第403話 侯爵家の貴公子?

「実は……、アマンダさんの事なんだ。彼女にも好意を寄せられているけど、正直なところ彼女と婚約する気はない」

「嘘だろ……。あれだけ気がある素振りを見せておきながら?」

「絶対いつか告白してくるだろうって期待しているはずだよ……」


 ポールとレイモンドがドン引きした。

 アイザックの行動は、アマンダに期待を持たせるものにしか見えなかった。

 それなのに、まったく気がないという。

 どのような理由なのかが気になるところだ。


「なんでだ? あんなに可愛いのに。俺はあの小柄な体を見て、ギュッと抱きしめてやりたい。守ってやりたいって思うけどな。……彼女が強すぎて守れないけどさ」


 カイは引くよりも、不思議だという気持ちが勝ったらしい。

 彼はアマンダの事を可愛いと思っていたらしく、守ってやりたいと考えているそうだ。


「お前より強いのか?」


 カイと同じ戦技部のポールが、アマンダの強さに興味を持って尋ねた。

 その問いに、カイはうなずいて答える。


「体育の授業で手合わせをした限りでは、俺じゃあ勝てないな。たぶん、男女問わず学年で一・二を争うくらいの強さじゃないかな。だから、政治的に守るって言ったのは上手い事言ったなと思っていたんだ。アイザックじゃあ、アマンダさんを守れないからな」


 ――アマンダが強いから、彼女にはできない方法で守ろうとした。


 この間の行動は、そのように見られていたらしい。

 アイザックが危惧していたように、アマンダにも好感を持たれてしまっただろう。

 他人視点の意見を聞けば聞くほど、アイザックは自分の行動を後悔していく。


「それなんだけどさ、アマンダさんの事が好きだからじゃなくて……。これも彼女の事を友達としては好きだけど異性として愛していないって事だよ。それで、アマンダさんが好きだから助けたわけじゃないんだ。……こういう事を言うと悪く思われるかもしれないけど、正直疲れるなと思ったんだ」

「疲れた?」

「そう、疲れたんだ。ティファニーの事だけじゃなくて、ジュディスさんやジャネットさんの婚約解消問題にも関わったし、他にも色んな問題に関わってきた。じゃあ、フレッドがアマンダさんに何かしたら?」

「婚約者同士の問題じゃなくて、元婚約者の問題になるから……。内戦が起きかねないな」


 ウォリック侯爵も、さすがにフレッドがアマンダに手出しをすれば黙ってはいないだろう。

 きっと過激な手段でやり返すはずだ。

 カイ達は、ウォリック侯爵家とウィルメンテ侯爵家の紛争が起きた時の事を考えて背筋が凍る想いだった。


「あの、アマンダ様と学院で何があったのか存じませんので、教えていただけますでしょうか」


 ポールやレイモンドは、カイから教室で起きた事を聞いていたが、ノーマン達は知らない事だ。

 内戦・・という恐ろしい単語が出てきたので、状況の説明をアイザックに求める。


「とりあえず、この間の一件を教えるよ」


 アイザックも必要な事だと考え、フレッドがチャールズに乗せられそうになった時の事を話す。

 話を聞き、内容を理解したノーマンとトミーの顔色が青くなる。


「目は口ほどに物を言うと聞きます。おそらく、フレッド様の視線の意味を誰よりも理解していたのは、視線を向けられたアマンダ様ご本人だったと思われます」

「その場で、フレッド様とチャールズ様に厳しい言葉をかけられたのは正しい行動でした。アマンダ様もいくらか溜飲を下げられた事でしょう」


 とはいえ、最悪の事態は避けられたという安心感もあった。

 アイザックの行動のおかげで、ウォリック侯爵が先に動く事はないだろう。

 ウィルメンテ侯爵を煽って、彼を暴走するように仕向ける可能性はあるものの、それくらいはペナルティとして我慢してもらいたいところだ。

 だが、アイザックの行動を考えれば、アマンダに興味がないという言葉は到底信じられない。


「フレッド様から守る……。その言葉は遠回しに『元婚約者ではなく、僕を頼ってくれ』と言っているように受け取られかねませんね。非常に危うい発言ですが……、本当に婚約する気はないのですか?」

