第六回・実際に作れ① ~形式を選べ
はい。というわけで第六回、実践編①です。
みなさん、漢和辞典はお手元にご用意できましたか? 絶対できてないでしょ。
まあまあ、とりあえず前回前々回で漢詩のルールは分かりましたから、最低限必要な情報は得られました。
①五言詩なら二字・三字
七言詩なら二字・二字・三字の構成で一句を作れ。
②平仄式に則って韻を踏め。
皆さんは今、漢詩を作ろうと思い立ったときの浅はかな私と同じラインに立っています。だって私、一日目は漢和辞典なしで立ち向かいましたから。ま、いけるやろ。私、中学のとき、国語の成績5しか取ったことないし。
では、まず自分がどの形式の詩を作るかを決めねばなりません。
私が採択したのは『七言絶句』でした。
これ、前も言いましたが、初めて作ろうとする方にはオススメです。律詩じゃなくて絶句なのは、まあ当然短い方が簡単だからなんですけど(律詩を作る際には上記に加え『対句』という要素がプラスされるゾ)、なぜ五言じゃなく七言にしたかというと、意外と短すぎても作りづらい(ように私には思える)からなんですよ。
例えばですけど、みなさん、短歌と俳句、どっちが作りやすいです?
私は短歌の方が作りやすいです。俳句の五・七・五にズバズバっと言葉を切り取ってエモい感じを出すのって難しくないですか? もうちょっと文字数くれよ、って思いません?
五言と七言もそんな感じで、五言だと、『何が』『どうした』っていうのを二字・三字で表すんですけど、七言だと二字・二字・三字なんで、『何が』『どんな感じに』『どうした』、みたいにして、ちょっと説明できるんですよ。
というわけで、長すぎず短すぎず、初心者には『七言絶句』、オススメです。
では早速作っていきましょう!
さあ、
作るぞ
作る
つくるぞ
つく、
つ
…………つくれるわけねえだろ。
これだけで作るのは無理です。
断言してもいい。
無 理 で す。
だってまず自分が書きたいことを最小単位の詩句に落とし込むのだって難しいのに、その二字・三字それぞれの発音を調べて平仄式に沿うように語を選ぶとか無理ですよ。無理無理。国語の成績5しか取ったことない私が言うんだから間違いない。
やれると思うならやってみてください。絶対無理だから!
では、迷える中ジョッキの私がどうやって曲がりなりにも一首の詩を作ることができたかといいますと、非常に頼もしいツールを得ることができたからなんです。というか、普通はそれを使って作るそうです。
そのツールの名は、テレレッテレ~♪
『詩語表』~♪
次回、こちらのツールを解説します!
……いや、これ使っても二日かかったんだが?
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