第11話 誕生日3

シルキーsaido

「ひっひどい!そんなこと言うように育てた覚えはないのに!!」

「育てられてないんですが」

「言葉の綾だよ!」

「ほらほら、その辺にしときなさい。」

「アルシェはいいよなぁ!かわい子ちゃんに褒められてさぁ」

ダメ男みたいな言動だなティアナさん

「私なんか働けだぞ〜酷いと思わないのかぁ〜」

「あんた殆ど夜しか動かないじゃないか」


「失敬な、面白そうなのは積極的に動いてるぞ」

「全部やれよ、給料やらないぞ」

辛辣ですね

「ぶったね!お父さんにも打たれた事ないのにぃ!」

白い悪魔のガンダ○風に言っても変わらないです

なので明日から、ちゃんと仕事してください。これは命令です(大嘘)

「ええー?ほんとにござるかぁ?」

「本当です!。....多分、」

「多分って言ってるじゃん」

そんな口論をやっていると....

「おーい」

?誰か来たな

「なにやってんの?」

あっ、貴族騎士二人じゃん

やっほー

「やっほーシルキーちゃん。楽しんでるかい?」

「シルキーちゃん誕生日おめでとう」

「ありがとうございます。はい楽しんでますよ。料理も美味しいですし。みんな楽しそうですし」視線の方向にはどんちゃん騒ぎをする騎士の皆さんの姿があった



「そうかそうか、それはよかった。」

やっぱ顔がいいなぁ...この人

「ラインハルトさんも楽しんでますか?」

どうも顔が赤いけど大丈夫?

「おうよ!めちゃくちゃ楽しんでるぜ!普段こんなに酒飲む機会ないからな!」

と言うラインハルトさんです。実はこの世界は成人が17歳なのです。

20歳ではない。ちなみにイギリスは親同席なら5歳から飲めるらしいので

気にしてはいけないのです。多分大丈夫なはず。

「そういえばウィリップさんは?どうしたんですか?」

さっきまでいたのに?居ない?どうしたんだろ

「あぁ、ウィリップならあそこで酔い潰れてるよ。あいつ酒に弱いからな」

そう言って指差した方向にはグデングデンに酔い潰れたウィリップさんの姿があった。哀れウィリップ。もっと酒に強くなってから出直してくるがいい

「あーどんまいです」


「まったく、騎士なのに酒に弱いとは何事か」

しかたないぞい。酒に強い弱いは遺伝するんだからさぁ

「そう言ってやるなよ、あいつは本気で酒に弱いんだから」

と言って話に入って来たのはハゲのおっさん。失礼、間違えました。ロックさんです。

気になったのはこの人は酒に強いのだろうか。と言う事多分強いと思う

「ロックさん、こんばんは」

ロックさんは何をくれるのかな?プレゼント

「よっシルキー、誕生日おめでとさん」

祝いの言葉を言って私の頭をわしゃわしゃする

髪の毛がぁモズの巣になるぅ〜やめろぉ

とりあいずお礼言わなきゃ

何か貰ったらお礼、これ基本

「あっはい!ありがとうございます」



「それで...誕生日プレゼントなんだが...すまない。訳あってまだ用意できてないんだ。すまない」

誕生日プレゼント用意できてないんか。まぁいいよ?

色々もてなされてるし、十分です

「いえ大丈夫です。こんなに沢山の人に祝ってもらえましたから」

ティアナさん、ラインハルトさん、ウィリップさん、ロックさん、そしてアルシェさんその他にも沢山の騎士団員が祝ってくれました

こんなに嬉しい事はそうそうありません

「そうか...まぁ何かしたい事があったら推薦させてもらうから、考えておいてくれや」推薦?推薦状でも書いてくれるのかなぁ


「はい。ありがとうございます。」


「気にするな。これは騎士として有望な子には将来活躍して欲しいからな。先行投資ってやつさ」抜け目ないな、いやただお気に入りになっただけか?

まぁどうでもいいけど、気に入られることは嫌いじゃないから

「まぁありがたく受け取っときますね」

と皮肉った言い方でお礼を言う

「ハハハこいつめ可愛いやつだ」


「あ〜わしゃわしゃしないでください。」

またも頭に手を当ててわしゃわしゃするロックさん

「えーいいじゃないかいいじゃないか」

よくないんだよなぁ

「あ〜髪の毛が絡まるのでやめてください」

髪の毛整えるのがめんどくさいからやめるのだぁ

触覚もあるから色々とくすぐったい

「あぁすまんやりすぎた」

「むぅー」

「HAHAHAH」

大丈夫か?君酔ってないか?

「ん?酔ってないよぉ〜」

と言ってぴょんぴょん飛び跳ねるが3回飛び跳ねたところで足を踏み外し

倒れてしまう

「おっとと危ない」

「大丈夫ですか?ちょっと休んだ方がいいのでは?」


「ん〜じゃあちょっと休むわ」

「わかりました」

そう言ってロックさんは手を振りながら去っていた

体が小さい故、少しだけど飲んだり食べたりしていたらふとあることに気がついた。

「そういえば....帰らなくて大丈夫なんだっけ?」

もう夜遅いけど...帰らなくてもいいのかなぁ

もしダメならお婆ちゃんめちゃくちゃ怒ってそうだなぁ

「あぁそれなら大丈夫だ。」

そう言ってこっちに来たのは

「ラインハルトさん」

これでもかと輝く金髪がトレードマークの青年騎士。

そして今はただの宴会客。もしくは酔っぱらい

「保護者のアルカさんから今日は楽しんでおいでと言われていてね。夜9時には寝るように言われているがまぁまだ夜は長いぞ?」

「はっはい!」

「ほらっ飲め飲め」

と言って、グラスに入った飲み物を勧めてくるが匂いがジュースではなく

酒だった。

「....それ酒なんですが...」

「あれ?取り間違えたかな」

なにやってんですか...子供に酒を勧めるとは..さては酔っているなぁ?

「酔っていますよね」

「ほら、水飲んでください」

つづく

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