第354話 守り石ちゃんが
石ちゃんたちとのお話してたら、守り石ちゃんも、なんかお話ししたいみたいです。
何かな?ふむふむ。
「あおばちゃん、もりいしちゃん、ちょっちょ、かたち、かえちぇいい?いっちぇりゅ」
『え?形をですか?は、はい。大丈夫ですよ』
青葉ちゃんも、何が起きるんだろ?って、ドキドキしてるみたいです。
「あいがちょ~」
それから~?ふむふむ
「あいなしゃま、さっきのいちちゃんより、もちょっとおっきいにょ、いくちゅか、おねがい、ゆっちぇりゅ」
『さっきのより、もうちょっと大きいのですわね?分かりましたわ。それに、石の質も良い方が良さそうですわね』
「あい。おにぇがい」
『ご主人がんばるにゃ!』
『おまかせくださいませ』
アイナ様がまた器の上で両手をかざします。さっき石を出してくれた時より、お手てが光ってます。
「ふお~」
すご~い!いつの間にか器に十個位の石ちゃんが!
さっきは三十個位ありました。まだ力を込めてるから石ちゃんがさっきよりちょっと大きくなりました。
「あいなしゃま、も~い~よ♪って、ゆっちぇりゅ」
『そうですか?分かりましたわ』
カランっと、キレイなクリスタルみたいな石が出来ました。
次はどうするのかな?ふむふむ
「あにょね~、むすびはしゃまちょ、せいれいおうしゃまちゃちに、ちからを、いりぇて、ほちいっちぇ」
どういう風にするのかな~?
『私とぉ?』
『「精霊王たち」ということは、私だけではなく、私以外の精霊王たちもということですわね』
「あい。しょみちゃい」
う~んと?それから
「えっちょ?あいなしゃまの、いしちゃんと?みしゅりりゅ?おりはりゅこん?いっちょに、もりいしちゃん、おくにょ?」
言われるまま 、アイナ様が作ってくれた石ちゃんの上に、青葉ちゃんたちの守り石ちゃんを、その横にミスリルとオリハルコンを置きます。
それから?ふむふむ
「むすびはしゃま、あいなしゃま、まりょく、ちょうだい、いっちぇる」
『ここに二人で魔力をそそげばいいのねぇ?』
『分かりましたわ。やってみますわ』
「あい。おにぇがい」
どうなるのかな?わくわくするね~?
『それじゃ、アイナいくわよぉ』
『はい。お母様』
『『せぇのっ』』
パアアアーッ
二人のお手てが光って、石ちゃんに力が注がれると、石ちゃんたちも光始めて、ひとつの塊になりました。
「ふわわわ~しゅご~」
キラキラ~キラキラ~
『ん~?ええ?こっちぃ?』
『はい?え、ええ?は、はい。分かりましたわ』
ん?なんか、バタバタしだした?
『青葉~呼んでるわぁ。来てぇ~』
『え、ええ?は、はい。えっと?わ、わかりました』
青葉ちゃんも参加です。
あれ~みんな石ちゃんとお話ししてる~?
ありゃ?なぁに?
「うにゅ?じーにしゃま、さーやも、およばれちちゃった」
呆然と、成り行きを見守っていたジーニ様に言うと
〖え?あ、ああ。はいはい。抱っこすればいいのね?〗
「あい」
届かないの。いつの間にかシートベルトもされてるの。
ジーニ様が慌ててシートベルトを外して抱っこしてくれます。
これで、石ちゃんに届きます。サーヤも石ちゃんにお手てかざすと、
パーアアアアっ
「ふみゃあ~?」
『あらあらぁ?』
『キャーですわっ』
『わわわっ』
〖眩しいわね〗
ま、まぶち~いいっ
『モウ~イイ~ヨォ♪ナノダ♪』
「ほえ?」
なんか声がしたから、魔力を流すのを止めると、キュイーンっと光も収まって、そこには
「ふわ~あああ?ぱわーあっぴゅ?」
『あらあら、ほんとねぇ』
『綺麗ですわね』
『えええ?』
〖かわいいわね〗
水の守り石ちゃんが、進化してました。
ミスリルとオルハリコンは、銀細工みたいになってました。
守り石ちゃんは、スノードロップに似た形のお花の額と、お花を守るようにくるりと細い葉っぱのモチーフが囲っています。
青一色のお花の中には緑色に輝くクリスタルが!光を綺麗に反射するカットを施されてるみたいです。ゆらゆら揺れて綺麗です。
そして、そのお花を中心にして鎖には左右に5個ずつ丸いクリスタルが並んでます。それぞれやっぱり葉っぱモチーフの丸い籠みたいの中に入ってコロコロしてます。あれ?そのうちの一つがオレンジ?
これ、サーヤがするの?可愛すぎないかな?もっとお姉さんの方が似合いそうだよ?
『ナニイッテルノダ?サーヤガ、ツケテクレナイト、イミガナイノダ』
「ほえ?」
『ん~?』
『お母様?何か言いました?』
『言わないわよぉ?でも、なんか聞こえたわよねぇ?』
『き、聞こえました』
〖聞こえたわね〗
もしかして?
「もりいしちゃん?おしゃべりちた?」
『ええ?じゃあ、さっきの声は』
『気のせいじゃなかったのぉ?』
『ええええ?』
〖そうみたいね〗
みんなもびっくりしてると、
『ソノトオリナノダ。ハジメカラ、シンカスルッテ、イッテタノダ』
「うにゅ?」
そう言えば確かに言ってたね?でもぉ
『まさか話すようになるとは思わないわよねぇ?』
『そ、そうですわよね』
『あわわわわわわ』
〖青葉、かわいそうだけど、落ち着いて〗ぽんぽん
『エ~?モンダイナイノダ。イマノトコロ、ワタシニ、チカラクレタ、アナタタチトシカ、ハナセナイノダ』
〖私、力なんて送ってないわよ?〗
ジーニさまがなんだかムッとして言います。
『アァ~ソレハ、ゴメンナサイナノダ。サーヤツタイニ、モラッチャッタノダ』
あ~抱っこしてたからかなぁ?
〖なるほどね。不可抗力ならしかたないわね。私も話せた方が便利だし、結果オーライね〗
ジーニ様優しい!
『アリガトウナノダ。トリアエズ、アナタタチノチカラヲ、イタダケテ、ウレシイノダ。ジーニサマノ、チカラハ、オモニ、ギンイロノ、ブブンナノダ』
ふむふむ。
〖なるほど。この銀色の細工の部分ね?なかなかいい仕事してるじゃない?〗
『私はこの花の中の緑かしらぁ?』
『私はオレンジの石ですね』
『私はお花の部分ですね。なんか申し訳ないです』
なんで?
『ナゼナノダ?アオバガ、イナケレバ、イマハナイノダ』
そうだよ!
「ね~♪」
『そ、それは⋯えっと、ありがとうございます』
『イシガ、タリナクナッタラ、タセバヨイノダ』
「ふお~」
そっかあ~。頭いい~。
『サーヤ、ヤクソク、オボエテルノダ?」
「よる、いしちゃんに、ごはん?」
『ソウ。ヨロシクナノダ』
「あい!」
まかせて~いっぱいご飯あげるね!
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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