アーサーの過去
王族の方々の護衛の為に今日は夜会の警備に就いた。
最年少15歳で王宮騎士となり、 日々の鍛練もサボらず精進してきた!
翌年に、近衛騎士に就任できたのも これも全て昔出会った女の子のおかげだ!
また会いたい・・・・
あの領地に行けば会えるとわかっていたが 強くなったオレで会いに行きたかった だから騎士になるまで会いに行かないと決めた・・・・ そして新人では異例の近衛騎士に就任できたのに、 いつでも会いに行けると思うと なかなか行こうとしない。
怖いのか?・・・・ 彼女がオレの事覚えていなかったらと思うと。
彼女はオレの命の恩人・・・・ 5年前に野犬に襲われていたところを オレより小さい女の子が守ってくれた過去、 オレの父も騎士だ小さい頃から剣は習っていたしスジも良かった。
自分の力に過信していた! だからあのとき妹を連れていたのに山の奥まで散策に子供だけで行ってしまった。
妹に怖い思いをさせたばかりか妹さえ守れない 野犬は狂暴でオレは実戦というのをしたことがなかった。
恐怖で震えていた 手には、何も持ってはいない。
オレは野犬を追い払うことさえできない! こんなところで死にたくない!
妹だけでも助けたいのに何もできない・・・・。
そこに現れたのが オレンジ色の髪に紫色の瞳 あの姿が鮮明に今でも思い浮かぶ。
彼女は颯爽と現れ野犬を追い払った。
後日御礼に彼女に髪飾りを送った 名前は添えずに・・・・ 。
次に会った時はオレが彼女を守れるくらい 強くなっていたかった! そしたらちゃんと名前を名乗ろう!
王宮の中の警備の為 外回りを終え、会場内の警備に移る そこはきらびやかな照明がたくさんあり外から中に入った時は一瞬視界が真っ白になる。
今日は第一王子アルバート様の婚約者選びの為 若い女性が多い 不審人物がいないか目を光らせる!
・・・・・・・・ドンっ
・・・・ 何かにぶつかった。
振り返ったら女性を転ばせてしまっていた! あわてて謝罪するが女性の顔色が悪い! どこかケガさせてしまったのか? 医務室に連れて行こうとオレは、女性を抱き抱えた!
「お待ち下さい騎士様大丈夫です」
その言葉に安堵する ここにいる女性はみんな王子様の婚約者になるかもしれない方々だ!何かあってはいけない 。
「私の不注意でぶつかってしまい申し訳ありません ケガもありませんので ご心配ありがとうございます」
その女性はニコっと微笑んだ
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・いた!
オレの命の恩人・・・・
オリヴィア・ブランジュ
オレの思考は固まってしまった
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