第337話 ホットケーキ焼くよ!

いよいよホットケーキを焼きます!拍手~♪パチパチパチ!


あっ、その前に

「とまちょ~」

ぱくっ!あま~い♪

「ゆでちゃまご~」

ぱくっ!やっぱりゆで卵は半熟~♪もぐもぐ。


さて、いよいよ実験の開始です!


まずは~ぁ。

「ちょりょ~り♪」

とろ~り、とろ~り、生地を流して~

ちょいちょいっ、形を整えて~うん!

「はーちょ!」

ハート出来ました!パチパチパチ!

でもしばらく触っちゃダメです!我慢です!


では、待ってる間に次です!ふたつ目焼いちゃうよ!

食べきれないとダメだから、大きすぎはダメダメです。

「ちょりょ~り♪」

少し大きな丸に~、

「ちょりょ~ちょりょ~り♪」

ちっちゃい丸をふた~っちゅ、とろ~り、とろ~り。

「じゅ~♪」

お~ぉ、これも上手にできたよ♪


「ありゅうひ~♪もりにょ、にゃか~♪くましゃんに~♪でああっちゃ~♪」


そう!可愛いくまさんですよ~!


でも、まだ完成ではありません!

お耳に、半月形のレモンのはちみつ漬けを、ひと~つ、ふた~つ。ちょっと斜めにして~っ!

「よいちょっよいちょっ♪」

うんうん。かわいい♪

このために、山桜桃ちゃんと春陽くんにフルーツをお願いしたのです!


次は~三角に切ってもらったリンゴをお鼻にして~、と、置く前に確認すると、なんか違う?

あっ!お口の周りの白っぽい輪っかかな?ん~?

あっ。おっきめのリンゴあった~♪ちょいちょいっ丸っぽくなるようにふたつ置くと、

「ありゃ~?」

鳥さんのクチバシみたい?まあ、いっか~?

三角のりんごさんは赤い皮のついてるやつをお鼻にして~。さっきの三角は、ぱくっ。食べちゃえ♪酸っぱ甘~♪

あとは、レーズンをお目目にして~♪


「で~きちゃ♪くましゃ~ん♪」


ぱちぱちぱち!誰がなんと言おうとくまさんです!


おっとっと、今度はハートがぷつぷつ。ひっくり返さなきゃ!

慎重にフライパン返しを差し入れて~

「えいやっ!」

くるん!ぺしっ!お~いい色です!

「やっちゃあ!」

成功~♪ぱちぱちぱち!


あっ、くまさんもぷつぷつしだしたよ!

う~ん、ちょっと大きいから、フライパン返しもう一個欲しいな~。


「ゆすらちゃん、ふりゃいぱんがえち、もういっこ、かちて?」


しーん⋯


「う?」

お隣にいるはずの山桜桃ちゃんを見ると、めちゃくちゃ心配そうにこっちを見てました。

眉毛もお耳も、へにょってなって、お目目うるうる。お手手はギューってお祈りの手になってます。ありゃりゃ?


「ゆすらちゃん?」

頭こてんっ。で、どうしたのかな?ってお顔をのぞくと


『はっ!すみません!背伸びしながら、ちっちゃい手でプルプルしながらやってるので心配でっ』


「ぶー」

ぷるぷる、ちてないもん。


『あっ、ごめんなさい。そうですよね、ぷるぷるしてないですよね。あっ早くひっくり返さないとですね。これは大変そうなので後ろからお手伝いしますね!』

う~山桜桃ちゃんがなんか必死です。


そうこうしてたら、山桜桃ちゃんが後ろに回って、両手にフライ返し持たせてくれて、後ろから支えてくれます。


『それじゃ、いきますよ。サーヤちゃん』

「あい」

緊張の瞬間です!ドラムロールです!

タラララララララ~♪


『せーのっ』

『「えいっ」』

ぺいっ!じゅっ!


「ふぉ~?」

『な、何とかひっくり返りましたか?』

じーっ

「たぶゅん?」


ちゃんと、くまさんのひっくり返った形です。リンゴたちは分からないけど。


「やっちゃあ♪」

『やりましたね~♪』

パンってハイタッチです!


『あ、サーヤちゃん、ハートのが』

「ふおぅ」

大変大変、こげちゃいます。焼き色を確認して~。お~いい色です。では~お皿に~


「えいやっ」

お~!!なかなかの出来です!パチパチパチ!


