飛行艦 近衛軍 

概説

・ロンドン条約によりメサイア保有権が皇室近衛騎士団に限定された際、当時飛行艦配備に躍起になっていた海軍と近衛の間で軋轢を生じたが、「飛行艦の配備及びその運用は、あくまでメサイアに関する範囲に限定する」という政府見解が出された関係から、近衛軍飛行艦隊のみに配備されることになる。

・世界最大の飛行艦『信濃』をはじめ、有力艦がそろっているが、結構なクセもの揃い。

**注意書き

+砲噴装備は、特別の記述無き場合全てマジック・レーザー砲を示す。  

+口径はすべて砲口径ではなく、フルチャージ発射されたエネルギー弾の口径を示す。  



大型戦闘艦艇

信濃【しなの】

+信濃級戦艦のネームシップにして、軍用飛行艦としては世界最大級。

+巨艦巨砲主義の再来という批判ははっきりいって正しい。

+この艦1隻で他国の戦艦4隻分に匹敵するエンジンが組み込まれ、複数のシップコントローラーによって管理される。

+艦内施設は病院から娯楽施設まで日常生活に必要な一通りの設備がある上に、居乗組員のほとんどが個室を与えられている。

+こうした軍艦とは思えないほどに快適さから乗組員の大半が女性という異例の艦となっている。

+別名“信濃御殿”


 同形艦なし。

 全長 998.9m

 全幅 250m

 基準排水量430,000t。

 武装 4600mm三連装砲塔3基。

    250mm連装砲塔8基

    127mm単装16門

    50mm単装30門

    20mm単装40門

    マルチミサイルランチャー(1基につき24発搭載)20基

 搭載メサイア 最大60騎

 連絡艇 10隻搭載

 通常輸送量 300万t以上。

 乗組員 3,500名

 

最上級戦略巡航艦【もがみきゅうせんりゃくじゅんこうかん】

 同形艦2隻(最上・三隅)

 全長 約280m、

 基準排水量52,800t。

 武装 155mm連装砲8基

   40mm連装砲36門

   25mm単装対空砲6門  

 搭  載 メサイア4騎の着艦可能

      TAC 4機

+近衛兵団の保有する武装強襲型偵察飛行艦で、世界最速の高速艦。

+旧日本海軍の軍艦「最上」を彷彿とさせるそのデザインから国内外にファンが多い。

+武装はこのクラスとしては標準的なものしかないが、群を抜く高いステルス性能と情報収集能力から、敵陣深くまで強攻侵入、敵情報を収集・分析して高速で撤退する強襲偵察艦として活躍。

+本級の運用データを元にした後継艦(改最上級)の建造計画が進行中。

 


九重級軽戦略巡航艦【ここのえきゅうけいせんりゃくじゅんこうかん】

 同形艦なし(九重)

 全長 約270m、

 基準排水量10,500t      

 武装 105mm連装速射砲塔6基

    40mm単装速射砲20門

 搭  載 メサイアの着艦は不可

      TAC 2機

+戦争中はまだ計画段階。

+主要任務は天皇専用艦として国内外への公式訪問など。

+政治的配慮から、ほぼ全ての武装が平時は艦内に格納されて外から見ることが出来ない珍しい設計となっている

+反面、艦体そのもののステルス性能は最上を凌ぎ、ビーコン信号をカットすると、ほぼ全てのレーダーから消える。

+近衛の影の戦略指揮艦。

+天皇御座所は魔法処理済積層装甲が張られた大型TAC(EDG-1)

+九重に万一のことがあった場合は即座に九重から切り離し、天皇を安全な場所まで運ぶことが出来るように配慮されている。

+天皇非搭乗時は、EDG-1を切り離し、戦略指揮室の機能を持つ大形TAC(TOP-1)を搭載する。

+この換装作業は丸3日かかるほどの大仕事らしい。

+外部塗装は白色。

+その優美なデザインから「東洋の白い宝石」と呼ばれ親しまれるこの艦の記念すべき初任務は日菜子のラムリアース訪問。地中海でラムリアースの皇帝専用艦「ミルン」とランデブーし、話題をさらった。



天城級防空巡航艦【あまぎきゅうぼうくうじゅんこうかん】

 同型艦2隻(天城・赤城)