「……ない。そりゃあ可愛い子だとは思うけど、結婚したいとかは思っていない。彼女を庇ったあと、反応を見て失敗だったんじゃないかと思ってたんだ」

「あぁ、やっぱりそうだったんだ。『君を守るよ』って言っておいて、なんでオロオロしていたのか不思議だったけど、それで合点がいったよ」


 アイザックとノーマンの話を聞いて、カイが何度もうなずいた。


「アマンダさんに対して気持ちがないのに、つい助けてしまった。だから、あんなに動揺していたんだな。いつもの事だから気にしてなかったけど、なんでここでおかしな行動を取るんだろうなとは思っていたんだよ」

「いつもって……。そんな風に言われる覚えなんてないんだけど……」


 アマンダなどへの対応は非難されても、いつもおかしな行動を取るなどと言われる筋合いはない。

 アイザックは「心外な」と不満気な視線を向ける。

 すると、すぐに異変に気付いた。

 出席者達全員が「アイザックは何を言ってるんだろう?」とお互いに顔を見合わせていたのだ。


「えっ、なんで……。あぁ、あれだよね? 曽お爺様みたいに思われているっていう事だよね?」

「……閣下、本気で仰っているのですか?」


 ノーマンは「お前、本気か?」と言いたそうな表情をアイザックに見せていた。

 他の者達も似たような表情をしていたので「アイザックはおかしい」というのが共通の認識だったようだ。

 これにはアイザックも、憤懣やるかたないといった表情を見せる。


「いくらなんでも、それは酷いんじゃない? 確かに兄上を殺したし、女性の扱いがまずかったりしたかもしれない。でも、だからって変人を見るような目で見るのは違うんじゃないか?」


 アマンダの事を相談している最中だとわかってはいるが、どうしても変人扱いをされるのは許せなかった。

 結婚したら色々とエッチな事をしたいと思っているので、変態扱いならば許せただろう。


「……アイザック。もしかして、わざとやっていたんじゃなくて、本当に気付いてなかったのか?」

「何をだよ」


 アイザックの返事を聞いて、場がざわつく。

 アイザックが怒っているからではない。

 本当に理解していなかった事に対して驚いていたからだ。

 理解していないアイザックのために、ノーマンが説明しようとする。


「閣下、どれから話せばいいのかわからないほど色々とありますが……。中でも際立つのは、陛下をグレイ商会の工房に呼ばれた事です」

「鉄道を見せるために陛下を呼び出した時の事かい? それが何か?」

「陛下が『見に行く』と仰られたとしても、臣下であれば王宮内にて準備をするのが普通です。見せたいものがあるからといって、陛下に足を運ばせるなど臣下のやる事ではありません。陛下との信頼関係があったから許されたものの、本来ならば貴族としてあり得ない行動です。王家に対する敬意がないと非難されてもおかしくない行動でした」


 ノーマンが説明したのは「子供ながら兄を殺した」でも「エルフやドワーフと仲良くできる」でもない。


 ――貴族としての振る舞いがおかしいというものだった。


 これにはアイザックも、ノーマンに「それを今更言うの?」という視線を向ける。


「いや、問題があるなら止めればよかったじゃないか。ノーマンも粛々と準備を整える手続きをしていたよね?」

「もちろんですとも。閣下のお考えは私には想像できるものではありません。その研ぎ澄まされた頭脳から必要だと導き出された答えなのだと思えば、命令の実行一択です。そもそも当時は閣下の命令に、ただ従う事しか考えていませんでした。今の私ならば、忠告はしていたでしょう。私の未熟さの責任でしたね」


