『『でもさすがに』』』

きゅるるん『『『『いまは~』』』』

『そうですわね。やめてあげてくださいませ』

『そうにゃね。ジーニ様、今度こそ倒れちゃうにゃ』

そうだよね。やめてあげて。

『残念だけど、わかったのだ~』

姫ちゃん、ありがとう。


きゅるる『あっちはほっといて、続きする。アイナ様と、あと、じぃじたちに応援頼む』

絹さん、もう慣れたらしいです。冷静です。さすが子グモちゃん達のお母さんです。

『⋯絹さんも、大物ですわね』

『そうにゃね。違う意味ですごいにゃ』

『でも、そうですわね。大地たち精霊たちにも付き合ってもらいましょう』

『そうにゃね』


『あっ、じゃあ、私呼んできま⋯』

『⋯呼んだ?』

『ぎゃあっ!』

呼びに行こうとしたフゥの後ろに、にゅっと現れた大ちゃん。あ~あ、フゥが腰抜かしちゃった。


『バカ大地!女の子になんてことするの!』

スパーンっ

『⋯痛い』

「あーっ。らんちゃんちゃち~」

らんちゃんたちも来てくれました。

『フゥ、大丈夫?』

『フゥ、立てる?』

『あ、ありがとうございます。牡丹様、揚羽様』

『『ん。気にしない』』

フゥを両側から支えてくれたのは、白黒⋯じゃなくて、白黒なんだけど

「ごしゅろり⋯?」

頭に大っきなおリボン。ふりふりエプロンドレス⋯

二人、白と黒の配色が逆です。


きゅるる『自信作。サーヤとお揃い。色違い』

「いちゅのまに?」

『『お気に入り』』

ぽっ。ってほっぺた赤くしてポーズをとる白黒コンビです。

「しょっか~」

似合ってるから、いいのかな?


『風の妖精が教えてくれたのよ』

『私たちも手伝うからがんばりましょう』


「あ~い!」

『よろしくね~』

ぴゅいきゅい『『やろう~』』


『あっ、双子ちゃんは、ブレスじゃなくて、みんなと同じ、おててにしましょう』

『そうにゃね。さすがにブレスは教えられないにゃ』

ぴゅいきゅい『『は~い』』

そこからは、じぃじたちも合流してみんなで練習です。


「うにゅ~」

『そうそう。その調子じゃの。溜めた力を直ぐに放つのではなく、一度止めて、ドンッと離す感じじゃの』

「あい~」

一度止めて~ドンッ

「えいっ!」

しゅぱっぽふっ

「じいじ!あたっちゃ!」

じぃじの方を見ると

『うんうん。偉いの。次はもう少しスピードが出ると良いの』

「あい!」

『サーヤは弓を知っとるかのぉ?』

「ゆみ?んっちょ、ゆみや、ばびゅん?」

亀じぃが聞いてきたから、こういう感じで弓ひいてぇ、ばびゅんっ!真似っ子します。

『そう。それじゃのぉ。あれは弓を限界まで引いて、離すと一気に飛んでいくじゃろぉ?』

「あい」

キリキリキリキリするよね。

『あんな感じで飛ばしてみたらどうかのぉ?』

「ふぉ~なりゅほぢょ~」

玉を作ってぇ、ためてためて~

「ばびゅんっ」

バシュッ!トスッ!

「ふ、ふおっ!かめじぃっ!」

出来た?出来た?

『うんうん。よく頑張ったのぉ』

「えへへ~」

やった~!

『さ、もう少し続けようかの』

『繰り返すことは大事だからのぉ』

「あ~い!がんばりゅよ!」


他のみんなも

ぼすっ!

『あっ当たったよ~』

『⋯うん。ハク上手』

『ガハハハ!あともう少し力を入れてもいいな!』

『そうですね。ハクは優しいですから。敵に情けは無用ですよ』

『そっか~』


ぽすっぽすっぽすっ

『あっ届いたよ!』

『落ちなかった!』

みゃあ『ココロもにゃ!』

『うん。当たった。けど、フライとフルー、ココロは少し急ぎすぎ』

『力、溜めきる前に飛ばしてる。焦らない』

『そっかあ』

『やってみるね』

みゃあ『がんばるにゃ』

『ん。大丈夫。ゆっくりでいい』

『そう。ゆっくり上手になればいい』

『『はい!』』

みゃあ『はいにゃ!』


ぽんっぽんっぽんっ!

『あっさっきよりあたった!』

『まんなか!』

『いったね!』

『うん。アイナ様が言ったようにちゃんと最後まで的を見たからね』

『そう。見ることは大事よ。感じることもね』

『妖精トリオは特別な眼を持ってるから、気配察知を覚えて併用したら、すごい戦力になるかもね』

『ほんとう!?』

『やったあ!』

『がんばるー!』


で、双子は⋯

『あっあっ、そんな魔力を固めないで大丈夫ですわ!』

『モモちゃん、スイちゃん、もう少しホワッと!やわらくにゃ!』

ぴゅい~『むずかしい~』

きゅい~『このくらい~?』

ぴゅいきゅい『『いいよね?えいっ』』

『『ああっ』』

ズガーン!

『きゃあああっ』

『にゃあああっ』

ぴゅいきゅい『『あれ~?』』

ぴゅう『また』

きゅう『こげちゃったね?』

『モ、モモちゃん、スイちゃん、まだ初歩の的に当てる練習ですから、破壊しなくていいのですわ』

『そ、そうにゃよ。サーヤちゃんたちも近くにいるにゃ。強いのはあぶにゃいにゃ』

『そうっと、そうっと力を溜めてくださいませ』

『ふわっと、ふわっとでいいにゃよ』

ぴゅいきゅい『『わかった~』』


どうしても、力が強くなっちゃうみたいです。

そして、


どごんっどろぉ~ぉ

「ほえ?」

『え~?』

ぴゅいきゅい『『とけちゃった?』』

おばあちゃんと、みあちゃんの的が、ものすごい音がしたと思ったら、どろぉ~って溶けて水溜まりみたいになっちゃいました。

的を作ったアイナ様が

『⋯⋯』

『ご主人!しっかりするにゃ!ご主人~っ!』ゆさゆさゆさっ

ショックで固まっちゃいました。

『⋯まあ、無理ないよね。かなり頑丈なはずなんだから、これはありえないよね』

そ、そうなんだ~



『三人がかりでシールドなんて大袈裟だと思ってたけどぉ』

『必要だったな』

『必要でしたね』

結葉様、アルコン様、ギン様は、サーヤたちに危険がないようにおばあちゃんたちをシールドで囲ってたけど、予想以上の事態みたいで、やっぱり呆然。


〖凛!みあ!あなた達は少し加減てものを覚えなさい!〗

『ええ?速く強くなりたいのだけど』

こくり『最短最強を目指す』

〖順序と節度というものがあるでしょう!〗

『『え~』』


なんだか大変そうです。主にジーニ様が⋯


きゅるる『やっぱり規格外』

『『アハハハ⋯』』


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読みいただきありがとうございます。フォロー、応援、感想、星などありがとうございます(_ _)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る