第5話 七三分け

 クラスの友達が、

「俺の髪がたどう?前髪、14対6なんだ」

 と、どや顔で自慢してきた。

 少し考えて、それが七三分けだと気づく。

 次の日は、

「俺の髪がた、今日はいつもと違うよ。3.5対1.5なんだ」

 ちょっと考えて、七三分けだと分かった。

 全部、七三分けで同じじゃないか。そう友達に言ってあげた。

 すると、そいつは

「気持ちの問題だから」

 うーん。確かに、その通りなのかもしれない。

 今日のそいつの髪型はいつもと違ってカッコいい。「105対45」だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る