内容は日によってバラエティーに富んでいるのだが、根底にあるのはボヤキと愛だろう。
赤裸々な日常生活、時事問題、昔の出来事、小耳にした話。自らが体験した怪談話まである。
まるで小話のデパートのよう。
その中に確かなボヤキと愛が存在する。
一体この作者はどんな人生を送ってきたのか、年表を見たくなるくらいのぎゅうぎゅう詰め人生を覗き見る少量の背徳感とわくわく感にどっぷりとはまります。
私が今のところ好きなのは「ジュースっつったらオレンジやろ!」
全体的にそうなのだが、話のどこかに潜んだ「その通りだ」と納得のいく部分が気持ちいい。