■こんな方向け
☑ 武侠小説や中国ファンタジーに心惹かれる方
☑ 人の情念や葛藤を丁寧に味わいたい方
☑ 硬派で重厚な物語を求める方
■あらすじ
こちらは、『暴虎馮河伝』(https://kakuyomu.jp/works/16816410413890196080)の続編です。
主人公は父との葛藤に悩む美少年・龍珠。
彼は、5才の時に起こした事件がきっかけで、伯母夫婦のもとで育てられていた。
ところが、伯母の養父の墓参りへと向かった先で、龍珠達は行方不明になってしまう。
一方、龍珠とは逆に、叔父夫婦のもとに預けられていた凰蘭は、
15の年を迎え、行方不明の両親たちを捜しに行こうとするのだが……。
全84話。情と葛藤が交錯する長編中華バトルファンタジー。
■おすすめポイント
(1)圧巻のバトルシーン
前作に引き続き、四神をモチーフにした武術の門派が登場します。
華麗で迫力ある戦闘描写が物語に躍動感を与えます。
それぞれの技と、気迫とが激しくぶつかり合うバトルシーンは必見です。
(2)登場人物達が繰り広げる様々な人間ドラマ
前作は、妖怪達と人々との戦いというのが主軸の一つにありました。
今作では、人と人とがぶつかり合う、より生々しい人間劇が展開されています。
愛、憎しみ、信頼、裏切り――さまざまな感情が交差し、物語に深みを添えています。
(3)父と子の葛藤はいかなる結果を迎えるのか……?
なかでも、今作最大テーマの一つは、主人公・龍珠の父への葛藤。
彼の父である龍悟は、彼自身の父への確執から、息子の龍珠への接し方に思い悩んでいます。しかし、そんな父の葛藤を知らない龍珠。
心優しく、武術よりも学問を好み、学問で身を立てたいという思いを抱く彼は、
偉大な武術家である父の名声と、周囲の期待と、それに応えなければという思いの中で深く思い悩むことになります。
心優しい少年に秘められた、若さ故の“激しさ”や“やり場のなさ”。
それがどのように彼を動かし、如何に昇華されるか――。
どうぞ、あなたの目で見届けて下さい。