第四回・漢詩のルールを把握せよ①

 では前回の続きです。


 まずはこれも有名な漢詩、『涼州詩』をご覧ください。


 葡萄美酒夜光杯

 欲飲琵琶馬上催

 酔臥沙上君莫笑

 古来征戦幾人回


 七文字四句なので、『七言絶句』ですね。

 まずは一句目の『葡萄美酒夜行杯』に注目しましょう。

『葡萄』『美酒』『夜光杯』に区切れるのが分かると思います。

 同じように四句目も『古来』『征戦』『幾人回』に分かりやすく区切れます。

 また、『夜光杯』は『夜光』と『杯』に、『幾人回』は『幾人』と『回』に区切れます。


 このように、漢詩においては、基本的に二文字の熟語を一つの単位として組み立てを行っています。これを『詩句』といいます。

 そして、七言詩においては、必ず――

『二字・二字・三字』

 この組み合わせで一句を作らないといけません。


 同じように五言詩では『二字・三字』の順に一句を作ります。


 では前回恥を忍んで晒した私の五言詩擬きを見てみましょう。とりあえず前半だけ。


 残月溶風止

 氷柱透星消

 煙立遠山景

 淡濁告時光


 はい。アウトォォォォォ!!!


『残月溶』『風止』

『氷柱透』『星消』

『煙立』『遠山景』

『淡濁』『告時光』


 バラバラになってるのが分かりますね(笑)


 というわけでルールその①


 五言詩ならば『二字・三字』

 七言詩ならば『二字・二字・三字』

 この構成で一句を作ろう! です!



 第四回、『にじさんじとは関係ないゾ』、でした。

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