第7話星

歪んだ夜のひだがめくれて黒いたまが踊りだす

深い淵の底に何かが沈んでゆく

星は身を震わせ

みずからの<存在>を知る


淵の底から反射してくるものがある

まわりながら膨らんで激しく燃えあがる


火花が落ちて消え海にたゆたい

空を流れて<言葉>をつたえ続けている

脈打つ音がする


淵を超えて姿を現した星

長く尾を引いて眠りから覚める


七十五年後の突然の目覚め

大いなるわざの息が吹き込まれ

新しいサイクルがはじまる

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