第369話 魔法の言葉?

さあ、すりおろしてばかりではダメなのです!


カンカンカンカンカン!


お肉以外にも色々食べなくてはいけないのです!


コンコンコンコンコン!


お食事はバランスよく!これ大事!なのです!


『おっしゃ!出来た!』


⋯なんですか?さっきから?


『ほら、サーヤ!これならみんなが見渡せるだろ?ここから指示出せば大丈夫だよな?』ニカッ


おお!いつの間にかテニスの主審さんが座るような椅子が!

すごい見晴らしです!


「しゅご~!あいがちょ」

高い高い!

『おう!落ちるなよ!』

「あ~い」

いわゆる赤ちゃん椅子の巨大版だから、落ちようはないと思うんだけど、気をつけるね!


『それでは、サーヤちゃん。ご飯は炊く準備できてます!』

『枝豆もスープも準備できてます!』

『『あとは、どうしますか?』』

山桜桃ちゃんと、春陽くん、さすがです!それじゃあ


「おにく、うしゅぎり、たみゃねぎ、りんご、ちゅけて、じかん、おく」

染み込ませないとね~柔らかくならないもんね~。

『はい!漬け込むなら先にしないとですね!』

『先にお肉切りますね!』

さすが、分かってますね!


「おやちゃいも、たくしゃん!とうもころちも!」

焼きとうもろこし~♪

『鉄板で焼くのでしたら、お野菜は食べやすい大きさで薄切りですね!』

『とうもろこしはどうしますか?薄切りではないですよね?』

ほんとに、分かってますね!さすがおいちゃんの弟子です!


「まりゅごちょ!やくにょ!かわは~」

『茹でる時と一緒ですか?』

『ギリギリ薄皮残す感じですか?』

「あい!だいしぇいかい!」

ぱちぱちぱちぱち!


『『あ、ありがとうございます』』

照れ照れですね!


『サーヤ、これは?』

「うにゅ?」

ドワーフさんたち?


『アルミホイルだよ』

『どうやって使うんだい?』

『せっかく作ったんだからさ!』

お、おお。そうでしたね!すごい圧です。ちょっと怖いです。


「ん~っちょ、さーや、しゅきにゃにょはね~、たみゃねぎちょ~、にんじんちょ~、きにょこを~しぇんぎりにちて~」

玉ねぎはうすうすが好き~


『ふんふん』

『玉ねぎ、にんじん、きのこを千切りだね』


「あっ、ちゃきに、くちゃくちゃちて、ひりょげて、あぶりゃぬっちぇかりゃ」

あぶないあぶない。くっつかないようにしないとね。ふ~ぅ。


『ふんふん。先にアルミホイルをクシャッとして、広げて、油を塗るんだな』

『張り付かないようにするんだね』

『それから?』

『どうするんだい?』

うふふ~それはね~?


「おやしゃい、ひいちぇ、うえに、とりにくちょか、おしゃかなちょか、のっけちぇ~」

『うんうん。野菜の上に鶏肉とか魚な』

『『『それで?』』』

ドワーフさんたち、真剣です。


「しおこちょうちて、ばたー、のっけちぇ~、ありゅみほいりゅ、とじちぇ~、やくにょ~」

お野菜とろとろ~おいちいの~

♪じゅるり。


『じゅる。バターのっけんだな』

『『『じゅる。そ、それで?』』』

ん?じゅる?気のせいかな?


「やけちゃら、おしょうゆ、たりゃ~り。おいちいの~」

とろけるの~。いいにおいなの~♪


『じゅる。早くやろうぜ』

『『『たまんないねぇ』』』

そうでしょう?それからね~


「さーやにぇ~、はんばーぐみょ、おいちい、おみょうんだ~。とまちょ、ちーじゅ、のっけちぇも、いいかにゃ~っちぇ」

じゅるり。まだやったことないけど~

『ハンバーグ?』

『『『なんだい?』』』

ドワーフさんの疑問に山桜桃ちゃんたちが


『えっと、一度ゲンさんが作ってくださったのですが』

『今日は無理かと⋯』

『肉をミンチにしたり、野菜をとにかく、たくさんみじん切りにしないといけないので』

『私たちだけだと、味付けも⋯』

『『すみません』』

山桜桃ちゃんたちが謝ってます。だけど、


「だいじぶ。あちたにょ、たのちみ、ふえた、おもえばいいにょ」

『そうだな』

『美味しい楽しみなら』

『いくらでも大歓迎だよ』

『ゲンに頑張ってもらえばいいよ』

そうだよ~それに、あんまりたくさん食べられないしね!お肉沢山切ったし、ホイル焼きも作ったし!


