女装女子

@sinkisiki

最悪な口





なんの楽しみもなかった高校受験も終わっていよいよ高校生。


張り切って登校したはいいけど早すぎた。




「まだ、誰もいねーや。俺のクラスは……1-Bか」




校庭はピンクの絨毯で広がっている。




降る雨は桜色。




いい日になりそう。




席は黒板に書いてあった。




俺は1番後ろの端。




漫画とかでよく見る席だ。ラッキー。




とは言っても1時間も前に来るのは早すぎたな。




テキトーにポチポチスマホをいじって時間を潰していたら夢中になってたみたいで教室に入ってきた人に気づかなかった。




「よう、よろしくな」


「え?わー、カッコよ」


「俺、女はなんだけど……」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る