 ノーマンは「当時は未熟だった」と答えた。

 当時はまだアイザックに意見できるほどの自信がなかった。

 だが、今なら違う。

「世間の反発が予想されますがよろしいですか?」と聞くくらいはできるようになっている。

 その違いが、世間のアイザック評にも影響を与えていたようだ。


「そもそもさ、アイザックは腰の軽いところあるよな。ブリジットさんと初めて出会ったのも森の中でだろ? そりゃあ、ネイサン様に後継者争いで負けていたから、跡継ぎとして行動を厳しく制限されていなかったっていうのもあるだろうけど……。侯爵家の嫡男がやる事じゃないよ」

「そのフットワークの軽さが強みでもあるんだろうけど、それを他の人にも求めてるところはどうかと思うな。普通の人は他の人にどう見られるかを考えて行動するものだし。相手を選んでいるならいいけど、さすがに陛下にまで動く事を求めるのはおかしいと思うよ」

「ドワーフがアルスターにやってきた時も、サンダース子爵と一緒に来ていたよな? あの時は怖かったからお前の事を頼もしいなと思ったけど……。豪傑のサンダース子爵はともかく、お前まで一緒にくるのは無謀過ぎるだろ。二人とも死んだらウェルロッド侯爵家はどうなるんだ。家の存続について何が必要かを考えないとダメだろ」


 ポール、レイモンド、カイの三連撃がアイザックを襲う。

 こうして言われてみると、侯爵家の跡継ぎとして軽率な行動だったかもしれない。

 しかし、あの時はそれが必要な行動だと思っていたのだ。


「そんな事を今更言われても……。でもまぁ、他の人より少し行動的ってだけじゃないか」


 アイザックは、渋々変わり者という評価を受け入れようとする。

 だが、受け入れようとする態度を見せても、一度言葉にし始めた話を簡単には止められなかった。


「いや、貴族らしからぬ行動をするってだけじゃないよ。新製品の発明とかもおかしいよ。気球とか飛行機までいくと純粋に凄いと思うけど、洗濯バサミって何? 挟むだけのものなんて、貴族が考えるものじゃないだろう?」

「使用人を雇う余裕がなかった時だったので、ジュリアは洗濯バサミを喜んでいましたけどね。ただ、侯爵家の貴公子が思いつくようなものではないような気がします。貴族としてはあり得ぬ行動や考えが閣下の強みだとはわかってはいるのですが……。とても個性的……、と言わざるを得ないでしょう」


 レイモンドの指摘に、トミーが続く。

 ドワーフには受けていた物でも、貴族としては受け入れにくいらしい。

 アイザックの行動は、奇異なものとして見られていたようだ。

 これにはアイザックもショックを受ける。


(えっ……。もしかして、俺って侯爵家の貴公子・・・・・・・じゃなくて、侯爵家の奇行子・・・・・・・って思われてたのか? 曽爺さんのように思われて怖がられていただけでじゃなくて、貴族らしくないから不気味がられていたっていうのもあるのかも……)


 ――嫌な現実を知ってしまった。


 ジュードのような切れ者と同一視されていたのなら、怖がられていても「できる男」という評価もあるのでプラマイゼロとも言える。

 だが「何をするのかわからない男」が切れ者という意味だけではなく、他の意味も含まれていたとしたら……。

 勘弁願いたいところである。


「ま、待ってくれ。そんなにおかしな男だったら、アマンダさんに惚れられたりするだろうか? 貴族としての政略結婚でもお断りとか思われないかな?」


 最初の相談から話が逸れてしまっているが、アイザックとしては変人評価は返上したいところ。

 アマンダに好意を持たれている事を根拠にして「おかしな男ではない」と主張する。


「いやー、それはどうだろう。変わったところがあっても、それを上回る理由があれば好きになるんじゃない? アマンダさんが『アイザックくんから初めて花束をもらった時に、初めて男の子に女扱いされる喜びを感じた』とか色々話してたよ。……アイザックも、なんだかんだで気があるんじゃないの?」

