顔と名前


あれ、俺早々にやらかした?




声かけられて顔みたらものすごいイケメンだったんだ。




視線を顔から下へ下へとやれば女子用の制服。




「女装?」


「いやいや、女だっていってんじゃん。……そんなに変か?流石に泣くんだが」


「待って!そうじゃない!顔が」


「ん?顔が?」


「カッコよすぎるんだ!」


「へぇー俺、カッコイイんだ」




そう言うと、女の子?は嬉しそうに笑うのだが、これがまた、カッコイイのなんの。


キラキラしてるー。


女子、女子かー。すげぇ違和感。




よく見ればおっパイ大きいし、腰つきも女性のそれなのになんでこうも違和感があるんだ。




「あ、俺は伊東。よろしくな」


「俺は星乃優。是非とも優って読んでくれ。で、名前は?」


「あー、野薔薇……」


「マジ?」


「マジ。あんま好きじゃないんだよ、俺の名前」


「そうか?素敵だぞ、野薔薇」

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