医療関係の実態
春秋 頼
第1話歯医者の現実
私は二十代の頃東京に出てきました。
理由は二つ、ある人に自分の周りには私より賢い人がいないと話した時に「東京にはいっぱい人がいるから東京で成功したら本物だよ」と言われた事が一つ、
あと一つは単純にあるゲーム雑誌からスカウトされ力試しにと思い出てきました。
その時は十年ほどいて、自分から見て私と同等かそれ以上賢いと思える人は二人いました。
その頃からよく聞かれたのが「歯医者で保険外の差し歯を勧められるんだけど、実際はどうなの?」この質問は私がこちらに再びきて二年ほどになりますが、まだ聞かれることがたまにあります。
何故、私に質問してくるかと言うと、一族に医療関係者が10~20人ほどいて歯医者も当然数人います。その人は休日もないほど忙しく、往診もしています。そこまで人気があるには理由はあります。まず麻酔を使わない点が最大のメリットだと言えます。麻酔無しじゃ痛すぎるだろうと思う人ばかりだと思いますが、彼は漢方の資格もとっており、針で麻酔をするので痛みもなく子供も痛くないので人気がありますが、人格的にはあまりよろしくはないです。
私は父親も医者でしたし、医療関係の話はよく出てました。
前からよく聞いてはいたのですが「保険外の歯を勧める医者はヤブ医者だと言われてました」が再び一応聞き直してみました。
答えはやはり変わらず、そんな医者変えたほうがいいと即答でした。
「自分たちでも入れたことなんてない保険の歯で十分問題ない。芸能人くらいなら入れてもいいかもくらいで、芸能人でも別に歯を頻繁に見せないのなら必要ないと」
日本人は医者に弱すぎるのが実態で、何故そこまで弱いかを考えた時にやはり知らない世界だけあって意見を言いにくい人が大多数です。
私の父親はよく言っていたのが「患者さんはお客様よ。病気にかかってわざわざ足を運んでくれるから立場は患者さんのほうが上だと」
私も同意見でしたので、ちょっと生意気な医者とかには説教したこともあります。
変な医者の場合だと受付で「次どうされますか?」と聞かれたら即答で「病院変えます」と言います。
昔から歯医者が多いのに何故まだそれほど減らないのかには保険外の歯を勧められて断れず入れてしまっている人が多すぎることが一点。
歯医者が増えた理由としては、昔から歯医者は医者と比べて約十分の一程度でなることが出来て、医者よりも儲かったから増え続けたのですが、相変わらずの日本なので後手後手で国家試験の難易度を上げたのも遅く、間違いなく10年以内だったと記憶してます。
医者も歯医者も国家試験に受かっても大学などで十年修業しないと開業できません。
その間はバイトで暮らすのですが、今の時代それも困難になっています。バイトを雇えるほど儲からないからです。今後まだまだ歯医者は増えていきます。折り返し地点つまりは国家試験の難易度を上げた年に到達してからはどんどん減ると思います。
私の後輩にも歯医者はいますが、そこは兄弟で兄が歯医者、弟は技工士でなんとかギリギリやっていると数年前に言っていたのでコロナの影響もあり、しかも父親が新しく病院を立て直したらしく、一生働いても借金は返せないと言ってましたし、歯医者の内情を色々考えると潰れる確率のほうがかなり高いです。
東京で私はまだ歯医者に行ったことはないのですが、行くことがあったらとりあえず説教はする予定です。医療関係の横繋がりはかなり太いパイプなので、親や親類が医者だとわかるだけで相手は態度をすぐ変えます。
ハートの強い私は説教できますが、出来ない人は例えば歯医者にいった時に「親類に歯医者がいて保険の歯で十分だと言ってたのですが……」
と言ってみてください。相手は即答で「分かりました」と言うはずです。
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