 全長 約270m

 基準排水量19,100t(天城・赤城)。

 武装 105mm三連装速射砲30基

    25mm単装対空砲4門

+メサイアの着艦は不可。

+艦載機は搭載しない。

+九重級と共に建造された飛行艦。

+戦争のため、建造計画は一時中止、戦後に建造計画が実行に移された。

+一般の駆逐艦などが主要武装をミサイルにする傾向が定着しつつある中で、砲のみの装備というのは時代に逆行しているように思われるかもしれないが、有効射程はミサイルのそれを超えるし、コンシールなどの隠密機能を用いればミサイル自体を無効化させることも出来るこの艦ではミサイルの採用はむしろ無意味といえよう。

+105ミリとはいえMLだから戦車の正面装甲位余裕で打ち抜くことが出来る上、対地攻撃も圧倒的破壊力が期待できる。

+搭載砲数が相当な数なのでエア・ディフェンス能力は相当なもの。

+片舷へ最大30門の速射砲(毎分2000発)を向けて弾幕を展開、同時に複数敵への攻撃が可能。

+この艦を若干小型化したのが白山級防空巡航艦(戦後5年目で建造開始)。



鵜来級輸送艦【うくるきゅうゆそうかん】

+イメージ的にはガンダムのコロンブス級。

+最大で幅40メートル、長さ200メートル、高さ50メートルに達する超大型コンテナを最大で4基抱え込む事の出来るコンテナアーム(別名「スロット」)の上に艦橋や居住設備、そして推進装置を据え付けただけの異様な外見が特徴だが、コンテナを換装するだけで貨客、病院船、輸送、補給等、様々な任務に従事出来る万能艦でもある。

+この万能性故に、戦争中期には、本格化したメサイア運用の母艦となるべく専用コンテナの他にも各種支援装備が開発された。

+これらを搭載した本級の一部がメサイア母艦として戦闘任務の一翼を担ったのである。

+戦争終結までに計100隻以上が建造され、25隻が戦没、他に11隻が大破等を理由に解体されている。

+生き残った艦も戦後、大半がモスボール保存の指定を受けている。



鈴谷級武装輸送艦【すずやきゅうぶそうゆそうかん】

 同型艦1隻

 全長460メートル。

 基準排水量6万トン

 機関 大型艦艇用魔晶石4連エンジンシステム×2

    予備エンジンシステム×1

 武装 155ミリ連装砲×4

    20ミリ対空砲×12

    40ミリ対空連装実弾砲×20

 搭載 メサイア12(内、ベルゲ2)搭載可能

    TAC 4機

【解説】

+鵜来級輸送艦18番艦。

+三十年戦争ではアフリカ方面軍に配備され、長くは病院船として運用されていた。

+妖魔の攻撃により死者・行方不明者280名を出す大惨事を経て本国に回送、修復を受けた後、メサイア母艦に改装される。

+メサイア母艦として長くアフリカ戦線に投入された後、戦後はモスボール指定を受けることなく、メサイア母艦としての機能を維持したまま、主に南方県方面の定期航路へ物資を運ぶ輸送艦としての任務に従事していた。

+戦後、艦長に就任したのは平野美夜。

+本艦は、輸送任務に退屈していた彼女によって「自衛装備」の名目で様々な武装が据え付けられている。




仮称66号艦(新“鈴谷(すずや)”)

 全長500メートル

 基準排水量8万トン

 大型艦艇用魔晶石4連エンジンシステム×2(精霊体“美鈴(みすず)”)

 予備エンジンシステム×1

 武装 155ミリ単装砲×2

    300ミリ単装副砲×2(計画のみ)

