第7話 冬の雨

「冬の雨」


冬の雨

心まで寒々しく

住み慣れた部屋さえ

暗くわびしい


冬の雨

命まで弱々しく

生きていることさえ

辛く苦しい


子どものことは

泣き顔さえ知らない

子どものことは

ずっと考えたことがない

子どものことは

いつも後悔ばかりしている


嫌なことから目をそらして

過去を切り捨てて生きてきた

弱さを隠して

自分勝手に歩み続けてきた


冬の雨

痛いほど身に染みて

一人ぼっちの夜が

脆くはかない





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