最強の剣士は旅に出る
サーモンエビマヨピーマン寿司
旅立ち
「お前はこのギルドにはいらない。ケント。出て行け」
俺は突如ギルマスにそう言われた。
「一応理由を聞こう。なぜだ」
「その上からの言葉遣いが気に入らねえんだよ」
ほう。俺の話し方が気に入らないようだ。
このギルドには世話になったが絶対に入っていなければいけないわけではない。
「わかった。今から荷物をまとめ今日中には出て行こう」
「…もっとなんか抵抗しなくていいのか?Sランクギルドから追放されるんだぞ?」
「ふむ?心残りは全く無いが?」
「そ、そうか」
ギルマスは納得したようなのでギルマスの部屋を出た。
「ケ、ケントさん!今の話…!」
俺と同じ剣士のミーアが扉の外から聞いていたらしく駆け寄ってきた。
「あぁ、今日中には出て行くつもりだ」
「こ、これからどうするつもりなんですか!?」
それについては全く考えていなかったな。
そう言えば師匠が言っていたな。
『世界には沢山の普通が溢れており楽しいぞ。いずれすることがなくなったらお金を稼ぎながら旅をすると良い』
それを思い出した俺は、
「旅に出て世界を見て回るつもりだ」
「世界を旅するんですか?」
「そうだ。俺は世界を見てみたいんだ」
「そうですか、楽しそうですね!頑張ってください!」
ミーアは涙をためながら応援してくれた。
「ありがとう。荷物は纏まったし行くよ」
「お元気で!!」
ミーアが手を振り見送ってくれる。
俺はギルドホームから出た。
暑い。
「さて、東門からこの街を出ることにしよう」
幸いなことにまだお昼を過ぎたくらいだったので明るい。
俺は東門から町の外に出て地図を開く。
「まずはそうだな」
そして俺は始めの行き先を決めたのだった。
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