『『あ、ありがとうございます』』

いいんだよ~


『じゃあ、私らは野菜切るかね』

『そうだね』

『山桜桃たち、遠慮なく指示出しとくれよ!』

『そうだぞ!なんでも言え!』

『『は、はい!』』

ドワーフさんたちかっこいい~パチパチパチ


『サーヤ、俺は火起こしてくるからな。落ちるなよ!』

「あ~い」

行ってらっしゃ~い。

あれ?サーヤだけ暇になっちゃったよ?どうしよう?


ぴゅいきゅい『『サーヤ~』』ぱたぱた

「もも~すい~。どちたの?」

ぴゅい『りんごじゅーしゅ。もってきたよ』

きゅい『いっちょ、のも~』

「ふわぁ~ちぼりちゃて~」

おいしそう!


ぴゅいきゅい『『がんばった~』』

「あいがちょ~。かんぱーい」

ぴゅいきゅい『『かんぱーい』』

ごくごくごく


「ぷはぁ~」

ぴゅいきゅい『『ぷはぁ~』』

「おいちいね~♪」

ぴゅいきゅい『『ね~♪』』

双子たちと和んでると


『サーヤちゃん、枝豆出来ました。待ってる間にどうぞ。双子ちゃんも一緒にどうぞ』

「わ~い!」

ぴゅいきゅい『『わ~い!』』

枝豆~♪


『でも、ご飯食べられなくなっちゃうと困りますから、これだけですよ?』

山桜桃ちゃんたちが枝豆持って来てくれました!


「あいがちょ~」パク

「おいち~」

ぴゅいきゅい『『おいちいね~』』もっきゅもっきゅ

枝豆最高です!


『それから、ホイル焼き、じゃがいもも美味しいんじゃないかとおもうんですが、どうでしょうか?』

『あと、デザートも、ホイル焼きで、リンゴとさつまいもを、一緒にしたら美味しいかと思ったんですけど、どうですか?』

山桜桃ちゃんも、春陽くんも天才!!

「しゅご~い!!」ぱちぱちぱちぱち

『ということは、どちらも』

『正解ですか?』

そうだよ~

「あい!おいみょは、しゃきに、ゆでるちょ、やわりゃかくにゃるにょ」

『なるほど、火を先に通しておけば、楽ですね』

『じゃがいもは、切れ込みを入れて、リンゴとさつまいもは、厚さを揃えて切ればたべやすいですね』

「しゅご~い!!」

ぱちぱちぱちぱち!さすが、おいちゃんのお弟子!

『『い、いえ、そんなっ』』

照れ照れ可愛い~


『と、とにかく、ご用意しますね』

『あと何かありましたら、教えてくださいね!』

「あい!」


『あっ!それから、おめめとお耳が、たくさん飛んでるかもしれませんよ?』くすっ

『枝豆は、それ以上はダメですよ?』くすっ

『『それでは』』

くすって笑いながら行っちゃいました⋯


「ふぇ?」

ぴゅいきゅい『『ぴえっ?』』

「おめめ、たくしゃん?」

ぴゅい『おみみも、ぱたぱた?』

きゅい『たくしゃん?』

飛んでるの⋯?


「ふみゃ~あああ!」

ぴゅいきゅい『『いや~あああ!』』

「こあい~!!」

ぴゅいきゅい『『ごめんなさい~!!』』

悪い子にはならないから~!


『うおっ?』

『なんだいなんだい?』

『山桜桃?春陽?』

『何を言ったんだい?』

急に叫び出したサーヤと双子たちに、みんなびっくり!


『ちょっと、悪い子にならないための』くすくす

『おまじないを』くすくす


「にゃ~あああ」

ぴゅいきゅい『『ぴゃああああ』』

こわい~!


『そ、そうかい』

『効果てきめんだね』

『やりすぎじゃないか?』

『何言ったか、後で教えてくれ』

ドワーフさんたち、あまりの効果に若干、引き気味⋯


『うふふ。内緒です』くすくす

『はい。内緒です』くすくす


『そうか』

『『『残念だね』』』


『あわわわわ、あぶないだ~』

『『おちちゃうだよ~』』

『すごいね~。それでも~』

『『枝豆とジュースは』』

『『『こぼさないね~』』』

みゃあ『すごいにゃ』

『すごいのだ~あれも、必殺技なのだ~?』

ちびっ子たちは違うところで感心してます。心配してるのは、ぽぽちゃん兄弟だけ⋯


今日、山桜桃と、春陽だけが使える魔法が出来ました。

「みゃ~あああ」

ぴゅいきゅい『『ぴゃああああ』』


『『くすくす』』


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

なんのことか分からない方は151話をご覧下さい( ˊᵕˋก;)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る