登場人物・用語紹介①

第40話 用語集

ペスト(Pest)

特別な能力を持つ者。また、ペスト化すると身体がある程度強化されたり、羽を生やし空を飛べるようになったりする。能力には五つの種類がある。対ペスト安全対策法が執行されて以来、ペストたちに平穏が訪れることはなくなった。安全保障隊に殺されたり、テロリストになる者もいるが、多くの人は人間の間で隠れて暮らしている。なぜペスト化するのかは、未だによくわかっていないが、恐怖心がトリガーになるのではないかと言われている。20代後半から30代前半にかけて能力が消える。語源は「害虫」で、元から特別な能力を持つ人たちへの差別用語として使われていた。心臓、もしくは頭部をやられると死亡する。



五大能力


・炎、光、雷などを発生させ、操る

・熱に適応能力があり、体が燃えることはない

 また太陽を直接見ても、目がダメージを受けることはない

 酸素濃度が低い環境下でも、動き回ることができる

・能力発動時には髪と目の色素が濃くなる

・羽はハチ型

・火の能力をもつペストの多くがアジアなど温帯地域に住んでいる



・水、雪、氷を発生させ、操る

・寒さに適応能力があり、冷たい天候、水の中でも自由に活動できる

・能力発動時には髪と目の色素が薄くなる

・羽はカゲロウ型

・水の能力をもつペストの多くが北欧、ロシア、カナダなど寒帯地域に住んでいる



・風、もしくは振動を発生させ、操る

 また五つの能力者の中で、もっとも速く飛ぶことができる(時速300km以上、通常のペストは時速80km程度)

・気圧、衝撃に強い

・聴覚があがる

・羽はトンボ型

・風の能力をもつペストの多くがヨーロッパなど地中海性気候、西岸海洋性地域に住んでいる



・闇を発生させ、操る

 闇はどんな魔法も通さない

・真っ暗でも目が見える(猫のように)

・能力発動時には髪と目の色素が濃くなる

・羽はガ型

・闇の能力をもつペストの多くが、乾燥帯地域などに住んでいる



大地

・植物、鉱物を生み出すもしくは操ること、また動物、鳥類や昆虫など生き物と意思を交わすことが可能

・再生能力がほかのペストに比べて非常に高い(ほかのペストは腕一本を完全に再生するのに有する時間は15分程度だが、大地能力者は10秒以内に再生する)

・大地能力者の血には植物の成長を促進させたり、ペストや人間の傷を早く癒す効果がある

・能力発動時には目が緑色に変わる

・羽は蝶型

・大地の能力者は自然と深くかかわる者、もしくはその子孫に多い

(そのため大地能力者の日本人なども稀にいる)


五大能力以外


身体強化

魔力が弱いかわりに、自分の身体能力を最大限まで上げることができる。この力をもっているペストは稀である。





安全保障隊

ペストの脅威から人を守る組織。

国ごとに分かれていて、アメリカ、ニューヨーク州に本部がある。

銃や刃物で攻撃する。黒い特別スーツを身に着ている。

エアーバイクと呼ばれる空飛ぶ乗り物を使い、ペストと戦う。



フロスト社フェアリー団

大手不動産企業の社長、ブレイク・フロストが、マダーの協力で集めた対ペスト集団。メンバーのほとんどが身寄りがいないペストたちである。家賃無料、そして教育費、食事代、お小遣い程度の給料(社会人のペストにはちゃんとした給料が支払われる)が与えられる。仕事内容はフロスト社の住居を守ること。マイアミ、ロサンゼルス、ニューヨークにそれぞれ班がある。一般人にはその存在を公開されてはならないため、彼らは顔を隠して働く。



神の僕

ペストであれば、一度はその名を聞く、ペスト最大のテロ組織。滅多に表側に出てこないため、一般人には都市伝説だと思われている。噂によれば、12神官という、組織間で一番強い12人の者が構成する役職があり、役職名はそれぞれフランス革命暦からとられている。しかし、彼らの拠点はどこなのか、彼らの目的「神の奇跡を起こすこと」が一体何を意味するのかはよくわかっていない。

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