第13話 対決!四天王!!

「おはよーっす!」


「おはよう。」


「ん?」


「…なんだ?」


「兄貴、レベル上がりました?」


「…ああ、確実に上がったな…。」


「あの後レベル上げ行ったんすか!?

 誘ってくださいよ!


 って、【鑑定】で見てもレベル変わってないじゃないですか。

 …でも、なんか違うような…。」


「気にするな。

 行くぞ。」


「うっす。」


とにかく四天王をどうにかしないといけないので、場所を聞いて2人は出発した。


おんぶで。



朝早く出たので、昼過ぎには四天王の一角がいる城が見えるところまで辿り着いた。


「あれっすね。」


「あれか。

 近くの町はないんだったよな。」


「最初の城と同じように、『神の加護』が無効化されて滅ぼされたようっすね。」


「じゃあ、やるか。」


「どうするんd…」



ピュンッ




ドッ………ズ…………ン





「中指スーパー…ノヴァ……。」


呆然とする光が見つめる先には、崩壊した四天王の城が。


「いやいや!

 いきなり過ぎません!?」


「え?

 だって、俺攻撃受けたら死ぬし。

 城の中とか入れねえよ。」


「そ、そうっすけど…。


 あ…、俺、レベルカンストしたっす…。」


「…俺はまだ85だ…。」


「俺っちは【獲得経験値2倍】っすからね…。」


「まあいいか。

 四天王倒せたか見に行こう。」


「は、はい…。」



再びおんぶで四天王の城があった場所へ。


「うーん。

 こりゃ全滅っすね。」


「【気配察知】とか使えないの?」


「いや、使えないっすね。

 ん?

 …覚えました!」


「…すごいな。

 そんだけ対応力あれば今までの勇者も生存できたんじゃね?」


「流石にそれは無理っすよ〜!

 気配は…、ないっすね。

 全滅っす。

 非道な勇者ですね。」


「何言ってんだ。

 召喚してすぐ殺す相手の方が非道だろ。」



そんな話をしていると、ドラゴンが2頭飛んでくるのが見えた。



「うお〜!

 ドラゴン!!」


「…撃ち落とすか?」


「?

 なんか白旗振ってません?」


「…振ってるな。」



とりあえず撃ち落とさずに様子を見る2人。


その2人の前にドラゴンが着陸した。


ドラゴンには魔族?らしき者が乗っていた。



「こいつら…、強いっすね…。」


「そうなの?」


「……。」



構える光。


ステータス的には光と互角に近い。


が、光はスキルがほとんど育ってないので、戦えば負けるだろう。


まあ、蒼真が倒すから関係ないのだが。





「降参です!」


ドラゴンから降りながらの流れるような綺麗な土下座が披露された。

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