「そ、それは……。花束一つで、そんなに喜ばれるとは思わなかったんだ。だって、たかが花だよ?」

「たかが花って……。花が好きなんじゃなかったの?」

「今は趣味みたいになってるけど、昔は違うよ。元々、メリンダ夫人のご機嫌伺いにきた貴族と接触するために育て始めたものだからね」

「どういう事だ?」


 アイザックの言葉に、皆がギョッとする。

 綺麗な花を育て始めた理由が、とんでもなく薄汚い理由だったからだ。


「ネイサン派の貴族に僕が話しかけても、礼儀として挨拶をするだけですぐに立ち去っていくだろ? じゃあ、僕が『綺麗な花が咲いたんです。ご家族へのお土産にどうぞ』と渡したら?」


 アイザックは、花を育て始めた理由を説明し始める。


 ――アイザックがネイサンのライバルだったとしても、花束を渡してくる子供相手に素通りなんて大人気ない事はできない。

 ――子供相手でも、一言か二言は話をするようになる。

 ――その会話を、ネイサン派切り崩しの足掛かりにしていく。


 花を育て始めたのは実利を求めての事。

 それを説明し終わって周囲を見ると、皆の表情が余計困惑の色を濃くしていた。


「確かにただの花って思っているのはわかったけど……」

「そんなに軽い存在だったなんて……」

「お前みたいな子供を持って、サンダース子爵はよく正気を保っていられたな……」

「いや、そこまで言わなくても……」


 貴族の異端児としての評価を、ジュードの後継者という評価が上回った。

 しかし、それはそれで振り幅が大きくてショックを受ける。

 ちょうどいい評価にするというのも難しい。


「とりあえず、アマンダさんに花束を渡したのに深い意味はないんだ。まさか初めて花束を贈られただなんて思ってなんていなかった」


 そこで、アイザックは責任転嫁を考える。


「初めて花束を渡されるだなんて思い出深い出来事を、僕がやるだなんて誰が思う? 普通なら、フレッドが……。いや、フレッドが気が利かないのはわかっているはずなんだから、ウィルメンテ侯や先代ウィルメンテ侯が花束を持たせてやるべきだったんだ。婚約者なのに花束を渡していなかったなんておかしいだろう? 僕に初めて女の子扱いされたってどういう事なんだよ」

「それはまぁ、確かに」


 アイザックは「初めての花束プレゼント」を、フレッド達の責任だと主張する。

 これは事実、彼らも悪い。

 フレッドが友達感覚で付き合っていたとしても、家族がフォローしてやればよかったのだ。

 そうしておけば、アマンダが今もフレッドに対して不満を持ったりはしていないはずである。

 婚約の解消を決めた先代ウィルメンテ侯爵を恨むだけだっただろう。


 この意見は皆に受け入れられた。

 皆もフレッド達にも落ち度があるという事はわかっていた。

 しかし、それはそれである。


「でもさ『アイザックとアマンダさんがお似合い。いつか婚約するだろうな』って噂されてたんだから、初めて女の子扱いされたかどうかは関係なく、どんなプレゼントだったとしても貰ったら意識するんじゃないか? その事はどう思っていたんだよ」


 ポールが厳しい点を遠慮なく突いてくる。

 協力するために確認が必要だとはいえ、アイザックにはなかなか苦しい点だった。


「……その事を知ったのは最近だよ。アマンダさんから聞くまで知らなかった」

「嘘だろ!」


 またしても皆が顔を見合わせる。

 あれほど貴族界隈で流れていた噂をアイザックが知らないはずがない。

 とても信じられない言葉だったからだ。


「だって、アマンダさんがフレッドと別れたあとくらいから噂として流れていたんだぞ。ウォリック侯爵が婚約を申し入れたっていう噂だってあったのに」

「ウォリック侯爵から婚約の申し入れはあった。アマンダさんも乗り気そうだったけど、それはウォリック侯爵に言われたからだと思っていたよ。婚約話を上手く進めるために、好きなフリをしておけって言われたんだって。ウォリック侯爵家は大変な時期だったし……」

