キミのレシピ。
うつりと
天野絢斗
誰にもなぞれないキミだけのストーリー。
こんな自分にと、悲観するだけの日々。
あんな自分にと、期待する日。
どんな今日と、どんな ″いま″ があって良い。
それがキミだけの物語になるから。
しょげる日があっても良いさ。
ハツラツだって良いさ。
それを繰り返すのが人生だから。
どんな日も大切なmemories。
このストーリーをスイーツに例えてみようか。
涙の中に閉じ込められた苦味は、いつかキミを輝かせてくれるスパイス。
塩っぱすぎる味付けだとしても、それは今だけ。
必ず美味しい、キミだけの味になり、ご褒美として巡ってくるよ。
レシピがあっても、スキルがあっても美味しくなるとは限らない。
その中に、キミだけしか知らない人生で見つけたスパイスとハーブ。
キミだけが見た人生の景色というエッセンスがないと、食べた人も、自分さえも美味しいとは思えない。
だからこの世界には不幸がある。
真っさらな皿の上に、キミだけのデザインを描くため。
キミだけの味付けにするために。
今はその意味がわからなくていい。
答を探しながら、求めながら生きる限り、キミは自分に巡り会うようになっている。
明日の見えない、こんな時代だから伝えたい。
終わらない今日がないように、終わらない苦しみも、悲しみもないことを忘れないで。
答え探しは自分探し。
そうやって、自分だけのストーリーになってゆく。
そうやって、自分だけのスイーツになっていく。
誰にも作れない君という自分になっていく。
たがら決して、描くその手を、創るその手をとめないで。
間違っても、立ち止まっても。
時には後ずさりしても良い。
それが生きることだから。
キミのレシピ。 うつりと @hottori
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