詩 推しが尊くて!異世界ライフが毎日しんどい

仲仁へび(旧:離久)

第1話



「まさか乙女ゲームの世界に転生してしまうなんて」


――人生は何があるかわからない


――それは、運命の導きか


――それともただの偶然か


「私はその世界で、推しの男性キャラクターと出会ってしまったのだった」


 推しが尊くてしんどい


 一挙一動に注目せずにはいられない


 生ける宝物にしか思えない


 笑顔がまぶしすぎて直視できない


 だから押しが尊くてもうしんどい

 

 同じ空気を吸ってるのが信じられない


 三次元に存在しているのが信じられない


 同じ時代に生きてるのが信じられない


 交流できる存在であるのが信じられない


 超推しが尊くてしんどい


「推しさえいれば、どんな世界でも生きていけるような気がした」


「私の成分は全て推しでできているといっても過言ではない」


「私の教え、それは全て推しにある!」


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