第21話 いこうよ妖精の村

シルキーsaido

やあ、どうも皆さんこんにちはみんなのアイドルシルキーちゃんです。

みなさんはいつも朝は何を飲んでいますか?

私はホットミルクを飲んでいます。ちなみにホットミルクを作る時は熱ししすぎるとスプーンを入れた時に溢れ出るから注意だぞ...これは幼女ちゃんとのお約束です。まぁそれは置いておいてですね、えーとですね、ティアナさんとの初旅行から一週間が過ぎました。んで領主と約束した通り娘さんに人形のプレゼントを渡しましてね。喜んでいたそうですよ?娘さん良かったですね。

ちなみにですがティアナさんは今は病院にいると思います。

「シルキーちゃん、何か飲むかい?」

あっアルカさん..いただきます...何飲むかな....あっあれがいいかな

「はい。じゃあ、ホットミルクをお願いします。」

「はいはい..ホットミルクね?」

「はぁ.....暇だなぁ」

そうぼやくけど、

にしても...暇だなぁ...前に魔族と出会った。フォード村に行った時は

退屈しないで済んだんだけどなぁ....めちゃくちゃ疲れたけどさぁ

「何か起きないですかねぇ....」

言っとくけど、戦争は勘弁だけどね...あとさぁ....

なんか騒がしくない?

「おーいシルキー」

そう言って後ろから手を振って軽鎧をきた女性が近づいてきた

....あれは...見た目的にティアナさんかな?

あれ?ティアナさんは確かブラックドックの件で重傷を負って入院していたはずでは?....なんで居る?

「ん?なんですか?ティアナさん....何で此処に居るんですか...貴方まだ傷が癒えてないはずじゃ...」骨が折れてたり、めちゃくちゃ傷があったから血が足りないと思うから当分動けないと思っていたんだけどなぁ...

「なんでなんですか?」

「いや、なんでか全部治った」

嘘つけ...そんな簡単に治るわけないだろ

「嘘つかないでください。あの傷がそんな早く治るはずはないですよ」

「いやーね?意外と私はタフなんだぞ?

「ウェールズっていう妖精が住む村に行こうと思うんだが行かないか?」

妖精の住む村?....どんな妖精がいるかわからんけど妖精はやべー奴が混じっているから正気とは思えんな

「妖精?ウェールズ?突然どうしたんですか?ティアナさん」

「いやな?最近忙しかったんで休暇を貰ったんだが誰か誘おうと思ってな」

あぁ色々あったからねぇ。狼王ロボとか、他にも色々あるけども...

「そうですか、では一緒に行かせていただいていいですか?」

面白そうだし、監視も兼ねていかせてもらいましょうか

「!あぁいいとも大歓迎だ!シルキー」

「嬉しそうですねティアナさん」

「そうか? ....そうだな、今嬉しい気分だな」

照れ臭そうに頬を掻くティアナさん

「そうですか...それはよかったですね」

そんなに嬉しいのかなぁ、ただの妖精族...ってわけではないけどさぁ

最後の蚕妖精だし。あとは...なんかあるのかな?例えば...王族だったとか?

.....なわけないかぁ...でも族長の娘だったと書いてあったし...あながち間違いでもないかも?

まぁこの話はいいか..

「あぁ...そうだな...」

「でも戦うのは避けてくださいね。」

「なんでだ?」

「いやわかるでしょ。...貴方ちょっと前まで重症だったんですから。」

流石に腕の骨一本と足の骨にヒビが入ってるのはヤバいでしょ...

「そんなぁ....(´・ω・`)」

なにショボンとしているんですか...怪我が直ったとしても激しい運動で骨がまた折れるなんて、あっては困るから当たり前でしょうが。

「それに、何かあったらどうするんですか...同僚の方に怒られますよ...めちゃくちゃ」あの人この前フォード村から帰ってきた時にめちゃくちゃ怒ってたし。

これ以上心配はかけられないからな

「そうか...そうだよなぁ...前に重傷を負ったときめちゃくちゃ痛かったし。」

そんな事を聞いても仕方ないでしょうに....

それに...なんか焦っているように見えるんだよなぁ...

何かあったのだろうか

「それで、行くのか?シルキー」

「行きますよ...また重傷を負ってもらっては困りますし」

なにより、暇だし。別に暇だから行くんじゃないからね!勘違いしないでね!

ツンデレ風に言ってみたのだがどうだい?萌えるかい?


「そういえば、どうやって行くんですか?その妖精の村ウェールズって」

あまり遠いところはいけないと思うけどなぁ...二日以上かかるんだったら

馬車かティアナさんの馬で行くことになるけど

「そうだなぁ...前みたいに足に何かあったら困るんで私の馬で行くからな」

馬か...前に見た、あの栗毛の馬かなぁ。サラブレッドよりちょっとちっちゃくて、

なんか可愛い感じのくりくりとした目だったのが覚えているけど

「おっ、思い出したのか?シルキー」

「はい...確か名前は...スタリオンでしたよね。」

あの馬の名前... 見た目は可愛いけど名前はカッコいいんだけどなぁ


「そうだ。...かっこいいだろう?」

「そうですね....」(どう見てもかわいいよなぁ?この馬)

ひひんとひと鳴きして私を口で掴んで背中に乗せる

よろしくね。スタリオン。そう言って背中を撫でる...

やっぱかわいい...あとサラサラですねぇ...

おや?ティアナさんが乗ったな..そろそろ行くのかな?

「それじゃあ、行くぞ!シルキー!」

「はい!ティアナさん!」

「いくぞ!ハァ!」

馬に向けて鞭を打ち。馬を走らせる

時速何キロだろ...軽自動車ぐらいの速度は出ているなぁ

「早いですね!」

「あぁそうだな!」

風を切るような感じですぅ

馬に乗って走るのはとても気持ちいい!

言っとくけど意味深ではないぞ...本当です

「気持ちいいだろう!」

「はい!」

そういえば、馬って歩いていないと血が止まっちゃって死んじゃうらしいね。

何でかっていうと、心臓で血液を循環させるために足を使っているからなんだって、ちなみにサラブレッドは走ることに特化させた品種改良の馬なんだって。

「飛ばすぞ!」

え?まってあっあっあっ..今脳内で喋ってるんだけどぁああああああ!!

つづく

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