第554話 十五章以降の登場人物

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 ジム


 人類初の有人飛行を行う。

 アイザックが考えたハンググライダーとはタイプが違う事から、普及型のハンググライダーには彼の名から「ジムタイプ」という愛称が付けられる。

 彼が考案したタイプのハンググライダーは様々なカスタマイズをされ、タンデム飛行が可能なジムトレーナーなどバリエーションが豊富なものとなる。

 ジムタイプの中でも、ジムがとことんカスタムしたタイプは、ジムカスタムと呼ばれて長く愛されるものとなった。




 シルヴェスター・ロックウェル


 ロックウェル国王ギャレットの実弟。

 エリアスの寛大な態度に感銘を受け、彼の信奉者となる。

 帰国後「薬でも使って洗脳されたのか?」と心配するほど、兄にエリアスの事を熱心に語り続けた。




 デビット・ビュイック侯爵。


 ロックウェル王国の宰相。

 平民を犠牲にしてでも国土を取り戻すという考えがロックウェル王国では当たり前だったので、アイザックの「民が豊かになれば国も豊かになる」という考えに感銘を受ける。

 アイザックに罵倒された時は狼狽し、すぐに本人が出向いて釈明をしようとしていたくらいである。




 ゲイリー・ビュイック。


 ビュイック侯爵の息子。

 父がアイザックの考えに感銘を受けていたが、彼はさほど評価していなかった。

 しかし、シルヴェスターに同行し、抗議をした際にアイザックの懐の深さに感じ入る。




 ミルズ・リード。

 エリアスの弟でネッド、アニーの二人の子供を持つ。

 本人は王位や権力に興味がなく、芸術さえできていれば満足というタイプだった。

 しかし、エリアスの窮地には臆する事なく立ちあがる。




 ウリッジ伯爵。


 リード王国西方に領地を持つ伯爵家の当主。

 自分なりの正義を持ち、信じる正義を執行するための覚悟を持つ。

 扱いが難しい男だが、ジェイソンという明確な敵がいたため、簡単に味方に引き入れる事ができた。




 ブレナン子爵。


 ニコルの伯父。

 ニコルとジェイソンの仲が良好だと聞き「親族から寵姫が出るぞ!」と喜んでいたが、パメラを押しのけて王妃になると聞いて以来、常に死を覚悟していた。

 ウィンザー侯爵の報復に怯え、結局、外戚という立場を最後まで利用する事はなかった。



 グラッドストン。

 スタンリー。

 ゴードン。

 ラッセル。


 リード王国の将軍。

 長らく戦争がなかったため影は薄いが、キンブル将軍のようなベテランからの信頼は厚かった。



 セシル・ラムゼイ男爵。


 第一騎士団長。

 これまで戦闘経験はなかったが、初の実戦でも臆する事なく突撃を決める。

 一撃でブランダー伯爵家の前線を崩壊させて手腕を評価される。



 オークウッド子爵。


 ウリッジ伯爵家傘下の貴族。

 ブランダー伯爵軍の攻撃を初撃を必死に食い止めるものの、あえなく討ち死にした。

 



 サンドラ・ベッドフォード侯爵夫人。


 エリアスの従姉妹。

 若くして夫を亡くしており、エリアスから一度はアイザックの婚約者候補に挙がったが、モーガンの反対により立ち消えになる。

 リード王国内の王族が全滅したと聞き、息子を王位に就かせようとする。




 テリー・ベッドフォード侯爵。


 サンドラの長男で、リード王国の王位継承権を持つ。

 国元では未来有望な若手貴族として、将来を渇望されている。

 ドラゴンが現れた時は、少しだけ下着を濡らしていた。




 アクセル・ベッドフォード。


 サンドラの息子で、テリーの弟。

 内心では「兄には侯爵位があるのだから、自分が王になってもいいだろう」と思っていた。

 ドラゴンが現れた時に腰を抜かしていたが、漏らすような事はなかった。




 ルパート・フィッツジェラルド。


 フィッツジェラルド元帥の息子。

 エリアスやジェイソンとも顔見知りで、ジェイソンの事を王子というだけではなく弟のように大切にしていた。

 それだけに、ジェイソンの行動に強い憤りを感じていた。

 アイザックの新体制のもと、国家の立て直しに力を尽くそうと決意する。

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