▼序章までの登場人物
・ユキト
本作の主人公。
現代日本から転生した転生者。山の麓にある森に捨てられていたところを謎の老人に拾われる。拾われた時点で生後ある程度経過していた模様。
親等を伺わせるような遺品は皆無だったが、布にくるまれ、籠に入れられていたため、恐らく何者かが置き去りにした可能性が高い。
自分を拾った老人の剣に憧れ、自らも剣の道を選ぶ。
既にその技量は作中最強クラス。
本編には描写されていないが、齢十八歳(推定)にして作中最強の人物に並ぶまでに成長した、異才中の異才。
剣理に関しては既に極意に達しており、師を超えるという目標のため、自らオリジナルとなる奥義『雷霆解放』を生み出した。
ただし自分がどの程度の強さなのかはそこまで自覚がなく、自分を育てた老人が、伝説に謳われる『剣聖』であることは未だ知る由もない。
前世の『逃げたくない』という悔恨が今の彼を形作っていると言える。
なお、言語については転生した時からなぜか理解できていた。が、本人はそれについて全く気にしたことがない。それは別に彼がバカだからとかそういう理由ではなく、偶然の産物である。
#使用した技
◆歩法/
空中に足場を生み出し、さらに踏み抜くことで推進力を得る。
◆斬形/
風魔法で刀身を伸長する。その切れ味は刀ではなく魔法自体の強度に依存。
◆錬気/
自身の肉体を雷に変え、超速の身体能力を得る。天歩と組み合わせることが可能。なお実際に雷になるわけではない。
※歩法、斬形、錬気はそれぞれ技の系統を示す。
・ジン・ライドウ
主人公を拾い、育てた老人。年齢不詳だが既に七十を超えている。
『老師』とも呼ばれる世界最強の剣聖。彼が来たら王族だろうと礼をもって接するほどに名の知れた人物。子供向けの絵本でもその英雄譚はさんざん語られており、大陸に住んでいて知らない者はいないレベルの有名人。
その剣理は無名、転じて『無明流』だの『無銘流』だのと呼ばれる。しかし正確には流派ではなく本人の独学であり、その流派に弟子も師匠も存在していないため、便宜上の名と言うべきだろう。
ユキトの父とも祖父とも師匠とも言える人物だが、非常に寡黙な人物であるため会話はそう多くはなかった。だがそれでもなお家族と呼ぶべき絆を構築している。
ただしユキトは未だに彼の名を知らない。また、彼が大陸において『剣聖』と謳われる史上最強の剣士であることも知る由もない。
ユキトに己の持つ技のすべてを伝えたが、技の継承よりも昇華を望んでいる節がある。
・クロ
ユキトが拾ったブラックウルフという魔獣の一種。
なお魔獣とは魔物とは若干異なる意味合いを持つ。
魔獣であるが非常に知性は高く、ユキトの言動を理解し、また言葉にしていない部分さえも察している節がある。
戦闘能力はあるが、ユキトにとって戦いとは修行であるため、クロに頼ることはまずない。そのため、修行中は留守番という名の狩りを行っている。
実は家のある山の中腹あたりでは既にクロに勝てる魔物は存在しておらず、家の周囲はクロの縄張りでもあった。
もともとあの辺りはヤベェ生き物(ユキトとジン)が居たのに、さらにヤベェヤツ(クロ)が縄張りにしてしまったのでもはや近づく魔物は存在しない。
・ヴァイセフ・リヴォレ
帝国陸軍中将。帝国南部に位置するアイゼスヴォルン要塞を任され、その獅子奮迅たる戦いぶりをして「鬼」と例えられる猛将。
帝国陸軍において元帥は戦時下にしか任命されない階級であるため、実質的に上から二番目の階級である。
本編の中ではちょっと間抜けに見えてしまったが、アイゼスヴォルンを守護する第三陸戦師団の師団長を務め、さらに戦時下においては自らハルバードを手に敵を薙ぎ払うと言われる、紛うことなき名将である。
(実際に指揮官がそんなことはしないのでプロバガンダの一種である。が、達人と呼ばれる領域に位置する強者であるのは確かだ)
#次章予告
ついに山を下りることになった主人公。
美少女と森のクマさん的な出会いを果たすのだが、連れてこられたのは……えっ事情聴取?カツ丼は出ますか?
「ほう?あの山に住んでたと?立ち入り禁止なんだが?」「えっ」
携帯電話に車、高速道路にバスに地下鉄……次々出てくる文明の利器に、主人公は果たしてついていけるのか!?
そして戸籍すらない原始人主人公は、果たして定職にありつけるのか!?
「俺の考えてた異世界となんか違うんですけど!?」
――次回。第一章「雨と涙と剣の理由」。
タイトル詐欺はここまでだッ!!! byくじら
お楽しみにッ!!
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