6 「人は切羽詰まったら賞をとる」
こんにちは。
つい最近、あーちゃん(「ひぃちゃん、つれづれ」参照)と会った時、「人は切羽詰まったら賞を取る」と迷……名言をくれた。
実際、あーちゃん本人の実体験だろう(笑)
まぁ神さまはすべての人に対して、要望を聞いてくれるほど暇ではないのだけれど、全ての雀には目を配ってくれていると思っている。
私的にも、納得はする話というか。
昔、中学だったか小学校の頃だったか、教材で江戸時代の菊を育てて生計を立てる少年と、菊を育てることを趣味にしている武士の話を読んだのを思い出す。
多分、文学史に名前が残るような著者だと思うのだけれど、覚えていない。
(題名も、赤西蠣太とか、蛍川とか、なじみがあったりインパクトが強いのは覚えられるのだけれど……)
武士はどうしても菊を綺麗に咲かせたいのだけれど、たしか、コンテストか何かに出して大賞を取りたいとかだった気が……うる覚え。
でも、どうやっても少年の菊には勝てない。
どうやったら素晴らしい菊を育てることができるのかと、武士だから偉そうだけれどそれなりに頭を下げて聞くのだけれど、特別なことは一つも無く、精魂込めて作っているだけ。
私が読んだ範囲では、そこは書ききられていなかったのだけれど(作品の最後に結論が出たのかは知らない)、生活がかかっているものと、ただの趣味でやっているものとでは、出来栄えが違うというのだ。
世の中には、その理論に当てはまらない人は確かにいる。
天が二物も三物も与えることもある。
アイドルなのに小説家だったり、漫画家じゃないのに神絵師だったりそんなのざら。
しかし、それは例外であって、やっぱり菊栽培理論はあると思う。
同じことをしていても必死さが違うというか。
(それが悪い方に働くこともあるだろうけれど)
私は知り合いにそそのかされて、とあるミッションで希望される人材を用意する事自体が無理だと思い、仕方が無く私自身がその、探しても見つかるはずがない人材になるべく、小説を書き始めた。
もともと大昔、劇団で台本を書いていたし、歌も歌ったり歌詞を書いたりもしていた。
だから、出来る出来ないで言ったら、出来る方に属していたから、ゼロから始める人よりはハードルが低かったし、どのように展開していくかという打ち合わせの言葉が少なくて済んだ。
ただ単純にそこから始まっている。
それが「虹の国のメイシア」
何もかもが簡単に進むとは思ってはいなかったのだけれど、やっぱり、なかなか難しい。
まず読んでもらえない。
想定内ではあったけれど。
知り合いでも読まないのだから、仕方ないよなぁ。
こればっかりはお願いしたって仕方ないし、お願いしたところで読まないだろうし、お願いして読んでもらうものでもないし。
当初からちゃんとしたお話にしたいという思いはあったのだけれど、書いていくうちに私は子を残さないのだから、これくらいはちゃんと書こうという気持ちになって来て、今ではかなりの愛着がある。
現代の日本人に生まれるというのは、それだけで、幸せ指数は上の方なんだろう。
今のところ難民になったり、戦争に巻き込まれて外に出ただけで地雷を踏んだり……なんてことは無いのだ。
私は普通の家庭に育ったが、状況が少し特別で、私の性質が少しアレだったので、その安寧の日本において私はそこそこ波乱万丈に過ごしてきた。
そんな中で知ったり感じたりしたあれこれを書けたらいいなぁと思っている。
そして、賞を取るという事に対しては、私はあまり執着はないのだけれど、一人でも多くの人に読んでほしいと思っているから、その過程で賞を取ることが必要なのだったら、取りたいと思うべきなんだろうなぁ、と最近変わってきた。
どうしたものかなぁ。
まだぜんぜん、ノープランなんだけれど。
私も武士の手習い程度なんだろうか。
とりあえず、言えることは書ききりたいという思いは強いのです。
最後まで大筋は決まっているし。
やりきるって責任感の問題でもあるし。
口ばっかりは本当に嫌で。そういう人に体よくあしらわれることばかりの人生だから。
同じ穴の
ほんと、あれもこれもは入れることができないんだよなぁ。
難しい。
本当はもっとシンプルな方がいいんだろうな。
簡単な方が受け入れられやすい。
宣伝もないのだから。
ほかのコミカライズ作品の原作を開いて驚いたからなぁ。
でも、ものすごくちゃんとしたのもあった。
まぁ、それぞれって事か。
今日はただの愚痴です。
この50/50ではない世の中で、どうか。
メイシアがどうか、いろんな人に読んでもらえますように。
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