    127ミリ連装砲×4

    8000ミリ相当砲(通称・攻城砲)×1

    20ミリ連装砲搭載対空機銃座×24 

【解説】

+なお、本級は鵜来級2隻で大型化した司令塔と居住空間ブロックを挟み込むという奇抜なデザインが採用されている。

+見た者には脚を伸ばした四つ足の獣のような印象を与えることから、海外の専門家からは“スフィンクス”級と呼ばれている。

+大分県大神軍港で建造された曰く付きの艦。

+単独で敵勢力圏の奥深くへ侵入し、独力で帰還出来ることを目指して、重装甲と重武装を誇り、かつ、メサイアは1個中隊(定数16騎)とベルゲ2騎を搭載可能と謳われた。

+現実的にいえば、「戦艦大和の重装甲と重武装を持ち、艦載能力はアメリカの原子力空母並を誇る揚陸艦」と言ってるのと同じ。

+輸送艦2隻をくっつけて武装と装甲を付与することで生まれるバランス性や操舵性の問題を筆頭に、実用化するは技術的に大きなブレイクスルーを必要とするため、本来ならば計画案以前の研究事案で終わる代物だった。

+ところが、本艦が実用化したことについて、裏話すれば、元々、本艦のコンセプトは艦政本部の若手スタッフ達が酒の席で作った「冗談」を元にしている。

+この「冗談」を設計図と書類にまとめて上層部に提出したのが4月1日(つまりエイプリルフール)

+艦政本部では毎年、この日に荒唐無稽な設計を若手が上司にプレゼンし、上司を交えて真面目に議論する習わしがあった。(なお、この前年に提出された設計案は「地球破壊爆弾搭載型大気圏突入用スペースコロニー建造計画案」だったという)

+ところが、ある手違いにより、このプレゼン資料が進行中の他計画(飛鷹級メサイア母艦建造計画)のプレゼン資料の一部として艦隊司令部に提出されてしまう。

+内容の無茶苦茶さを理解も出来ず、本物の計画案と思い込んだのが、まったく冗談のわからない偉い人(美夜のダンナ)。

+艦政本部スタッフも、この時点で事情を説明して取り消せば良かった。

+だが、いかにもメンツに拘る役人らしく、ものすごく上手につじつまを合わせてしまったため、艦隊司令部はそれまでの計画案は全て保留、本級の開発に全力を注ぐべきという決定を下してしまう。

+決定を知って怒り狂った飛鷹級開発スタッフによる責任論を追求する内紛が艦政本部で起きたものの、一度下った命令は簡単には撤回されないのがお役所。

+当初、艦政本部上層部は飛鷹開発スタッフに本級開発を任せるつもりだったが、肝心の開発スタッフの猛反発を押し切れず、計画案を提示するだけど、肝心の設計を下請けに設計を丸投げした。

+企業で例えれば「安請け合いする営業」と、その尻拭いを拒絶した「開発部門」の対立みたいなもの。

+当然、受注した軍需企業(加納造船)の開発部門は「こんなモン造れるか!」と受注した営業をつるし上げた後、開発を拒絶。

+企業として受注取り消しを申し出るが、これに反発したのが艦政本部。

+「やれ」と「出来ません」のせめぎ合いは。政府対企業の対立として格好のマスコミのネタとなってしまう。

+最後には国会で取り上げられたこの一連の騒ぎは、別名「66号艦事件」と言われる艦政本部の黒歴史である。

+結局、コンセプト自体から間違いだらけの設計をモノにしたのは、艦政本部と加納造船両方に頭を下げられた津島紅葉。

+数々のバーター取引の結果、引き受けた紅葉の設計見直しによって本艦は最終的な大幅変更を経て建造にこぎ着けた。

+心配された操舵と艦体バランスは、紅葉設計の操舵・バランサーシステムによって解決するなど、本艦は、飛行艦史上、いくつかの技術的ブレイクスルーを実現した艦であるのは確か。

+ところが、建造を開始した後、対中戦勃発を理由に艦体の7割が完成した状態で即座に建造工事中止が決定、機関搭載の目処さえ立たないまま、本艦は大神ドッグで眠りについた。

+なお、対中戦を理由に工事が中止されたのは本艦のみで、工事中止を最も主張したのは艦政本部だった。

+技術的ブレイクスルーは、現場の理解を超えた部分が多いという意味でもあり、それについて行けない現場の技術者からは建造に消極的な意見が多数出ており、現場の責任者を泣かせていたのが実情。

+工事中止が決定となった時には、関係者全員が胸をなで下ろしたという。

+ところが、“鈴谷(すずや)”戦没によって浮いたエンジンを本艦に移植する意見が艦隊司令部で通った(艦隊司令部が、この時点でも本艦の実情を理解していなかった証拠)ことから関係者は再度悪夢のどん底へと突き落とされた。

