第22話 深い森
シルキーsaido
どもども皆さんこんにちは!みんなのアイドルシルキーちゃんです。
ティアナさんと妖精の村ウェールズに出発してから二日が経ちました。
この前のフォード村に行くために経由した町を通って、
かれこれ3時間くらいですかね。歩き回っているんですが。一向に村につかないんですよ...一回外に出ようかと思い、道を戻ってみたのですが。何処に行っても見てもあるのは木か草むらばかり。もう飽きてきちゃいましたよ。
なんか建造物とかないかなぁ。遺跡とかさぁなんかないんですか?
遺跡と言っても別に超古代文明の遺跡みたいな奴はいりません。
古墳とか古い町の遺跡で十分です。まあ...ロマンはほしいですけど...
しかもこの森めちゃくちゃ霧が濃いんですよ。とんでもなくね
簡単に言うと梅雨の時期の様な霧の濃さですよ
めんどくせぇ...暗いわ、湿ってるわ、息苦しいわで最悪ですよ。
「...本当にこの道であっているんですか?」
そう言うのには訳があるこの辺は誰も立ち入ってない森なだけあって
道すら無いんですよ。あっ獣道ならあるんですよ?まぁ通りたくは無いですけど
もし野生の猪みたいな獣に会ったら自分クソ雑魚なんで死ぬ可能性があるからね!(多分ティアナさんが守ってくれるはずなのと、硬糸を使えば大体の敵は対処可能なのは内緒)
「だっ大丈夫なはず...多分」
「本当ぉ?」
信用できないですねぇ...
ティアナさん.....だってさっきまで、めちゃくちゃ迷っていた事を忘れましたか?
それにさっきまで歩いていたのに...ちょっと待ってよぉ....
「本当だよ。あの辺から音が聞こえるからあっちだと思う...」
本当かな...ちょっと行ってみるか?
えーと...
「ん?なんかいるぞ!シルキー!」
え?まじ?じゃあ目的地の村に着いたのかなぁ
「行くぞ!シルキー!」
あっ待ってくださぁい
あれ?なんか違くない?こんな感じだっけ?村
なんか荒れている...ん?なんかあそこに居るのは...
肌が緑?何で?...ん?肌が緑..子供みたいな体格...石の武器...
あっ...この村って....もしかして....
「あぁ...魔族の村だ...」
「ゴブリンじゃないですかやだー」
「何でこんな所にゴブリンがいるんですか!」
ここの辺一様は人間の勢力圏なのにぃ!
何でいるんですかぁ!
一目散にきた道に向かって走り出す。
そういえば、ゴブリンについてだけど。
ゴブリンって元々はヨーロッパに伝わる妖精だったんだって。
具体的にはハロウィンには「死者とともに現れ、人間へ妖精の食物を食べるよう誘惑する」と説明するアンナ・フランクリンという人によれば、この呼称で
醜く不愉快な妖精
悪戯好きな家付きの妖精
教会の墓地の地下や岩の裂け目、古い木の根元に住む妖精
を指し、彼らはピレネー山脈の割れ目から発生し、ヨーロッパ全土へ広まったというそうです。
またキャロル・ローズと言う人にによるとGobblin,Gobelin,Gobeline,Gobling,またGoblynとも綴られていて、この妖精は、人の膝ほどの身の丈と、灰色の髪の毛とあごひげを持つ。子供が好きで、行儀のよい子にはプレゼントをくれるが、同時に台所、家具を引っ掻き回す、馬に乗って興奮させるなどの悪戯をするので、大人は閉口するという。彼らは床に撒かれた亜麻の種を数え、ある程度繰り返されると出ていくという性質があるので、彼らを追い出すためには亜麻の種を床へ撒くとよいそうです。
またローズマリ・エレン・グィリーによれば、どんなタイプにも属する、小さな、恐ろしい、悪戯好きか邪悪な精霊を指し、小さな洞窟に住んでいると信じられているが、奇麗な子供たちがいて酒のたっぷりある家に惹きつけられ、引っ越して家事の雑用を手伝い、子供のしつけの面倒を見る。また、缶、ドアなどを叩く、寝具を引っ張るなどの悪戯が過ぎる場合、、麻を撒いてやると、「掃除に飽きて」逃げるというとか...
まぁ従って、伝承や作品によってその描写は大きく異なるが、一般に共通して醜く邪悪な小人として描かれるのは変わらないぞ。また、異世界ものでよくゴブリンが出るのはどこぞのゲームで魔物として描かれていたからだそうです。
それでゴブリンのことを醜悪な魔物みたいなイメージになっていったそうです。
本当はいい奴だったんだろうけどなぁ...ちなみにこの世界では魔族の一部ですが
下位魔族なので魔物扱いされているので、討伐しても問題ないです。
別に隠している事はないですよ?
って!?ゴブリンこっちきてるじゃん!?
さっさと逃げないと!
「うわ!こっちきたぁ!」
「逃げるぞ!シルキー」
このままじゃ追いつかれるな...よし、あれを使おう
足止めに使えるはず!ちょっと術式を弄って
蜘蛛の巣みたいなのに変形してゴブリンたちを足止めできるようにしよう。
「ええい!喰らえ!シルクミサイル!」
術式展開...発射!
「グギャ!ゲッゲ!」
よし!効いてる!足止め成功だ!
これで20分以上は逃げる時間が稼げる!
あとはティアナさんだけど...あっあそこで待っててくれたんだ!
「ティアナさん!足止めしときました!」
私が来たのを確認したティアナさんは私を担ぎ走り出す。
ティアナさん思ったよりも早いなぁ...
森の中で木が邪魔になるはずなのに
馬よりもちょっと遅いくらいの速度で走っている..
「よし!すぐにここから立ち去るぞ!」
「はい!ティアナさん!」
スタコラサッサ!と全速力でゴブリンから逃げる私(担がれている状態)とティアナさん。そして、それを追おうとするゴブリンたちだが私が放ったシルクミサイルによって足止めを喰らい思うように動けずにもがいているのが見える
やったぜ。やっぱりロボさんよりも弱いですね。まぁ格が違うから当たり前だけどさぁ。
「シルキー、大丈夫か?」
「はい。ティアナさん大丈夫ですよ?。」
奴らはもう追ってきていないだろう
「追ってきてはないのか?」
そう。ティアナさんが呼吸を落ち着かせた後、後ろを確認しながら聞いてくる
「はい...1匹だけ抜け出しそうですけど、まぁこの速度じゃもう追って来れないでしょう」
「そうか...それなら安心だな...よし、ここまで来ればもう追って来れないだろう。結構離したぞ」
「お疲れ様です...ティアナさん...」
つづく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます