第230話 九章の登場人物
ティム・ウェルロッド
十三代目当主。
ファーティル王国の独立と同盟を考えだした。
ロックウェル王国とファーティル王国の両国間で紛争の火種をくすぶらせる事で、リード王国の安全を確保した。
ギャレット・ロックウェル。
ロックウェル王国二十代目国王。
二十年前にメリンダの婚約者だったが、元の婚約者との結婚を優先したため、メリンダを送り返した。
年を取るにつれて落ち着きを身に着けていき、国王としての意識をしっかりと持つようになる。
ロックウェル王国長年の悲願である「食料の自給」を目指してファーティル王国に侵攻するが、予想より早く到着したリード王国軍によって止められる事になった。
ザカライア・ダッジ。
ロックウェル王国軍の将軍。
「フォード元帥がいなければ、彼が元帥になっていた」と思われるほどの実績がある。
しかし、その実績を利用されて、アイザックによって離間工作を仕掛けられる事になった。
ギャレットによって無実だと判断されたが、ロックウェル王国軍内部に内通者がいるという新たな疑いを生み出す事となる。
ビクター・フォード元帥。
伯爵家の当主。
九十を超える老齢であるが、戦場に出られるほど健康的。
嫡男は老衰、嫡孫は戦死と先に後継ぎを亡くしている。
才能はあるが、あり過ぎる故に若い頃は周囲に作戦を理解されなかった。
そのため連携がうまく取れず、大勝利か大敗北のどちらかの博打的な指揮官だった。
だが、シャーリーンが補佐するようになってからは安定して勝てるようになった。
シャーリーン・フォード。
フォード元帥の孫の嫁。
夫に先立たれるが、フェリクスが生まれていたため実家に戻る事なくフォード伯爵家で暮らしていた。
ある日、フォード元帥がリビングで地図を広げながら思案しているところに遭遇し「こうしたら他の部隊と連携が取れる」と、地図を一目見て指摘した。
それ以来、フォード元帥の作戦案を周囲にわかりやすく説明する役割を任されるようになった。
フェリクス・フォード。
フォード元帥の曾孫で、シャーリーンの息子。
生まれた時から周囲に才能ある者達が集まり、英才教育を受ける事ができた。
しかし、各分野の一流どころが集まっていたため、それがフェリクスの自信を失わせていた。
曽祖父と母を殺したアイザックが憎いが、戦場で起きた事なので仕方ないかもしれないと複雑な感情を持っている。
レオ。
元猟師のロックウェル王国将軍。
若い頃に森林を通るフォード元帥の部隊を案内したのがきっかけで、仕えるようになる。
貴族出身の将校が嫌う森林や沼地などでの戦闘を好んで行い、使い勝手の良さから重用されていた。
二十年前の戦争でジュードを討ち取った。
トム。
ロックウェル王国軍の騎士。
元々は食うに困って兵士になっただけの平民だったが、騎士を捕らえるなどの働きを見せてフォード元帥の目に留まった。
戦場では常に最前線で戦い続け、前に進む勇気を兵士達に与え続けた。
その度胸を買われ、不利な戦況を覆すために要所で一部隊を率いて突撃するのを任される。
戦場において、最初の一歩を躊躇わずに踏み出せる男。
エドワード・テスラ。
ロックウェル王国軍の将軍で子爵。
強そうな外見をしているが、トムのように突撃するタイプではなく状況判断をしっかりと行うタイプ。
自分から戦場を動かすのではなく、冷静に周囲の状況を判断して敵の行動を潰す戦場の火消し。
レオは学ぶ意思があったので気にしなかったが、トムのような平民丸出しの粗野な人間を内心嫌っていた。
ヘクター・ファーティル。
ファーティル王国八代目国王。
表向きは人の好さそうな人物。
しかし、ロックウェル王国を食い物にする政策を継続しているなど、優しいだけの男ではない。
アイザックを引き入れる事で、ファーティル王国の安全を確保しようと考えていた。
ロレッタ・ファーティル。
ヘクターの孫娘。
アイザックの一歳年下で婚約者がいないという事もあり、ヘクターがアイザックと婚約させようと動いていた。
だが、彼女は顔の傷を隠して、王位をエサにするような方法を嫌って傷痕がある事を暴露する。
その甲斐あってか、アイザックが新しい治療方法を思い浮かぶ。
彼女はエルフによる治療を施される事となり、傷痕は綺麗に消し去られた。
グレンヴィル伯爵。
ファーティル王国の外務大臣。
かつてはやる気と忠誠心に満ち溢れていたが、外務大臣になったあとはヘクターからねぎらいの言葉すら貰えなくなった事を不満に思っていた。
先代ロックウェル王国国王であるサイモンの弔問に訪れた際、ギャレットから寝返りを持ち掛けられる。
「いつかは領地を持ちたい」という夢もあり、忠誠の熱も冷めていた事により、ギャレットからの申し出を受け入れた。
スタンリー・ソーニクロフト。
ファーティル王国の財務大臣でマーガレットの実兄。
戦争は苦手だが、今回の戦争は危険だという事は感じ取っていた。
アスキス包囲から解放、グレンヴィル伯爵の裏切りなど、目まぐるしい状況の変化についていけなかった。
戦後で荒れ果てた国土を立て直すため、これからが財務大臣としての本番となる。
クリストファー・ソーニクロフト。
ソーニクロフト侯爵の息子でランドルフの従兄弟。
ジュードが生きていた頃は、モーガンがランドルフを連れて遊びに来ていた時もあった。
その時にランドルフと仲良くなり、お互いに愛称で呼ぶ仲になっている。
家庭円満であり、戦争が起きるまでは幸せな生活を送っていた。
ラッセル・パートリッジ。
ファーティル王国の子爵。
リード王国との国境付近を任されている。
リード王国軍と合流すると、道案内として先導したりしていた。
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