+なお、再開命令に反対する現場の工事関係者を説き伏せたのは、“どうせ、こんな艦はすぐ沈むし、沈んだ後は我々の知ったことではない”という関係者の一言だったという。

+ようするに、「脚なんて飾りです。それが偉い人にはわからんのですよ!」じみたヤケクソに近い工事関係者の努力によって無事に機関組み込みが行われた後、本艦はドックから引き出された。

+ちなみに、本艦を引き出したドックは、二度と戻させないようにと、即座に民間用大型艦の建造のために塞がれてしまったいうから、本艦が現場からどれだけ嫌われていたかを知ることが出来よう。

+ドックを出た当日に実施された公試の結果は「機関推力がやや不足気味だが、メサイア母艦としての機能は十分」というもの。

+しかし、試作即お蔵入りとなっていた「攻城砲」と呼ばれる試作大型HMC(ハイ・メガ・カノン)砲は、公試の段階で発射すると即座に艦体全体が深刻なパワー不足に陥り、沈没の危険が生じることが判明している。

+これは高出力の戦闘艦用機関ではなく、低レベルの輸送艦用機関を無理に組み込んだ弊害であり、砲を使用しない限り、「運用に問題なし」という判定が下った後、艦名を“鈴谷”と名付けられて近衛軍飛行艦隊に引き渡された。

+攻城砲は、運用上、「発射は一日一回」という「健康的(美夜談)」な制限がかけられている。

+カタパルトは左右のコンテナブロック上に存在し、コンテナブロック内部は整備デッキになっている。

+艦本体は物資倉庫と居住区、さらに整備デッキと着艦用甲板デッキで構成されており、メサイアは合計3つある整備デッキを移動することが出来る。

+艦隊司令官座乗を目的とした大型艦橋を持つ。


【各部紹介:各部名称】

+艦体は、左右エンジンブロックと、中央デッキブロック、左右メサイアデッキブロックの5つにて構成される。


【各部紹介:左右エンジンブロック】

+本来、戦闘艦用高出力エンジンシステムが割り当てられるはずだったが、この艦の前の評判の悪さが起因して、機関開発部門が専用機関の開発を拒否したため、解体が決定した“鈴谷(すずや)”で用いられていたエンジンが流用された。

+ちなみに、右エンジンブロックが旧“鈴谷”、左エンジンブロックが旧“伊吹”で使用されていたものである。

+当然、輸送艦用を流用したため、機関出力が足りず、予定されていた出力の80%も確保出来ていない。

+無理に出力を引き出すとエンジンがストール状態になるか、冷却装置が追いつかずエンジンが熔解する恐れがある。


【各部紹介:左右メサイアデッキ】

+要するに鵜来級のメサイア用デッキのこと。

+艦内整備デッキとカタパルトデッキから構成されるが、エレベーター装置が異なる程度で、中身は鵜来級との違いはほとんどない。

+ただし、二隻の鵜来級輸送艦を並べて浮かべている関係で、左右のバランスが不安定になる欠陥がある。(片側デッキにメサイアを満載して、反対側デッキが空の状態で転舵したら、復原力を失って横転する可能性がある)

+設計段階で気付かなかったのか?という意見はごもっともだが、酒の席で艦船オタクが「アニメ世界で通用する飛行艦」をコンセプトに図面を引いた関係で、「地上に降ろせるだけで奇跡」とまで言われた外見となった本艦は、浮力という発想自体が根本で抜け落ちていたのは確か。

+運用する側からすればいい迷惑でしかない。

+当然ながら、本艦はフネのクセに浮かばないという前代未聞の艦となった。

+紅葉の作ったバランサーシステムは、艦各所に設置したバランス検知センサーによってフィールドジェネレーターの出力を調整――つまり、艦自体の何か調整するのではなく、フィールドそのものを調整することでバランスを維持する仕組みがとられている。

