今日だけ帰ります。

おと!

第1話 やわらかい石

学校の中庭の見たことない道を通ったら広場に出ました。

通り道には赤線が引かれてました。

不気味でした。

でもでも学生の好奇心には勝てませんでした。

怖いのに面白くなってきました。

なぜでしょうか。

一人だと不安なので友を誘うことにしました。

友達もしかたなく付いてきてくれました。

二人で道を通って広場に出ました。

前の赤線が紫に見えました。友達は黄色に見えたと言っていました。

ふりかえると道はありませんでした。

ドウシタモノデショウカ カエレマセン

友達は震えていました。

私も体の痙攣とよだれが止まりません。そしてウゴケマセン

ドウシタモノデショウカシャベレマセン

トモダチが大きな声をあげました。

うるさかったです。でも文句を言えません。

なぜなら私はウゴケマセン。

友達が私になにかをかけました。

友達が歪みました。

目の前が暗くなりました。


目を開けるとはてなマークの標識がありました。

なにも知らない私たちに標識でナニモワカラナイということを伝えたいのでしょうかね。


私「ワタシタチモワカラナイノデダサレテモデスヨ」


友「…」

友達はなにもしゃべりませんでした。

良くみたら友達は浮いてました。

重いのに浮くなんてやわらかい石くらいおかしいですね。

浮いているかと思った友達は首にひもを付けていました。

浮いているかと思ったので何だか力が抜けました。

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