「人の好意も深読みしてたのか……」

「そもそも、ポールとレイモンドだって悪いんだよ」

「俺達が!?」


 突然、責任があると言われて二人は驚く。

 そこにカイが含まれていないのが不思議に思えた。


「アマンダさんに花束を渡したのは、ドワーフと接触したあと。君達と友達になってから二年くらいは時間があったじゃないか。それまでに一言『アマンダさんとお似合いっていう噂があるけど婚約するの?』とか一言言ってくれてもよかったじゃないか」

「あー……」

「そういう事ね……」


 二人は対象が自分達だけだった理由を理解した。

 カイとの仲が改善されたのは戦後の事である。

 そのため、カイには責任がない。

 だが、彼らはわざと教えなかったのではなく、教えられなかったのだ。


「顔合わせした当初からしばらくは、アイザックの事が怖かったんだ。ネイサン様を殺したからね。そんなアイザックにアマンダさんとの噂を話して『婚約者に捨てられた女が僕にお似合いだというのか!』って怒らないか不安だったんだよ。そもそも、恋愛関係の話にもなかなかならなかったしね」


(ブリジットさんに『アイザックと仲良くしてあげてね』と言われて、即座に『もう仲良しです』って答えた奴が、それを言うのか。俺は覚えてるぞ)


 レイモンドに「しばらくは怖かった」と言われて、アイザックは「帰る頃には、そんな様子はなかったよね?」と疑問を抱く。

 しかし、心の中は本人にしかわからない事なので、口に出さずに我慢していた。


「まぁ、それは僕も悪かったかもしれないね……。とりあえず、アマンダさんに対しては本当に意識してやっていたわけじゃないんだ。ウィルメンテ侯爵家を敵に回してしまったと思っていたから、ウォリック侯爵家とは仲良くしようとしていただけ。それが結果的にアマンダさんを誤解させる事になっちゃったんだよ」


 アイザックは非を認めつつも、肝心なところはわざとではないと否定する。

「自分から惚れさせようとした」というところは認められなかった。


「だからさ、アマンダさんに諦めてもらう方法をみんなにも考えてほしいんだ。実は悪い男だったとか吹き込んでくれるでもいいんだけど……」

「そんな事言われても……、なぁ?」

「もう手遅れだよ」

「今更好きじゃなかったって誰が信じるんだ?」


 アイザックが頼んでも、友人達は乗り気ではない。

 彼らは「アイザックとアマンダが結婚するだろう」と長年考えていた。

 今更「違う」と言われても、簡単には考えを切り替えられなかった。


 だが、ノーマン達は違う。

 特にマットは比較的新参者なので、アイザックとアマンダの関係にも疎い。

 だからこそ、次の一手へ考えを切り替えやすかった。


「閣下とアマンダ様が婚約なさらないのであれば、ジャネットも寂しがるでしょう。ですが、閣下にその気がないのならば仕方ありません。アマンダ様と婚約したくないのならば、他の方と婚約なさればよろしいのでは? 例えば、ロレッタ殿下と婚約なされるのであれば、アマンダ様も諦められるでしょう」


 マットは「他の人と結婚するから諦めてくれ」という路線で進めるべきだと言った。

 話についていけず、冷静でいられたからこその真っ当な意見だった。

 他の者達も、マットの意見に賛同する様子を見せる。


「それなんだけどさ、実はロレッタ殿下とも婚約する気がないんだよね……」


 アイザックの言葉に、今度は驚く者はいなかった。

 驚くというよりも「そっちもか」と呆れるような気配を隠しきれずにいた。

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