+このため、“鈴谷”は理論的にはバランスが著しく偏った状態でも設計上の復元力の範囲内で転舵出来る。

+なお、鵜来級と違い、整備デッキから直接、カタパルトデッキへ直接登ることは出来ない。

+メサイアはデッキ内のロックデッキ(メサイアの脚部拘束装置)ごとリニアシステムによってハンガーデッキを移動、中央デッキブロックに通じるエレベーターデッキへ運ばれた後にエレベーターで上昇、左右カタパルトデッキへと移動する仕組みになっている。ロックデッキはカタパルトシステムの発艦シャトルを兼ねているので、メサイアは艦を離れるまでロックデッキから脚を離すことはない。

+これは、数百トンもあるメサイアが歩くことで艦が損傷したり、艦の構造物の寿命が減ることへの対策の一つ。

+母艦でメサイアが「歩く」ことは、着艦後にロックデッキに移動する場合を除いてほとんどありえない。


【各部紹介:中央デッキブロック】

+艦橋、その他艦の主要構造部が集中したブロック。

+メサイアのパーツや弾薬を含む各種倉庫や居住ブロックもここに存在する。

+SCL(シップ・コントローラー・ルーム)やCICなどが存在するも、艦橋の指揮で十分に事足りるとしてCICルールは未工事のまま閉鎖されている。

+艦橋は戦術情報を集中して取得出来るよう設計されており、艦隊司令部としても使える程の機能を与えることも可能。

+ただし、建造途中で工事が中断したこともあって、その性能は最上級巡航艦と同程度に設定されたまま前線に投入されている。

+中央デッキにもカタパルトデッキ(中央カタパルトデッキ)を据える予定だったが、実はコスト削減の関係から省略された。

+ここは、その真下にある“攻城砲”の弾道安定装置と冷却装置と見るべきである。


【攻城砲】

+本艦最大の“お荷物”

+砲口径最大800ミリ、有効射程1万キロ。理屈上は衛星軌道上の飛行艦を一発で撃沈出来る。

+発射には巡航艦1隻の全力運転に匹敵する出力が必要なため、低出力なエンジンを無理に組んだ“鈴谷”の場合、出力50%で発射してさえ出力不足で沈没する恐れがある。

+また、発射時に発生する膨大な熱エネルギーは、冷却装置を最大にしても次弾発射まで3時間は発射出来ない程にシステムそのものを高温化させる。

+紅葉が冷却装置のとは別に熱エネルギー変換装置を組み込むことで冷却装置補助エネルギー源としたのは正解。


【ネタバレ】

・よーするに『ガンダム』に出てきた「ネェルアーガマ」のデザインに最も近いです。

・「ネェルアーガマ」と「アルビオン」がくっついたような感じ?

・はっきり欠陥品です。この艦は。



仮称51号艦(飛鷹)

 全長480メートル

 基準排水量10万トン

 大型艦艇用魔晶石3連エンジンシステム×2

 予備エンジンシステム×1

+66号艦に邪魔された不運な艦。

+飛鷹級のネームシップ

+同級艦は計4隻。

+“鈴谷”と異なり、メサイア母艦に特化した本来あるべき設計がとられている。

+外見は航空母艦に極めて近い。

+後に美奈代が母艦とする艦でもある。





非戦闘目的艦


氷川【ひかわ】

-武装飛行病院艦。25ミリCIWS8基搭載。

-戦争ではフル回転で活躍した艦。

-各種医療施設を完備し、最大で250名分のベッドを搭載している。

-近衛が一度にメサイアを派遣可能なのは世界で1カ所のみに限定されるのは、この病院艦を近衛が一隻しか保有していないから(戦争なんだから負傷者続出するもの。こんなものでもなければやっていられるものじゃない)


阿波【あわ】 

-「阿波事件」で戦没した病院船。

-病院船は国際的に保護されるべき存在のため攻撃を受ける心配はほとんどないはずだが、アフリカに派遣された際、豪州軍機の攻撃を受けてペルシャ湾に墜落。乗組員及び、収容していた米負傷兵及び米軍から派遣されていた看護兵225名計650名全員が死亡もしくは行方不明。

-日本政府の抗議に対し、豪州政府は事故の一点張りで責任を認めようとしなかった(豪州における日本人差別が原因)

-近衛が報復として湾岸地域から一方的撤退。日本政府を経由して日豪間の懸案となった経験がある。

-この経験から、特例として国際条約の下、武装が認められた希有な艦でもある。







  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る