60 届いた好きなもの

 こんにちは。


 今日、今年の五月に他界された漫画家さんの最終原稿が掲載された雑誌を入手しました。


 特集号になっているのだけれど。


 封を開けるところまでは何とか開けたのだけれど、そこから、ペラペラっと覗いただけできちんと読めていない。


 まず私は届いた小包や手紙を開けるが得意じゃない。

 何が入っているか分かっている時でも得意じゃない。

 役所からの緊急そうな手紙とかはもってのほか。

 自分が購入して届いたものでも。楽しみにしているのに、それとは別の話。

 友達が送ったよ、と先に報告してくれていた物でも。これも嬉しいのに、別の話。


 これも、少数派なのかなぁ?一応、前にSNSで同じようなことを書いている人が居て、私だけじゃないんだなぁと思ったのだけれど。


 なんなんだろうなぁ。


 でも、何とか私は封を切って本を出した。

 欲しくて、情報を見てすぐに予約をして手に入れたものだから、手元に届いてすごく嬉しいのだけれど、何なんだろう。この気持ちは。


 もう一つ私の苦手なことは、神のごとく思っているくらい好き過ぎると見られないのです……


 大ファンのミュージシャンの特集の雑誌などは、とりあえず買うのだけれど、ちゃんと読んだことはほぼ無いと言っても言い過ぎにはならない……

 読まないといけない文章が増えていく……

 ちなみに、購入したCDも好きすぎて聞けない……

 きっと共感してもらえないと分かっているんだけれど。

 ライブがあって初めて、ライブ前にギリギリのタイミングで、すっごく頑張って聞く。


 そんな私がとりあえず、封を開けて、巻頭巻末のフルカラーが全部他界された作者さんのイラストがジャックしているのを確認をして、胸がいっぱいで、それ以上ペラペラっと覗いただけで、もう無理だった。

 大好きなのに、ストレス……気持ちが溢れすぎて。


 この世から、1人の命が亡くなる、替えがきかない才能が一つ消えるというのは、これほどまでに大きな事なのかと。


 同時に、今生きて作品を見せてくれている作家さんたちに、ものすごく感謝をする。

 毎日奇跡が起こっているんだなぁって。


 

 私は今日届いた本が読めないと言うと、同じようにその作家さんが好きな方に「弔いだと思って読みました」と言われた。


 そうだよなぁ……と。

 もし自分が作家だったとしても、やり残した事がたくさんあったとしても、悔いがあったとしても、最後の作品は見てほしいはずだ。



 もう少し心が凪いだら、ちゃんと向き合って拝見・拝読しようと思います。


 

 この癖というか性格は、本当に治したいんだけどなぁ。

 どうしたらいいんだろう。


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