第46話 古びた遺物

この世界には..オーバード又はレリックと呼ばれる先史文明に造られた遺物が発掘される事がある。私の持つ補助礼装トリスメギストスも分類的にはこれにあたる。また、最上位の遺物は聖遺物と呼ばれ、大抵は国家が所有する事になるが、稀に個人で所有する者もいるらしいが、私とロボさん以外には見たことはない。

なぜこんな話をしたかと言うと目の前にその遺物らしき物があるからである。

「これは....確か、レリック....かな?」

かなり古そうだけど....この形は....剣の鞘かな...それも大剣に近い大きさ片手剣かも。と思っていたら彼女、ティアナさんが袋いっぱいに詰め込んだ鉱石を背負って此方に歩いてきた

「どうした?シルキーちゃん」

「あっティアナさん、この古びた鞘ってなんだと思います?」

「んー?これかぁ....見た感じ、人魔大戦時代の遺物だと思うけど....ここまで錆びてるのは見たことないなぁ...」

「そうですか....」

もしかしてただの錆びた鞘だったり?

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