『綺麗な焼き色ですね!』

「あい!」

これに~熱いうちにバターと、はちみつ~♪さつまいもで作ったモンブラン~ぐにゅ~ふちどっちゃお~♪

絹さん特製、撥水性の布においちゃんが何をどうやったか、

『なんか口金出来た!ワハハハ』

とか言って完成しました。絞り器!

なんかで作れちゃうとか、やっぱりおいちゃんは謎です。

まあ、とにかく、ぐにゅ~う!


「かんしぇ~♪」

『かわいいです!もうひとつもそろそろみたいですよ!』

そうだね!甘い匂いがしてきたよ!


『ちょっと串を、刺しますね』

リンゴで見えないからね。すっと抜いた串を見て山桜桃ちゃんが

『大丈夫です!お皿にのせましょう!』

「あい!」

いよいよです!またもや緊張の瞬間です。第二のドラムロールです。

ダカダカダカダカ~♪


『さーやちゃん、これ、ひっくり返ります?お顔が⋯』

「う、うにゅ?」

そ、そうか、でもやるしか⋯

『「ごくっ」』

二人でつば飲み込んじゃいました。

『一度鉄板の上でひっくり返しましょう。いきなりお皿は危険な気がします』

「あ、あい」

『では行きます』

「あい!」


フライ返しスタンバイ!ドラムロール再開です!

ダカダカダカダカ~♪


『せーのっ』

『「えいっ!」』

また二人でひっくり返します!

ぺいっ!


「お、お~ぉ」

綺麗に焼けてます!リンゴがてりってしてます!

『わあ~凄いですね!成功です!では、お皿に』

「あい!」

最後まで気を抜かずに~


「えいっ」

すとん。ちゃんと、お耳もお鼻も着いてます!

「やっちゃあ!」

『成功ですね!』

バチパチパチパチ!


リンゴの甘~い匂いが!これにもバターと蜂蜜をかけて~。ほっぺたをベリーソースで赤くして、生クリームで眉毛と、お口も書いちゃいます!お耳のとこにアイスも添えて~、今度こそ


「ごうかにゃくましゃん、かんしぇ~い!」

『おめでとうございます!可愛いです!』

やったね~♪ぱんっ!山桜桃ちゃんとハイタッチです!


「じゃあ、ちゃべよ~♪」

ハートから~、ぱくっ!

美味しい~!さつまいもモンブラン大成功です!今度は栗でやらないと!

そして、くまさんのリンゴは~?

しゃくっ!じゅわっ!

しっとり美味しい~!あんよパタパタしちゃいます!リンゴの果汁がホットケーキに染みてて美味しいです!ハチミツの甘みが、酸っぱみのあるリンゴを更に引き立ててます!


『ど、どうですか?成功ですか?』

はっ!手伝ってくれた山桜桃ちゃんも食べてもらわなきゃ!よいしょよいしょっ、アイスもちょっとつけて~


「あい!ゆすらちゃん、あ~ん♪」

美味しいよ♪

『え?え?そんな、それはサーヤちゃんの』

手伝ってくれたんだから山桜桃ちゃんも!

「あ~ん!ちて?」

頭こてんっでお願いです。

『うっ』

「う?」

山桜桃ちゃん真っ赤になっちゃいました。なんでかな?まあ、いっか。もう一回


「ゆすらちゃん、あ~ん♪」

『は、はい。あーん⋯』

ぱくっ もぐもぐ

『んんんっっ』


どうどう?

『とっても美味しいです!焼き芋の時にも驚きましたが、リンゴの酸味にハチミツと、更に溶けたアイスの優しい甘さが絡み合って!最高です!』

「やっちゃあ!」

『はい!やったあ!です!』

パンっ!とまたまたハイタッチです!大成功です!


「じゃあ、ちゅぢゅき、たべよお~⋯お?」

『はい!⋯あっ?』


ま、また?

『さ、サーヤちゃん、さっきより⋯』

「あい」

囲まれてます⋯ずら~っと


「こ、こわこわこわこわ⋯」

『サ、サーヤちゃん⋯』

二人で抱き合ってカタカタブルブルです


〖サーヤ、山桜桃~?〗


『「あ、あい!」』がたがたぶるぶる

恐怖で山桜桃ちゃん、サーヤ語が伝染してます。


〖それは、なあに?〗


ジーニ様、さっきから怖いです。

『「⋯⋯」』

がくがくぶるぶる


〖説明、してくれるわよね?〗


『「あ、あい⋯」』

こ、怖いよ~ぉ

こ、怖いです~

がくがくぶるぶる⋯


☆。.:*・゜☆。.:*・゜

お読み頂きありがとうございます!(´▽`)

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