42 声。
こんにちは。
皆さんは物語を読むとき、声が聞こえますか?
私は声が聞こえます。
漫画でも小説でも。
そのキャラクターのセリフはその声で聞こえる。
セリフじゃないところも、心の声で音読している。
だから原作を読んでいて、その後アニメ化したりして「え、声が違う」とか「ぴったりーー!」とか「なるほどねー」となる事がある。
まぁ、そこも含めて、まるっと違う媒体に移る醍醐味だ。
でも違うタイプの人ももちろんいる。
私の友達が、読んでいる時、声が聞こえないと言っていた。
彼女は心の声でも音読していないらしい。
「メラニーさんは、1文字1文字読んでいるの?」と聞いた。
「うん」と答えたのだけれど。
彼女はもしかしたら、しているのかもしれないけれど(最終的にあいまいになった)それに気が付かないほどの文字がダイレクトに脳に入ってくる状態なのかもしれない。
私には全く分からない未知の領域だ。
でも、彼女はものすごく本を読む側の人種で、本を要約する仕事もしていたようだ。
書く時も、頭の中で語らないのだろうか?
私は書く時も脳内で、演説のように語っている。
それを指に伝えて、キーボードを叩いている。
脳内で一度言葉として発してみないと書くことは不可能だ。
ちょっと前に読んだ漫画で、創作活動において、書きたいものがどのようにイメージとして現れるかという事を話しているシーンがあった。
脳内に映画のように映像が流れていて、それを文章や漫画にする人だったり、
シーン、シーンが荒いコマ送りのように静止画で脳内に浮かんで来て、それを文字なり絵で切り取る人だったり。
私は前者だ。
でも時々、ばっ!とあるシーンが絵として浮かんで、そこに至るお話として映像が繋がる時もある。
どこかに注目しないといけないときは、そこがズームアップされたり、書きにくい時はカメラアングルが変わったり。
あとは、どんどん続くんだけど、キリが無いから(撮れ高がなさそうで)カットアウトして、意識的に違うシーンに移ったりする。
映像が無かったり、疑問がある時は「どうやってその難題を克服するの?」と聞くとレスポンスまでの時間は様々だけど、ばっとその映像が脳内に浮かんで解決する。
その場合は、きっと自分の中にもう答えはあったんだろうな。でもすんなりとは出てこなかった。
それが何かの拍子に……、たぶんデフォルトモードネットワーク状態の脳になった時に顕現するんだろう。閃くと言った方が正しいのか。
とりあえず、インプットはして種をまいておかないといけないって事だろう。
どうしても浮かばないときは、自分で人形劇の様に動かしてみたりする。
一番困ったのは、メイシア2でストローがトーラを出現させるシーンだった。(メイシア2 68話 楽園 28/33~)
あのシーンのギミックはほんの数行なのだけれど、何日も悩んだ。
私にはああいう魔法少女アニメ的な演出がインプットされていないのだ。
兎にも角にも、そのように脳内に映し出された映像で私は文章を書いている。
映像で表に出きらない感情の機微も、逃さず自分の言葉で置き換えて。
書いている文章と全く同じことを、心の中で読み上げながら書いている。
エッセイとかは、もっと楽で、映像なんて無くても、ペラペラしゃべっているつもりで書けばいい。←
その友達は、どういう書き方をしているんだろうなぁ。
その、要約のお仕事。
漫画家の友達もどうやっているんだろうなぁ。
この前、設定に悩んでハウツー本を買ったのは知っているけれど。その後が知りたい。
そうそう。声の話でした。
私は人さまが書いた本は、勝手に自分で作り上げた声だったり、アニメの声優さんの声だったりで聞こえるんだけれど、自分の書いているものは必至過ぎてあまり聞こえない。
……というか、聞こえているのにつかみ取れない。
「あ、これ○○さんの声だ……、」みたいに、つかみ取れない。
それに気が付いたのが、最近の話。
一人だけばっちり声が聞こえるキャラクターがいる事に気が付いたからだった。
それが「セジウナイ」という家守りの神さま。(メイシア2 57話 楽園 17/33~)
セジウナイの声、私の好きな沖縄出身のアーティストの声だ……と思って、それで他の人はどうだろ?と思って、他のキャラクターの声は小さくて聞き取りにくい!となったのだ。
でも、当初描いていた時はもっと聞こえていた気もする。サンとかアレハンドラとか……
またいつか声が復活する日が来るのかもしれないけれど。
これもスランプのうちなんだろうか。
どういうメカニズムや精神状態で変わるのか、不思議だなーと思っている。
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